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SmartHRが目指す、toB SaaSの理想のコミュニケーションデザインチームのあり方 2020

こんにちは、SmartHRでデザイナーをやっているbebe(@watabebe)です。
2020年が始まりました。みなさま、素敵なスタートを切られていますでしょうか?
我々SmartHRのコミュニケーションデザインチームも、この数週間で慌ただしく様々なプロジェクトがキックオフしまして、瞬く間にやること山盛り。
今年も例年の通り、脇目もふらず直向きに走り続ける1年となりそうな予感いっぱいで、早々に震えはじめたところです。

これはチームの紹介記事です

年明け1発目の記事は、SmartHR のコミュニケーションデザインチームについてご紹介させていただこうと思います。

今年に入ってから、いくつかの企業のコミュニケーションデザインチーム(あるいは、ビジネスサイドのデザインチーム)の方とお話させていただく機会が重なり、お互いの知見やそれぞれで抱える課題感について共有し合うなどしました。
そこで改めて思いました。

知見が少ねぇ...💀

インハウスのコミュニケーションデザイン領域の取り組み、例えば、チームの体制、役割、ブランディングにどう関わっている?などの知見になかなか出会えない...(あるいは私の探し方がぬるい。)

昨年を振り返れば、知り合いを通じて他社の懐の深いデザイナーのみなさまを訪ねて行脚したり、イベントの登壇で偶然繋がりが生まれたラッキーによりデザインチームのみなさまとディスカッションさせていただく機会がありました。
しかし、フェーズが異なれば課題も異なる、(同じtoB SaaS領域の企業でも)マネージャの有無によって評価の仕方も異なる等々、自社の課題に活かせる知見に出会うことの難しさと、活かせる知見に出会うための行動量に圧倒的不足を感じました...。

今年は発信の年に

ということは逆も然り、我々と同じような状況・環境で働くデザイナーのみなさまもまた、情報に飢えているのかもしれません。
であればまずは我々の方から、何に取り組み、どんなことを考えながら業務を遂行している集団であるのか知ってもらう機会を増やさなくてはならん。
と、私の所属するチームの紹介をさせていただこうと思った次第です。

・コミュニケーションデザイン
・ toB SaaS
・インハウスデザイン

のキーワードに関心をお持ちの方のご参考に少しでもなれればと思います。

2019年のTopicsを3つご紹介

例年どおり、昨年もまた様々製作し、チームの体制も激動し、色々と取り組んだ1年でした。
その中から、厳選して3つのトピックスに絞り込んでご紹介いたします。

Topic 1. チームの Vision 策定

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我々は何を目指し、何をもって会社に貢献するのか、を定めました。
こちらの詳細については長くなるので、ご興味ある方は今度お話しましょう。

Vision : 品質中心設計のクリエイティブセンター
・SmartHRブランドのビジュアル品質を担保する
・施策の効果を最大化させるアウトプットをする
・働きやすさをデザインで支える

期初に立てる個人の目標にも、チームのVisionをブレイクダウンする形で各メンバーの目標に落とし込み活用しています。


Topic 2. チームメンバー共同のクリエイティブ製作

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昨年、SmartHRとしては初の大規模ユーザイベント「PARK」を催しました。

普段は1つの案件に対して1人のデザイナーが担当しておりますが、これまでにない規模の大きな案件ということもあり、コミュニケーショングループのメンバーで一丸でイベント全体のクリエティブ制作に取り組みました。

イベントの製作は初の試みでしたが、チームでの共同制作もまた初の試みとなりました。
製作分担は具体的に以下のように行いました。

Step1. [全員]
イベントコンセプトからメンバー全員でトンマナを膨らませ、ムードボード製作・キービジュアルの案出し

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Step2. [キービジュアル担当]
キービジュアル・イラスト素材の製作

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Step3. [オンライン担当]
キービジュアルを元にイベントのランディングページの製作

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グリグリ動かせるイベントページ👆
Step4. [オフライン担当]
キービジュアル・イベントページのクリエイティブを元に、パンフレットをはじめ、ノベルティや会場の装飾などグッズ・ツール類に広く展開

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共同製作を試みた背景は、個人で担当するには領域が広く、必然的に製作分担の必要がでてきたためでした。
しかし結果的に、各々の強みを十分に活かしたアウトプットを生み出し、チームとしての結束が強まる成功体験に繋がったのではないかと感じます。


Topic3.ブランドアップデート、はじめました

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「SmartHRのクリエイティブはどのようにしてトンマナを揃えているのですか?」

これは、他社のデザイナーさんからよくいただく質問のうちの一つです。
回答としては、SmartHRのクリエイティブガイドラインを社内で共有して...


