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【第1回】ビートルズを「知ったか」したい!

ビートルズって知らないけどなんか有名なんでしょ?って思ってる皆さん~!

音楽好きならビートルズは通っとかないとマズいなと思っている皆さん~!

最近好きになったひとがビートルマニア(=ビートルズファン)だった皆さん~!

それなりにビートルズは聴いてるけどもうちょっと音楽通ぽくビートルズを語ってみたい皆さん~!

わたしと一緒に今日から楽しくビートルズを知ったかぶっていきましょう!

世界で最も有名なバンド・売れたバンド・ロックを作り上げたバンドなど、名実ともに世界最高のミュージシャンとして名高いビートルズ。実は今年はなんとビートルズ解散から50周年というメモリアルイヤーなんです。解散から50年を経てもなお、今日の音楽や芸術に多大な影響を与え続けているビートルズ。

第1回めの今日は、超入門編!ビートルズの代表曲を聴いて、好きな曲を見つけてみましょう。

※このnoteは、わたしの独断と偏見だけで決めた「レベル別:ビートルズ知ったかぶり講座」、もしくはそれに見せかけたわたしの好きな曲紹介コーナーです。もちろん独断と偏見とわたしの好みを多分に含んだ記事なので、「えっあの曲には触れないの?!」など思われるかもしれませんが、そういう粗さも知ったかぶり道においては「自分その曲は通ってこなかったんで」的なスタンスでどうにかなると信じているので、ぜひ安心して知ったかビートルマニアライフをお楽しみください。


アルバム「ラバーソウル」のカバー写真、の、加工前。
Uncropped, undistorted Rubber Soul photograph by Robert Freeman, 出典: beatlesbible.com


The Beatlesとは、1960年代に活躍した、イギリスの最も有名な、アートへの影響力がものすごく大きい4人組のロックバンドです。メンバーはジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、そしてリンゴ・スター。とりあえず今日は名前は忘れて大丈夫(ごめんなさい)。なんかすごい4人がいたんだなあということだけ思っておけばOK!どれくらいすごいかというと、ローリングストーン誌という音楽界界のドンみたいな雑誌が決めた「史上最も偉大な500曲」というランキングの中に、なんと20曲もランクインしています。世界で最も偉大な曲のうち4%がビートルズ。しかも、ビートルズが現役中に発表した曲は213曲(諸説あり)と言われているので、発表した曲のうち1割が「最も偉大な曲」になっている。これってすごすぎません?

それに、全部聴いても213曲って意外と少なくない?それもそのはず、ビートルズは活動期間が約10年間とかなり短いんです。だいたいメンバーが17~20歳くらいの時に結成して、その3年後には死ぬほど売れて、30歳にはもう解散してる。後期のアルバムの顔とかどう見てもおじさんにしか見えないけど、実はとっても若々しいバンドだったんです。

ちょっとずつビートルズに興味を持ってきたあなた!まずは誰でも知っている代表曲を聴いてみましょう!

もし、なんの曲も聴きたくないけど知ったかぶりはしたい!という怠慢の権化なひとは、「ビートルズいいよね~2012年のロンドン五輪でのポールのパフォーマンスは圧巻だったよね~マジ色褪せ知らず~」と言っておけばきっと大丈夫かも?

曲をがっつり聞いてみたい!という意欲があって、もしApple music に入っている方は、Apple musicが作成した「はじめてのビートルズ」というプレイリストを聴いてみるのがいいかもしれません。ビートルズのアルバム収録曲のうち、最も重要で有名な50曲が聴けるプレイリストです。

でも、最初から50曲は多くない?初心者に厳しいApple。
それくらい有名な曲が多すぎるってことなんです。ちょっと多いけどがんばって聴いてね!って言いたいけど、もっとわたしはみんなに楽してほしいので、わたしが厳選した10曲を紹介します。聴いてみてね。

※曲名を押すとYouTubeに飛びます。Apple musicで聴きたい方はこちらのプレイリストをご利用ください。

曲名(邦題)―アルバム名

1. Yesterday (イエスタデイ) – “Help!”
ビートルズを代表する美しいバラード曲。「史上最も偉大な500曲」第13位。YouTubeの公式ライブ映像では、女性ファン達の熱狂的な叫び声も聴けちゃいます。

2. I Want to Hold Your Hand (抱きしめたい) - “Past Masters”
初期のビートルズがまだアイドル路線だった頃のキラキラな恋愛楽曲。楽しくなっちゃう。「偉大な500曲」第16位。

3. Love Me Do (ラヴ・ミー・ドゥ) – “Please Please Me”
セサミ・ストリートでもおなじみのあの曲!このイントロはどこかで聞いたことがあるのでは?ビートルズはなんとこの曲でシングルデビューを果たしました。最初からすごい。いま紹介した3曲は、ビートルズ初期の代表曲です。


