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午後3時すぎ、まだまだ今日は終わらない

2021.10.23(土曜日)North Wind and The Sun

北風が嬉しい。

北風に向かって歩くのが好きだ。髪の毛が全部後ろに流れておでこ丸出しのオールバック状態で歩く。ひと駅分颯爽と歩いた。満足した。

ひと駅分歩いたからいつもは行かないひと駅先のスーパーに寄る。ファミリー層向けのこのスーパーはただ広いというだけであまり魅力的なものなかった。必要な物だけをささっと買って退店する。今度は北風を背に受けて髪の毛はオールフロント状態で歩く。帰宅途中にものすごくお腹がすいている自分に気がついた。これは新鮮な気付き。数日前までは朝昼晩と食べるものの「あぁ〜お腹がすいた」と思うことはなくて、食べないなら食べなくてもいいか...くらいの食欲だったのが、今日は心の底から「あぁ〜お腹がすいた」と思った。さすがに食欲の秋だ。涼しくなった途端食欲が出てきた。帰宅途中にあるパン屋さんに飛び込んで出来立てのサンドイッチを買った。そのサンドイッチがとても美味しそうで、早く帰って食べたくて早歩きになる。

まだ11時30分...お昼にはちょっと早いけど、サンドイッチを頬張る。

おいしい。

『空腹は最大の調味料』とはよく言ったもんだ。

サンドイッチを食べながらテレビを見る。あまり政治に詳しくない人のための、衆院選の『政党・候補者の選び方』みたいなのをやっていた。「なるほど...なるほど」と、ひとりごとを言いながら見る。すごくためになった。私はまだ誰に投票するかは決めていないが、あと1週間の間に今日のテレビで教えてもらっことを検証して誰にするか決めよう。

午後から陽がが差し込んで部屋の中では半袖でも大丈夫なくらい暖かくなった。当然半袖になって細々とした作業をする。捨てるつもりのTシャツが山のように溜まっていて、それを裁ち鋏でチマチマと切って使い捨て雑巾を作る。手が多少痛くなるが、私はこういう単純でチマチマした作業が好きなんだなと自分で思う。ひとつ思い出したことがある。以前、輸入商社に勤めていた頃、ヨーロッパから送られてきた衣料の素材表示を日本語に翻訳して絵表示(洋服の左側に付いている洗濯表示のこと)を作成するのだけど、その作成された絵表示を洋服に縫い付ける単純作業がものすごくチマチマしてて好きだった。それを取り付ける専門のパートさんを雇っているのだけど、どうしてもやりたくて暇を見つけてはパートさんの横で世間話などを一緒にしながらチマチマやっていたのを覚えている。上司には「その人なりの仕事の分担というものがあるのだから、やたらと人の仕事に手を出しちゃダメだ」と注意されてからは、見つからないようにこっそりとやっていた。きっと私の場合、そういう単純作業をすると気持ちが落ち着くのだろう。よく小豆や金時豆をコトコト煮たくなることがあるけど、それもこれと同じで煮えるまで見つめることしかすることがないのだけど、気持ちが落ち着くのだ。

やっとTシャツ全部を切り終えたころ、夫がどこからか帰ってきた。出かける時、どこへ行くのか聞かなかったから「どこに行ってたの?」と聞いたら、「言ったでしょ、今日はセミナーの講師をやるって」と言われてしまった。聞いたかな?記憶にないな。まぁいいや。

今夜の献立は何にしよう。

お昼に大満足のサンドイッチを食べたからなぁ。

それ以上の物が思い浮かばない。



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