いや...?無い

無い

どこにも見当たら無い



SmartHRらしさが定義され、SmartHRブランドを明文化した、猛スピードでスケールする組織の中で製作スピードを落とさずに走り続けるための拠り所となるクリエイティブガイドラインが

無い 😇

SmartHRのクリエイティブは、私がSmartHRロゴ製作のタイミングでクリエイティブガイドを用意して以降、それ以上のガイドラインはないまま、チームメンバー間の見事な阿吽の呼吸と游ゴシックフォントと#00c4ccのコーポレートカラーによって、SmartHRらしさが醸成されてきたのです。

...そういったわけで、
・今後の組織のスケールには、ガイドラインが必須
・またクリエイティブの精度をギャンギャンに高めるためには「SmartHRらしさ」を研ぎ澄ませることが必要

であるため、昨年後半からブランドガイドライン製作に向けたSmartHRらしさの再定義(ブランドアップデート)を始めました。

こちらの取り組みに関して、具体的にご紹介できるほど内容が仕上がっておりませんので、また時が来た際に我々の苦労・痛み・辛みと共に、ご紹介させていただきます。

今回は、そんな取り組みを始めたよ!やっていくよ!という宣言のみのご紹介とさせていただきます。
今は進め方の検討、必要要件の洗い出しなど行っております👇
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取り組みを始めるにあたりデザイナーの異動もありました👇


2020年のコミュニケーションデザインチーム

変化の激しいスタートアップでお勤めされるみなさまにおかれましては、会社の成長とともに全社的にメンバーの数が激増し、その結果自分のチームの規模も拡大したり、役割に合わせてチーム分割したり、ときに自らの役割を変化させて組織のスケールに食らいつく、そのようなご経験をされる方は少なくないかと思います。

ご多分に漏れず我々のチームも、また、私個人も同様の状況下におります。
そんな中での「体制」と「方針」をご紹介します。

チーム体制の変化
2019年の初めには、オンライン・オフライン・その他のクリエイティブ、とざっくり分かれていた役割も、2020年現在は大幅に変わりました。

・昨年末にブランドアップデートに取り組みを開始
・1月にグラフィック・動画に強みを持つメンバーが入社
・2月にはオンライン/オフラインを広くカバーできるメンバーが入社予定
・既存メンバーも更に各自の強みに特化した体制へ

そして私は自分のデザイン業務を優秀なメンバーに託し、「マネージャーに専念」するためにプレイヤーとしての退路を断つのでした...。
現在は、チームマネジメント、ブランドアップデート、チームを横断したプロジェクトのディレクションなどに従事しています。

2019年1月: 3名
・オフライン: 1名
・オンライン: 1名
・その他クリエイティブ、マネジメント: 1名


2020年2月: 6名
・イベントや採用に関わるノベルティを中心としたツール: 1名
・オンライン: 1名
・動画・グラフィック: 1名
・オンライン/オフライン: 1名
・ブランドアップデート: 1名
・マネジメント、ブランドアップデートなど: 1名


2020年のチームの方針
会社の成長スピードを加速させるために、我々も同じ速度でクリエイティブを製作し続けてきました。
これまでは3名ほどでそのスピードを落とさないように必死でしたが、少しずつではありますが、製作体制が整い始めております。

今後の組織・サービスの拡大スピードを加速させるために、
攻め: 「SmartHRのクリエイティブ側面の成長」
守り: 「ブランド品質の強化」

の2軸で、コミュニケーションデザインチーム、今年はチャレンジして参ります。
以下、チームの方針を置いておきます。

安牌を切らない、記憶に残るクリエイティブを
必要以上に守る・これくらいでいいという表現はやめる、という意思表示です。
これまでの制作を通じて統一したブランドの雰囲気を醸成できました。
その一方で、表現の固定化は時間とともに古さにつながる恐れがあります。
そうならないために、今までの表現を踏み台にして、チャレンジングなアウトプットが必要です。
先進的な存在と映り続けるために、ブランド表現の可能性を探る尖った表現にチャレンジします。
SmartHR ブランドの表現を研ぎ澄ませる
「SmartHRらしさ」を定義することで、ブランド品質向上を図ります。
これまで、製作者の阿吽で成立していたクリエイティブにおける「SmartHRらしさ」。
人が増えることで、その阿吽のばらつきも広がってしまいます。
この「らしさ」の共通化・基準の策定により、表現のブレの軽減、時には基準を超えた表現・大事なところではあえて守る表現、を戦略的に行えます。
その結果として「SmartHRらしさ」を更に研ぎ澄ませた、密度の高い表現に進化させられると確信しています。


コミュニケーションデザインなみなさま、インハウスなみなさま、toB SaaS なみなさま、お話しましょう

以上、チームのご紹介でした。
日々、toB SaaS におけるコミュニケーションデザイン、またその組織のあり方を模索しています。

この記事を読んで、うちも似たようなことやっているぜ、という方がいらっしゃいましたら、noteのコメントでも、TwitterのDMでも構いません。
是非、情報交換させてください。ご連絡いただけますと幸いでございます。

今年はこれに留まらずに、我々のお仕事を知っていただける1年にしていくぞという抱負で、2020年1本目のnoteを締めさせていただきます。
以上、本年もよろしくどうぞ。

おわり


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