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化粧品会社の二代目がペットケアのD2Cブランドに挑戦する話❶-スタート-

はじめに

こんにちは高橋です。このnoteでは化粧品会社の二代目がペットケアのD2Cブランドに挑戦する話を書いていきます。

同じように中小企業で頑張っている方や、二代目の難しさを感じている方の参考になったら幸いです。

私は株式会社ビューティ・ハーモニィーという会社の二代目として働いています。この会社は母がつくった会社で、卸売とOEMを中心として敏感肌・乾燥肌にお悩みの方のための商品を"12年"つくってきました。主力商品は、アミノ酸低刺激全身シャンプーです。

ある時、長年私たちの商品を使っていただいているお客様から、飼っているトイプードルが老犬となり、トリマーに通えなくなるかもとおっしゃっていることを耳にしました。トリミングは犬にとって体力を使うため、老犬になると断られることがあるということです。

その方のトイプードルは乾燥しやすい敏感肌でもあり、ペットの肌ケアにも悩んでいたので、お家でのシャンプー では、私たちの経験が活かせるのではないかと考えるようになりました。

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ペットに人間用シャンプーは使ってはいけない!?

しかし、色々調べてみると、人間用シャンプーの経験があるからといって安易にペット用をつくってはいけないこともわかってきました。

例えば、人間の肌pH値は弱酸性ですが、犬は中性〜アルカリ性と言われています。ターンオーバーも人は約28日周期に対し、犬は20日周期と言われています。さらに犬の皮膚は人間と比べて1/3とかなり薄いなどの違いがあります。

人間用を考えるのとは、違う考え方が必要になるということです。

一方で、私はフェレットを飼っているのですが、彼らを洗うのに、自分たちのシャンプーを使っていました。

香料を全く使っていないので、嗅覚の鋭いフェレットを洗うのちょうど良かったのです。皮脂詰まりを防ぐために、尻尾だけ洗うなどには、ポンプ式のシャンプーが使いやすかったのもあります。

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トリミングサロンのオーナーのアドバイス

そんな悩んでいる時期に、整体院も経営されているトリミングサロンのオーナーと知り合い、ペット商品について色々とアドバイスを受けることができました。

例えば、肌のpH値については、一時的に酸性やアルカリ性に傾いたとしても、すぐに戻るので、あまりこだわる必要はないということ。それよりも肌に優しいかどうか、人用と同じように選んだほうがいいこと。

オーナーからのアドバイスと、飼っていたフェレットに使っていても、違和感なく使えていたこともあり、少し考え方を変えれば良いものができるのではと思うようになりました。

ペットは大切な家族。末長く一緒にいたい。

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そんな中、冒頭にお話ししたお客様のトイプードルがオムツをするようになり、オムツかぶれで困っているというお話を伺いました。自宅でもシャンプーをする必要が出てきたということです。

それを聞いて、同じように困っている方も多いのではと思いました。オムツかぶれや、皮膚炎、乾燥肌、敏感肌、に困っているペットにうちで簡単にケアできるシャンプーがあれば、ペットと飼い主が末長く幸せに暮らせるかもしれない。

私たちの会社のヴィジョンは「肌トラブルのない世界をつくる」です。人だけではなく、その家族であるペットの肌トラブルも、なくすことがビジョンの実現につながるのではないか。
何より、まずはこの目の前にいるトイプーをやさしく洗えるものをつくりたい。

そう考えて、私は、ペットシャンプーの製造に挑戦することを決意しました。

【次に続きます】

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