見出し画像

#26 Natsumi Ise: グローバルで愛されるプロダクトを作り、利用する一人ひとりの意識を変えたい- Interview with Beatrusters

Beatrust 株式会社、Product Marketing Manager の Atsushi Tsukada です。いつも Beatrust on note をご覧頂き有難うございます。アーリーステージのスタートアップ企業:Beatrust の社員、通称 "Beatrusters(ビートラスターズ)" へのインタビュー記事の連載企画 Interview with Beatrusters。第 26  回は、2022 年 11 月からUI/UX Designer を担当している Natsumi Ise / 伊勢夏実さんにお話をうかがいました。

“直感で感じること = 好きな気持ち” にまっすぐ向き合ってきた結果が、デザイナーとしての今の自分につながっている。

――早速ですが、読者のみなさまに向けて、簡単に生い立ちのご紹介をお願いします。

群馬県の嬬恋の出身で、中学卒業までそこで育ちました。高校で長野県の学校に進学し、さらにそのあと大学進学をきっかけに東京に出てきて、そのまま東京で就職したというのが略歴です。三人姉妹の末っ子で、小さな甥っ子姪っ子がいます。私自身は千葉に住んでいますが、月一で実家に帰り、甥っ子らと遊ぶのが好きですね。嬬恋は自然豊かな場所ですから、牧場に連れていって動物と遊んだり、外でボール遊びしたりして休日を過ごしています。

それとは別に、個人としての趣味は料理ですね。休日に友人を招いてホームパーティすることも多く、そのための食器集めやインビテーションカード作りなど、“もてなし” で人を喜ばせることが好きです。相手のリアクションを想像しながら体験全体をデザインするのは、ちょっと UX Design の仕事に通じる部分があるかもしれません。性格に合ってるんでしょうね笑。

――Natsumi さんは UI/UX Designer で在られますが、大学でデザインを専攻されていたのでしょうか?

いえ、デザインは就職後に学んだものであり、大学の時の専攻は言語学でした。大学進学の当時、将来の仕事をなかなか決めかねておりまして、だったら興味があるものを軸に選ぼうかなと思い立ち、千葉にある外語大学に進学しました。そこはネイティブの先生がたくさんおられて、授業も少人数制で実施してくれるため、私に向いているかなと思って選びました。とても良い環境だったのですが、せっかくこれだけやったからにはやっぱり喋れるようになりたいなと思い、アメリカに 1 年間留学もしました。日本人が少なく、強制的に英語を喋らなきゃいけない制約を自分に課すためにアリゾナの大学に進学したのですが、そのおかげでそれなりにビジネスで困らない英会話力が身についたかなと思っています。

――なるほど、ではファーストキャリアは英語を活かせる職場を選択されたのでしょうか?

はい、日系の OA 機器メーカーに新卒で入社し、役員秘書としてキャリアスタートしました。ありがたかったのが、通訳や翻訳など、英語を使う業務の割合が多かったことですね。海外との交渉のためのドキュメントの翻訳をしたり、海外ゲストのアテンドや通訳の仕事をしていました。

2 社目は、オフィスマネジメント、つまり総務・人事の関連セクションから入りました。この頃からですかね、自身のリスキリングや「本当にやりたいことは何だろう」と真剣に考え始めるようになりました。学生の頃から英語と同じくらい好きだったのが “デザイン” だったので、折をみてマーケティングの部署に異動希望を出しました。異動叶ってそこで販促物の企画・制作をする中で、多くの社外のデザイナーさんらと仕事する機会にも恵まれたのですが、ああやっぱり素敵な仕事だなと思い、いよいよ本格的な勉強をスタートし始めました。就業時間外でイラストレーターやフォトショップなどのグラフィックデザインツールを学んだり、知り合いのデザイナーが主催するデザインスクールに通ったりしていました。仮想のサービスサイトを自分でデザインしてみたり、いつか業務の場での実践に使えるように、必要なことを色々と想像力を巡らせて習得してきたつもりです。

――業務外の時間を使って新しいスキル習得に取り組む姿勢は素晴らしいですね。いよいよデザイナーとして業務デビューするのは、次の会社でしょうか?

