サッカー観戦道中膝栗毛。

久しぶりにサッカー観戦してきました。Withコロナの今は、移動一つにも気を遣いますが、仕事は、人生はタイミング。そのことを実感するとても良い時間を過ごすことが出来ました。チャンスをくださった皆さんに感謝です!

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そんな「サッカー観戦道中膝栗毛」。「膝栗毛」は、徒歩での旅のことを言うので、正確には「道中シンカンセン&オートモービル」。
出掛けていることが日常だったのが、一転、家にいるようになり、新幹線に乗る、クルマに乗る、一つひとつがジワジワと嬉しく!!!

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駅でチケットを買う時、みどりの窓口に行くと、かつては長蛇の列だったのがお客様が誰もいなくて、自動ドアが開くや全窓口から「いらっしゃいませ!」。思わず「お邪魔します」と言ってしまいましたよ。1つの窓口を選択するのに「他の方々ごめんなさい」な気持ちになったのは、初めての経験でした。同時に、本当に人がいないんだなと痛感しました。ホームも車内もガラガラで、ソーシャルディスタンス的には十分すぎる状況で有り難いのですけれど、ここ東京よね?という感じ。経営的には厳しいだろうなと想像しました。

Withコロナになってから初の、大きな会場でのエンターテイメント。入場ゲートでは検温と手の消毒。これもすっかり日常化しましたね。誰もが普通にやっているし、もちろんみんなマスク、マスク、マスク。

スタンドに入る時もソーシャルディスタンスを何となくみんな測りながら、押し合い圧し合い、我先にというようなバタバタもなく、とてもスムーズ。観戦につきもののフードカーの前も、ソーシャルディスタンス。もちろん、観客席もソーシャルディスタンス。

考えたら、収容人数も制限しているんですもんね・・・スムーズなはずです(経営はなかなか大変だろうと、別の頭は思っています)。

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シートは2席空けて座る感じ。ギュウギュウな経験しかないので、最初は変な感じでした。詰めてもいいけど、そうもいかず、みたいな。

スタジアムの環境もあったと思うのですが、日が暮れるにつれて、いい風が吹いてきて心地よく、このソーシャルディスタンスが、何かこう贅沢にさえ感じるようになって。

応援も拍手のみ。観戦中も基本会話はしない。一人後方のおじさんがずーっと監督のように指示を出しておられましたが、その一人のブツブツが、そのエリア全体に聞こえてしまうくらいに、静かな客席。

拍手でエールを送るって、いいな!と思ったのは、私が熱狂的ファンではないからでしょうか? 自分でいられるというのか、「あんな風に選手同士で声を掛け合っているんだね」っていうほどに声も聞こえるし、ボールを蹴る音、ボールが体に当たるボコッ!バシッ!という音も聞こえて、痛そ〜とか思ったり。純粋にゲームを観ていられる、楽しめるというのが、私にとってはものすごく快適でした。

もちろん、私たちの周りの人ユニフォームを着ているみなさんは、もっともっと熱く応援したいところだと思いますよ、もちろん!

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心地よい風を感じながら「サッカーを観ている」のですが、その向こうに木立が見え、鳥が飛び、その鳴き声が選手の声とともに聞こえ、もうすぐ満月のお月様が照明の向こうに昇ってくる。
この自然の風物が、ソーシャルディスタンスなサッカー観戦を、さらに快適にしてくれました。東京では、家では、感じられないもの、感じたかったものが、今ここにダイナミックにあって、感じられる。

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今、ここに生きている、という感覚。

サッカー観戦なのに「ごちそうさま」っていうのはおかしいかもしれないけれど、またここで応援したいなー!と、心から思ったのでした。

ゲームはドローでした。ゆえにまた応援する「理由」もできました! 
今度は勝つぞ! 試合ですもの、やっぱり勝ちたい!!!


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【text by REIKO from Japan】

佐藤礼子 山間地の昔ながらの暮らしが残る環境で高校までを過ごす。高校時代の愛読書は『留学ジャーナル』と『Hi-Fashion』。短大で村田しのぶと出会い、物心両面で彼女と彼女の家族に支えられる。「ここなら合うと思う」と村田が持ってきた会社案内で就職先を決める。そこで宮本ちか子と出会う。彼女はネパールへ。私も結婚・出産を経てフリーランスライターに。タマラと出会い、ライター業と兼務で創始者秘書に。タマラが縁でハワイ島で成田水奈と出会う。その後、宮本ちか子もタマラに参加。そして、約20年ぶりに村田しのぶと再会し、2018年「Beautiful planet」を立ち上げる。

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