【BeBA TERRACE STORY】
Vol.11【まなび棟紹介】ヘアサロン「Log」
公園を行き交う人と、偶然の出会いを楽しみに。
盛岡駅の南側、岩手県立美術館をはじめ、
数々の文化施設が集約する盛岡市中央公園。
その一帯に整備されつつあるBeBA TERRACE (ビバテラス)は、
ゆたかな感性を持つ子ども、答えを自ら見つける子どもを育み、
「社会とつながる機会創出」を願う、
3つの民間事業者が主体となってつくる場所。
都市公園の価値向上をめざし、市民の皆さんと育てていく空間です。
さらに、その理念に賛同した事業者たちも徐々に加わって
「あそびとまなびをつなぐ場」づくりに邁進中。
ここでは、BeBA TERRACEに関わる事業者
それぞれの思いを、順次紹介していきます。
全国でも珍しい、公園内の美容室。
ビバテラスのまなび棟通路を抜けた右手に、ヘアサロン「Log」があります。にこやかに迎えてくれるのは、店長の間藤大貴さんと坂牛匠さんの二人です。盛岡市中央通りに店舗を構える「Glanz hair」の2店目として2023年8月にオープンした同店。店長の間藤さんは仙台で11年働いたのち、岩手にUターンしました。「Log」のように公園内で営業する美容室は全国でもめずらしく、まちなかと違った景色のなかで過ごす時間は、間藤さん自身も心地よいと話します。
「オープン当初は、出勤前や閉店後に公園内を散歩していました。ビバテラスは、犬の散歩で店の前を通るかたも多く、僕たちも時々外に出てワンちゃんに触らせてもらったりしていますね」
幅広いお客様との対話が楽しみ。
ビバテラスが位置するのは、市街中心部から少し離れた本宮地区。同店のお客様は近隣の皆さんが多いのかと思いきや、沿岸方面から訪れるお客様も増えているそうです。「車で移動される方は、広い駐車場がある安心感や利便性もあるのでは」と間藤さん。
まずはカウンセリングを経て、シャンプーカットやカラーリング、ヘッドスパなど幅広いメニューを提供していますが、そんななか、ちょっと聞き慣れない「ネオ・スパ」というメニューが……。間藤さんによれば、リンパの流れを整え、肩こりや目・首の疲れなどを改善したり、リフトアップや骨格矯正にもなるメニューで、盛岡市内では「Glanz hair」と同店のみが行うメニューとのこと。賑わいあふれたまちなかとも違い、隠れ家サロンのような「Log」は室内から眺める芝生の緑も美しく、心身ともに癒されそうです。
2024年8月で「Log」は開店から1周年。車で立ち寄りやすいスポットという点はもちろんですが、間藤さんと坂牛さんの二人が醸し出す、親しみやすく落ち着いた佇まいこそが、同店の雰囲気そのものかもしれません。自然あふれる公園内にある小さなヘアサロンから聞こえる笑い声が、ビバテラスの日常を彩ります。
■間藤大貴(まとうだいき)さん(左)/坂牛匠(さかうしたくみ)さん(右)
間藤さんは小学生の頃、坂牛さんは高校生の頃、それぞれ美容師に感じたカッコよさがきっかけで美容師をめざしたそうです。「キャンプやアウトドア好きなんですが、岩手情報はまだまだ詳しくないので、お客様から教えてもらうことも多いですね」と間藤さん。一方、坂牛さんも「お客様から教えてもらう簡単料理アプリとか、休日のご飯づくりに役立っています」と微笑みます。常に、お客様との会話を楽しみながら、一人ひとりに合ったスタイリング提案を心がける「Log」さんです。
(撮影:菅原茉莉)
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