はい、3 社目(Beatrust の直前)です。大手法人様向けに、主に人事システムを開発するソフトウェアベンダーでした。人事システムと一言で言っても、勤怠管理・給与支払い・タレントマネジメントなど、色々な機能が要求されますよね。当時の会社はそれを複合的にパッケージ化して提供している会社でした。私はその中のいくつかのサービスの UI デザインや UX リサーチ業務を担当していました。

嬬恋のご実家の近くから見える景色。自然豊かで浅間山がよく見えます。

顧客課題に対する正しい理解が先にあり、それを解決するための最短最速な手段としてデザインがある。

――それまでの学びを業務の中で実践に移す中で、どんなご苦労や学びがありましたか?

基本ですが一番重要だった学びは、UI と UX の違いですね。ユーザー体験価値(UX)を向上させるという目標のためにデザイン(UI)という手段があり、そこを本末転倒してはいけないということです。実際にユーザーが触れる接点のデザインというのは、あくまでもユーザーに期待通りの体験や便益を提供するために設計するのであり、デザイナー個人の好き or 嫌いや、カッコ良い or 悪いで決めるものでは無い、ということです。

とはいえ、言うは易し、行うは難し、だなと思っており。本当の意味で「ユーザーが何を期待しているのか」を理解することは実はとても難しいのです。デザインに着手する “前工程” にこそ細心の注意を払う必要があり、そのためのユーザーインタビューや行動分析の重要性を、実際のクライアント業務を通じて学べたことは、今でも私にとっての財産になっていると感じます。

――UX デザイナーとしての業務の本質のような話ですね。とはいえ、普段そのような仕事に携わっていない方々には、その難しさもやりがいも腹落ちしずらい部分かと思いますので、もう少し具体的な例で伺ってもいいでしょうか?

そうですね、例えばソフトウェア上のある操作画面で、「このボタンが気づきにくいから、もっと大きくして欲しい」というフィードバックがあったとしましょう。そのフィードバックをどう受け止めますか・・? 内容的にはそれ以上でも以下でもない、要はやるかやらないかだけだ。と表面的に事を捉えては良くありません。

そもそも、この人は何故ボタンに気づかなかったのでしょうか? ご年齢を重ねておられて視力が悪い?暗いところで仕事しておられる? 普段 PC で見ているのかタブレットで作業しているのか?・・などなど、当人のペルソナやサービスの利用環境等が分からなければ、最善の解決手段が本当に「単純に文字を大きくすること」なのかどうか、判断がつかない訳です。むしろそれを言葉通りに対応してしまうことで別の人にとっての不便さを生み出してしまうかもしれない。あくまでも WHO・WHAT・WHY の正しい理解が先にあり、HOW の議論はその後で考えるべきなのです。

――なるほど、逆に言えば、UX Designer としてのやりがいは、”どれだけ強く解決したいと思える課題に出会えるか” ということでもあるのかなと思いました。

それがまさに Beatrust に転職を決めた理由でもあります。Beatrust を知ったきっかけは社員紹介でして、私に声を掛けてくれた Chris Chau は、前職時代に一緒に仕事をしていた同僚でした。彼を含め、何人かの Beatrust 社員とカジュアルインタビューをする中で、Beatrust が解決しようとしている課題に対してすごく共感する部分があったんですね。

私自身、大きな会社で働く中で、社員同士の相互理解やコミュニケーションの潤滑化が良い仕事の秘訣であることも、とはいえ、組織が拡大すると部署間・チーム間での情報交換が難しくなってしまうことも、すごく実感していました。UXデザイナーとして実際のサービスの使われ方を把握したい、だから時間を掛けてユーザーインタビューをして理解しようとする。でも実は蓋を開けてみたらカスタマーサクセス部門の中にすでに似たようなレポートがあった、みたいなことは “あるある” でした。そういうの共有してよー・・、、と何度思ったことか分かりませんが、当時は当時で、情報セキュリティへの配慮や共有の仕組みの不在など、様々な要因があって出来なかったのでしょう。
Beatrust は、このような「私たちがやむなきこととして甘んじて受け入れてしまっている不便益」に真っ向から向き合い、プロダクトのチカラでその課題を解消しようと取り組んでいる会社だと思いました。もっとこのプロダクトの先を見てみたい、自分達が作ったプロダクトが本当に組織や一人ひとりの意識や行動を変えることが出来るのか確かめたいと思い、この会社への参画を決意しました。

