台湾占領手順Ⅱ
台湾占領手順Ⅱ
台湾占領手順Ⅰ
台湾の地図を色塗り（黄色の海域）していて、え～、こんな大陸寄りだったのか！と改めて認識。こりゃ、メンツは大事だが、大陸寄りの金門島や馬祖島などの島嶼部の防衛は難しい。こんなに近くではアメリカも手が出せない。南シナ海の太平島も防衛難しいですよ。どうするの？
海兵隊に当たる陸自水陸機動団は現在約2400人。3000人まで増員。人民解放軍海軍陸戦隊は水陸機動団の十倍、６個陸戦兵旅団３万人。一部が南西諸島侵攻に配備される。
＞市民団体は水陸機動団の配備が戦争につながりかねないとしている
台湾占領手順Ⅱ
最新半導体生産が地政学を変えた。従来の国境線をまたいだ地理的なものに変わり、技術の地政学が産まれた。中国も米国もそれに気づいた。極東という不安定な地域に自国の命運がかかっている。
台湾：システム半導体
韓国：メモリー半導体
日本：素材、製造装置、メモリー半導体、パワー半導体、マイコン
米国は慌てて台湾・韓国企業に最新の半導体工場を自国に建設するように誘導した。設計だけで製造なしという脆弱性があるからだ。同時に、中国国内に台湾・韓国企業の最新工場を建設するのを邪魔しだした。
日本にも素材、パーツ、製造装置の輸出を止めさせた。これから中国が輸出の柱にしようとしているＥＶ車は半導体がなければ製造できない。ＥＶのバッテリー駆動のパワートレインによって車両に搭載される半導体はエンジン車の２倍以上に増える。
それも数ナノの先端半導体だけではなく、モータの制御や電力の変換を行う日本が得意のパワー半導体、ローテクのマイコンも必要だ。
台湾・韓国企業は単価の高い最先端半導体製造に特化しすぎた。だから、この二国の企業だけではＥＶ車は製造できない。米国が叩きに叩いた日本企業が続けていたローテク製品も大量に必要だ。さらに、従来のSi半導体ではなく、SiC/GaN半導体は直流交流変換のインバーターの効率を高める。
これらはＥＶの航続距離に影響するのだ。SiC/GaNという素材は素材大国の日本が握っている。中国も必死に産業の裾のを広げようとしているが、数十年も基幹・製造技術を練り上げピラミッドを構成させた日本と同様な仕組みは一朝一夕には作れない。
技術をパクリで模倣しても高精度で製造する企業がない。行列のできるラーマン屋の味をカップ麺で再現する技術がないのだ。
米国もこの技術の地政学的変動に対応しようとする。台湾・日本は海を隔てて中国と対峙している。攻撃・占領だけではなく、占領を維持する兵站能力が圧倒的足りない。それに比べて韓国は北朝鮮を間に挟み陸続きだ。ロシアのウクライナ侵攻のロジックが使える。幸い、北朝鮮は瀋陽軍管区の朝鮮族高官が食い込んでいる。
瀋陽軍管区が北朝鮮を押して南進させ、38度線から36度線を占領させれば韓国の先端メモリー半導体工場は取れる。韓国西岸の原発を攻撃すれば放射能風が東に吹き在韓米軍は撤退せざるを得ない。韓国の国土を削ぎ北朝鮮と対峙させれば自衛隊、在日米軍は二方面作戦をせざるを得ない。
北朝鮮が韓国国土に居座り日本を睨めば、海自の８隻しかないイージスは日本海に２～３隻は縛り付けられる。米軍のイージスも同様。空母打撃群も日本海に１部隊は要るだろう。その分南シナ海に展開できる日米軍の戦力は減る。そうであれば、まだ不足している戦力でも台湾侵攻は可能となる。
ソウルから南に基地を移動した在韓米軍も原発の放射能風にさらされたら、半島から撤退せざるを得ないだろう。
中国による台湾侵攻で台湾海峡（大陸側）ばかり考えている人も多いが、侵攻時中国は台湾南端のバシー海峡を封鎖してくる可能性がある。バシー海峡を封鎖されたら、日本のシーレーンは遮断され、エネルギーも食料も物資も入ってこなくなる。バシー海峡の防衛は大丈夫か？
台湾有事は日本有事を日本国土への侵害だけと思っている人も多い。或いは台湾防衛での軍事協力。だが、中国であれ台湾であれ日本のシーレーン防衛の要、バシー海峡を戦闘域にした国家は日本の死活的な権益を犯したも同然。日本国は自衛権の行使を行う権利がある。
バシー海峡には国際通信海底ケーブルも走っている。このような巻き込まれも日本有事だ。封鎖が起これば円・株は大暴落、超インフレとなり、物資は入らず発電所は止まる。
自衛艦を出動させても南西諸島の港湾は水深３m。自衛艦は那覇港まで戻って補給を受ける他はない。こんな港に海自の船は入港できない。
防衛予算の増額を新兵器の購入などだけで考えている人がいる。離島の港湾整備（浚渫による水深８m以上の確保）、離島の発電所・海水淡水化プラント整備（自衛隊も使う）、耐空爆型地下燃料タンク整備、島民避難用ホバークラフトの購入、掩蔽壕・シェルター建設等々、必要な物はたくさんある。
しかし、バシー海峡封鎖は中国にとっても両刃の剣。バシー海峡経由でのルートが閉ざされたら、上海・天津他華中・華北への輸送ルートは台湾海峡にみ。日本に宮古海峡を封鎖されたら自国経済が死んでしまう。だから、バシー海峡を封鎖せずに台湾侵攻をする戦法に出る。
それは、台湾全土統一は諦めて、台北と半導体工場のある新竹地区のみを併合すること。戦域は台湾北部のみ。バシーのある台湾南部には手を付けない。
が、電撃作戦が必要。台湾海峡側の台北西岸からだけでは長引く。そこで行うのが与那国島・石垣島・宮古島の占領。宮古島と沖縄本島の間が国境になる。
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