ビートルズ初期(1963)のライブ写真。ボーカル3人のハーモニーや、一本のマイクで歌う姿がアイコニック。当時はサウンドシステムがあまり優れていなかったために、三部コーラスは近くで寄り添って歌い、お互いの声を聴く必要がありました。
The Beatles, Swinging Sound 63, BBC, 18 April 1963, beatlesbible.com


4. Let It Be (レット・イット・ビー) – “Let It Be”
「イエスタデイ」と並んでビートルズおよびポールマッカートニーのバラード代表作であるこの2曲は、若くして亡くなった彼の母に対する愛情が込められています。「偉大な500曲」第20位。

5. Help! (ヘルプ!) – “Help!”
「若い僕らが今よりももっと若かった時、助けなんか必要なかったんだ」と心から叫ぶ、今のわたしと同い年くらいの彼らの楽曲。MVがわちゃわちゃしててイイ。彼らはMVを世間に広めたバンドだとも言われています。「偉大な500曲」第29位。

6. All You Need Is Love (愛こそはすべて) – “Magical Mystery Tour”
ジョンレノンの平和主義を表す代表作。博愛的なメッセージや、色々なクラシックやフランス国家からのサンプリングもおもしろい!1960年代に複数曲のサンプリングをしてるロックバンドはなかなかレアかも。「偉大な500曲」第370位。

7. Norwegian Wood (ノルウェイの森) – “Rubber Soul”
日本では村上春樹の「ノルウェイの森」の表題として、そして映画版の主題歌としても有名になった曲。シタールというインドの楽器も使われています。この「インドっぽさ、取り入れてみたけどいいじゃん!」的発見は後期のビートルズの楽曲に大きな影響を与えます。

8. Lucy in the Sky With Diamonds (ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ) – “Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band”
ビートルズが「サイケデリック」と呼ばれる音楽を制作していた時期の代表曲。タイトルの頭文字をつなげると「LSD」になり、薬物からインスピレーションを受けたことを解散後にメンバーが認めています。ビートルズの作品と様々な薬物は、実は切っても切れない関係なのでした。ちょっとびっくり。こういう薬物の影響を受けている音楽や、薬物体験を再現したような実験的音楽のことを「サイケデリック音楽」と呼びます。


見るからにサイケデリック感満載のビートルズ。真ん中のひとはヒンドゥー教的瞑想の伝道師。宗教色も見たままの色もつよい!
The Beatles with Maharishi Mahesh Yogi, 1967, beatlesbible.com


9. Got To Get You Into My Life (ゴット・ユー・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ) – “Revolver”
初期の甘いラブソングからサイケデリック音楽への過渡期とも呼べる曲。内容はラブソングでありながら、そして初期の突き抜けた明るさがありながら、何か初期とは違うぞ!という予感のする曲です。さっきの「ルーシー」がLSDにインスパイアされた曲でしたが、こっちは大麻に影響された曲。他の9曲に比べると超有名って感じではないけれど、逆にこの曲を好きな曲として挙げることで「知ったか」できるかも?

10. Hey Jude (ヘイ・ジュード) – “Past Masters”
音楽の教科書にも載っているビートルズの代表曲。当時、ジョンレノンはオノヨーコと不倫関係にあり、離婚問題を抱えていました。そんな中、不安になっていたジョンの息子・ジュリアンを励ますためにポールが書いたと言われる応援歌。7分もあるし決して展開の多い曲ではないけれど、不思議と最後までしっかり盛り上がり続ける。「偉大な500曲」第8位で、この順位はビートルズの楽曲の中ではトップ。

いかがでしたか?ビートルズにクリーンでアイドルバンドの走りっぽいイメージを抱いていた方は、少し意外な感じもしたかもしれません。ビートルズのおもしろいなと思うところは、約10年間という短めな活動期間の中で、音楽のジャンルや雰囲気、思想、メンバーの愛憎模様に至るまでが急速に変化し続けたところです。よく考えたら20代なんてまだ自分の芯捉えきれてないよね。そういう若さがこのジェットコースター的変化を産んだのかもしれません。だから、色んな曲を聴いてみることで「これは好き!」という歌が見つかるんじゃないかな、と思います。逆に、この曲はあんまりハマらないなーと思ったらスルーしちゃってもぜんぜん大丈夫。

ちなみにわたしはこの企画のためにビートルズを全曲聴き直し、解散後のアルバムやなぜかオノヨーコの元夫の音楽まで(絶対いらなかった)聴いた結果、いままで好きだった曲やメンバー、アルバムのランキングががらっと入れ替わってしまいました。いつまでも新しい顔を見せてくれるビートルズ……スキ……みんなもっと聴いてほしい……ベタと言われてもいいから……ベタを軽んじるものはベタに泣きますヨ

第2回はこちらから!


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#ビートルズ #音楽

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