GW中に甥っ子姪っ子たちと庭で遊んでいる時の一枚。いつも元気をもらっているそうで、とても楽しそうですね。

顧客目線を大切に、グローバルで愛されるプロダクトを作りたい。

――Natsumi さんがこれから実現したい・チャレンジしたいことを教えてください。

Beatrust をグローバルで愛される製品にしたいと思います。この職種に就いて以降、国内外のさまざまなサービス・プロダクトに触れるようになりましたが、本当に便利で使いやすいものというのは実は意外と少ないなと思うようになりました。良いデザインに国境は無いと信じています。本当に良い UI 、優れた UX design ならば、国籍問わずいろんな背景・趣向性・働き方の人に使っていただけると信じており、自分たちがどこまでそれに近づけるかチャレンジしたいですね。

――入社されて 6 ヶ月、改めて Beatrust の魅力をどのように感じておられますか?

働き方の面で柔軟性が高いのは本当に魅力的です。Beatrust にはいろんなファミリーステータスの人もいますし、個人レベルでの価値観・趣味・趣向性も本当に多様です。それぞれが自分の好きなことに全力で取り組み、それがプロダクトのアイデアや仕事の進め方に反映されていると感じています。それを可能にしているのも、そういった個々人のライフスタイルを尊重した自由度の高い働き方を会社がリスペクトした制度設計を取り入れてくれているおかげです。勢いや雰囲気に頼らない、良い意味で “オトナ” な働き方が出来るスタートアップであるところが、私としては非常に居心地がいいですね。

――最後に、これから Beatrust にご入社頂いて一緒に働きたいのはどんな人ですか?

創造性に富んだ発想ができる人、そのために柔軟な取り組みができる人ですね。Beatrust はまだ創業 3 年目であり、スタートアップとしてもかなりアーリーステージにあります。プロダクトに関して言えば、まだ新しいアイデアや革新的な方法を模索中の “探索段階” だと思っています。ハッキリとした “何を・どう作る” が固まりきっておらず、それゆえに一人ひとりの発想がとても重要なステージにあるということです。
そんな中で確かな手掛かりになるのは、私としてはやはりユーザーファーストな思考だと思っています。独りよがりの “私としてはこれが好き・こうしたい” ではなく、その先のお客様の使い方や体験価値を想像した上で “だからこれがベスト” を提案できるチカラが必要です。開発チームはもちろんのこと、これはビジネス・セールス含めた全員に求められる姿勢かもしれません。ユーザー様のニーズを本気で聞く姿勢を持ち合わせているか、課題解決に徹底的に向き合えるかが、一人ひとりに求められていると感じます。経験・知識以前の問題として、この姿勢が伴わない人は Beatrust に居ても本人が苦しいだろうと思います。お客様の課題を解決する手段の一つとして私たちのプロダクトがあるわけですから、目的を見失わず、想像力をもって自分の業務に向き合える人と仕事したいですね。

Natsumiさんが娘のように可愛がっているリリちゃん。玄関の置物みたいな佇まいが可愛らしいですね。

いかがでしたでしょうか? Beatrust は、2020 年に創業して以来、国内外のさまざまなグローバル企業やスタートアップなどで経験を積んだメンバーが、お互いを刺激し合いながら日々仕事をしているアーリーステージのスタートアップです。最近も素敵なバックグラウンドを持った社員が続々と参画してくれています。次回の社員紹介の連載もお楽しみに!。

Beatrust は、本日 2023.4 月時点で、正社員 27 名(国籍としては 9 か国)まで成長してきております。Diversity and Inclusion を保ちつつ、社員がより自律的・機動的に働くことを可能にするための取り組みにチャレンジしてまいりたいと思っております。Beatrust のヒト・モノ・コトを感じていただけるような情報をお伝えしていきますので、少しでも興味を持っていただけましたらこちらの “Beatrust on note” をぜひフォローいただければ幸いです。また、どうぞ宜しければ他の記事やニュースリリースも併せてご覧くださいませ。

今後とも Beatrust をどうぞ宜しくお願い致します。

(お願い)Beatrust への取材依頼や各種お問い合わせは、お手数ですが marketing@beatrust.com までお願い申し上げます。現在非常に多くのお問い合わせを頂いており、回答までお時間をいただく場合がございます。予めご容赦下さいませ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?