人には変化が必要だ!

8月5日、ビザ更新のため、ネパールの首都、カトマンズに行ってきた。
私の住む、地方都市ポカラから東に約200キロ、ハイウエイという名のただの凸凹道を6〜8時間かけて行く。

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コロナ感染拡大防止のため、現在自由に国内移動ができないため、出発の前の週に通行証をゲットした。
カトマンズ訪問の目的は、ビザの更新。ノンツーリストビザは、カトマンズでしか更新できない。

2月にカトマンズからポカラに戻って以来、なんと5ヶ月半ぶりのカトマンズだ。

ロックダウンが解除されたとはいえ、長距離バスも飛行機も未だ運休中で、まだまだ規制や禁止事項の多い中での移動であり、何もかもが以前通りとはいかない中のカトマンズ訪問、それも1泊2日のトンボ帰りであった。

どこに行くにもマスク着用で、役所や銀行に行く毎に手指消毒が必要だったけど、徒歩圏内で過ごすこと5ヶ月半ぶりの移動は、新鮮で、いい気分転換になった。

自由に動けないことが、私にとって、どれほどストレスだったのか、動いてみて初めてわかる。

朝起きて、お線香焚いて、ハーブティーを飲み、ヨガをして、掃除して、朝ごはん食べて、洗濯したら、コーヒーを淹れて、仕事に取りかかる。
おうちで誰にも邪魔されず、自分のルーティンをコツコツこなす毎日も悪くはない。特に1週間のツアー同行など外出続きの仕事の後には、そのルーティンに戻れると、ほっとしたりもする。

けれども、誰にも会わない、食料の買い出し以外、外に出ない一人暮らしの毎日は、それが1ヶ月となり2ヶ月ともなると、日を追う毎に、ため息が自然と増えていく。ちょうど季節が雨季と重なったのも、タイミングとして悪かったんだろうなと思う。

失ってわかることは多いが、今回もいろんなことを実感した。

私には、動くということが必要だ。
変化が必要だし、刺激が必要だ。
そして、動きたい時に動けることは、ありがたいことなのだなあと思う。

久しぶりの役所仕事は、コロナを警戒してか、いつもより回る窓口が少なく、1時間半でビザをゲットした。
(その後、ポカラに戻って数日後、入庫区管理事務所のスタッフの一人がPCR検査で陽性となり、ビザ更新業務は、私がビザを更新した翌週の月曜日から停止、いや〜、ギリギリセーフなタイミングだった)

ビザをゲットし、そうそうにポカラに戻る。
バスも飛行機も運行してないので、タクシーをチャーターしているため、長居できないのだ。

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2月以来のカトマンズ ーポカラの道。
パサパサと乾燥した2月の景色は、いつの間にかしっとりとした深い緑の風景に変わっていた。いつもより水嵩が増して、泥色の川。
ほぼ毎月往復していたカトマンズーポカラ間の風景も5ヶ月半ぶりだとちょこっと新鮮だった。


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【text by Chikako from Nepal 】

宮本ちか子 瀬戸内海の島で海に囲まれて育つも、なぜか海のないヒマラヤの国ネパール在住。夫も仕事も家財道具も全て捨て、ネパールに移住したのは30歳のとき。ポカラで15年ホテルを経営するが諸々あって、泣く泣くホテルを売却。現在はフリーランスライター、タマラエネルギーワーク、仕入コーディネイト等々。バツイチで結婚は2回、娘が1人、ネパール人配偶者はアーユルヴェーダの治療師。「刺身が食いたい」とつぶやく回数が最近さらに増えてきたアラフィフである。



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