
ノンアルコールビールってどうやって作るの?
こんにちは!
クラフトビール専門ポータルサイトを運営しているビールの縁側です!
毎日毎日、暑い日が続きますね……。まだ7月だというのに、夏真っ盛りという言葉がぴったりの気温と湿度の日ばかりです。
こんな日にはキンキンに冷やしたビールが飲みたい! という方が多いと思うのですが、時にはアルコールが飲めない日もありますよね。
次の日早くに予定があったり、健康を気にしてだったり……。
でも、ジュースや水で代用するのではなく、そんな時にだってせめてビールの気分だけは味わいたい! そんな日にノンアルコールビールを選択される方は多いのではないでしょうか。
今回は、そんなノンアルコールビールの作り方について取り上げてみます!
普通にビールが飲みたい! そんな方はぜひビールの縁側でクラフトビールを探してみてください。
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ノンアルコールビールの定義
ここ15年ほどでノンアルコールビールやローアルコールビールの種類も増え、コンビニやスーパーなどで見かける機会も増えました。
コロナ禍下ではアルコール類の提供も禁止されていたため、ノンアルコールビールなどを提供していた飲食店も多数ありました。
けれど、そもそも「ノンアルコール」ビールの定義って? と思われる方もいますよね。日本の酒税法では、酒類を「アルコール分1度以上の飲料」と定めています。そのため、1%(1度)未満のアルコールを含む飲料は、ノンアルコール飲料ということになります。
しかし2009年に、飲酒運転撲滅を目指し、キリンビールが世界初のアルコール0.00%のビールを開発しました。それに続く形で大手各社も同じように0.00%のビールを販売し、現在はアルコールが0.00%~0.05%のほとんど含まれないビールのみがノンアルコールビールと呼ばれる場合が多く、1%未満であるけれど0.05%以上のアルコールを含むビールはローアルコールビールと呼ばれたりします。
ノンアルコールビールの作り方
ビールの縁側はクラフトビール専門のポータルサイトで、ノンアルコールビールは販売していませんが……。実は、ノンアルコールビールも、途中まではビールと同じ作り方をする場合があるんです!
そもそも、ノンアルコールビールはどのように作られるのでしょうか? ビールとは言っているけれど、ビールとは全く違う作り方なのかな?
そう思って調べたところ、
アルコールを発生させない
途中まではビールと同じ方法で製造し、発酵過程でアルコールの発生を抑える
ビールと同じ方法で製造し、最後にアルコールを除去する
大別するとこの3つの方法があるようでした。
1ではそもそも酵母を使用せず、ビール風の味付けをした飲料をノンアルコールビールと呼んだりしています。
3は通常と同じようにビールを製造し、最後にアルコールを除去するもの。こちらはドイツなど海外で販売されているノンアルコールビールに多く採用されている手法のようです。
今回は日本で多くの企業が採用している、2の方法を取り上げます!
1%未満にアルコールの発生を抑える方法
ビールにアルコールが発生するのは、ビールを作る際の「発酵」段階です。
以前のビール造りに関するnoteの記事で③として取り上げている工程ですね。
発酵段階では、酵母が麦汁に含まれる糖を食べて、アルコールと炭酸ガスを生み出しています。しかし、アルコールの発生量は③の段階だけではなく、記事内②の仕込みや、酵母の種類などでも左右されます。
麦汁の糖分を減らす
仕込みの段階では麦芽を細かく砕き(麦芽粉砕)、後の工程で麦芽に含まれる「でんぷん」が水に溶け出しやすい状態にします。
次に「糖化(マッシング)」では、砕いた麦芽とお湯を混ぜ、撹拌します。このとき麦芽の内の酵素の働きによって、麦芽内の「でんぷん」が「糖」へと変化します。
実は、この糖分の量が最終的なアルコールの量を決定します。そのため、麦汁の濃度を下げたり、原料に麦だけでなくトウモロコシなど作られる糖の量が比較的少ない穀物を使用してアルコールの度数を下げます。
専用の酵母を使用する
先述した通り、発酵の段階では、酵母を使用してアルコールを発生させます。この時にアルコールが発生しにくい酵母を発酵に使用することで、アルコール度数が1%未満のノンアルコールビールを作ることができます。
発酵の途中停止
発酵の途中で酵母を取り除いたり、発酵中にビールを急冷することで発酵をストップさせます。
このようにアルコールの発生を抑えるためにはいくつかの方法があるのですが、実際に行う際にはどれか一つではなく、複数の手法を組み合わせてノンアルコールビールを作っているようです。
製造の途中で様々な工夫や手順を加えることを考えていると、どこかクラフトビールと似ているかも……。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「ノンアルコールビールの製造方法」をご紹介しました!
なお、この記事の内容は諸説あるものやライターの個人的な見解、調べた結果を含んでいます。ビールの世界は非常に広く深いので、様々な情報や意見が存在します。
もし間違いや補足すべき点がありましたら、どうかご容赦ください。皆様のご意見やご感想もお待ちしております!
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