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ムカつく奴はきっと誰かのスーパースター

どうも、最近ムカつく奴が多すぎて四面楚歌な僕です。

突然ですがみなさんは木嶋佳苗をご存じでしょうか。婚活を利用して詐欺と殺人を繰り返した「首都圏連続不審死事件」と呼ばれる事件の犯人です。現在は死刑囚として収監されています。顔立ちがいいわけではなくぽっちゃり系なのに何人もの男を騙せた意外性と、判決後獄中婚を3回も行ったことが話題になった人といえば記憶にあるでしょうか。

彼女は文才があるようで小説を出版しており、これが結構面白いらしい。それを読むために事件について学ぼうと、上野千鶴子ら他女性2名がフェミニスト的観点や社会科学的観点からこの事件を考える対談形式の本を今僕は読んでいます。他2名だなんて無礼をお許しください、今回は上野千鶴子がムカt…気になるんです。まだ60ページそこらしか読んでいませんが、その時点で思ったことを言語化してみたい。


上野千鶴子とかいう怖い人がいるらしい。

この見出し、訴えられたら負けるんですかね?まあいいや。

本の中で、一人の対談相手は事件の傍聴記を連載しており、それの評価として「女目線が新しい」と言われることがあったようです。彼女はそれに違和感があって「いや、〈私〉目線だよ」と反発した、というエピソードが冒頭で語られている。

これはめっちゃ共感できます。あくまでも個人的主観での意見を意見者の特徴を抽出してラベリングしてくるんじゃねえよ。いや、ラベリングすることはまだ良い。ものを理解するためには、ある程度ラベル分けして整理しないとまとまらないからね。でもだからといって「女」なんてクソデカ主語で一括りにされたら堪らない。

これに対し上野千鶴子は「女目線って言われて傷つく必要は何もないのよ。お前らはオヤジ目線。自分がわかんねえことは書くな!って言ってやればいいだけの話じゃない。」と一蹴。あ、分かり合うつもりないんだこの人って思った。フェミニストのパイオニアとして男女平等を掲げる人がこの物言い。ちょっと怖いなぁ。

でも僕が気になったのはそこだけじゃない。その同じ章の中で彼女は次のように言うのだ。

「結局、男は女を顔とかボディとかじゃ判断してないのよ、性器のついたフクロだと思ってる。」

もう一人の対談者が「ほんと、男たちはつまんない。」と続く。

…こいつら人の話聞いてたんか??????
言ってること「女目線が新しい」と発言した男と同じでは?これ、文脈としては男は皆「木嶋佳苗は太ってるし美人ではないから俺だったら騙されないぞ!」って言うけど、現実に騙された男はいっぱいいるじゃん?ってところからきてる。ということは、木嶋佳苗が太ってて美人じゃないのに男をオトしまくれてるのは性器がついてるフクロだからに過ぎないって暗に言ってますよね?誰よりもミソジニーやんけ。健康な性器をもっているのにモテない女性の存在はどう説明するんでしょうか。

まああくまで対談の中で発せられた言葉であり、深く考えられて表現されたものではないかもしれないので話半分で受け止めますが…むむむって感じ。

しかしながら、彼女は今よりもっともっと女性と男性の格差があった時代に生まれ、男女平等を目指して現在まで活動しており、社会学の博士として東京大学院で教鞭を執っていた経歴もある。そんな人がこんなしょぼいこと言いますかね?ちょっと視点変えてみよう。


上野千鶴子はスーパースター

この対談の一番始めに、上野千鶴子は次のようなことを言っている。

「10代の頃から上野さんの本を読んでいました」って言う人に出会うとね、あなたそんなにつらかったの……と言いたくなる。

かわいそうに、と抱きしめてあげたいくらい。私の本の愛読者が、幸福な人生なんて送ってるわけないじゃない(笑)。

僕はピンときました。上野千鶴子はスーパースターでロックンローラーなのかもしれない。

同じアーティストなんだけど、ある時期以降の曲はあまり好きになれなくて、昔の曲ばかり聴いてしまうってことありませんか。例を挙げるならきのこ帝国とか。初期の一貫していたメッセージ性とか主義主張がガラッと変わる瞬間ってちょっとサミシイ。まあ僕は聴いてる内に馴染んできて結局好きになることが多いですけどね。きのこ帝国も今では全部まるっと好きですよ。ソロ活動の方は…まだ好きに時間かかりそう。

話が逸れました。
つまり僕がなにを言いたいのかというと、彼女は27歳で死ななかったロックンローラーなんだってこと。

フェミニストのレジェンドである彼女はそのメッセージ性や主義主張を昔から今まで現在進行形でブレずに持ち続けている。時代は移り行くけども、当時のまま変わらずスーパースターでいてくれる。それは自分を見て育った人たちに寄り添い続けるという、彼女の『愛のゆくえ』なのかもしれない。

無敵!転倒!加速!

上野千鶴子を慕う人は多い。彼女の言葉や行動に勇気をもらった人はたくさんいるし、必要としてる人だっている。その人たちにとって彼女は代わりのいないスーパースターなのだ。80年代に思春期を過ごした少年少女にとっての尾崎豊と変わらない。一時期のメンヘラ界隈があいみょんの『貴方解剖純愛歌〜死ね〜』で盛り上がっていたのと変わらない。大麻合法化賛成派にとってのチェホンと変わらない。………やっぱちょっと違うかも。。

とにかく、主義主張はどうであれ、その時その人にとっては救いであり彼女らは怒りの代弁者なのだ。尖っていれば尖ってるほど突き刺さって胸を打つ。それは当事者には救いになり得るが、傍からみればただの危険な鋭いナイフに見えているかもしれない。そのナイフに見えてるものの本質を見抜くことが、真に平等を目指すことに繋がるのではないでしょうか。

なんちゃって。


読書と僕

本読んでると今回みたいに序盤で頭パンパンになって読み進められなくなることが多い。まだ60ページ目なんですが。楽しいよりもしんどいし疲れるの方が勝っちゃうな。映像の方が楽だ。嫌でも話が進んでくれるから。本読むの向いてないのかも。

もーちょっとタイトルに寄せた内容にしたかったけど変なオチになった。きもいお堅い内容になっちゃったしヤダー。ほんとは普段こんなぐちぐち考えてない!文字に起こしてたら勝手に発展して、知識ないから中途半端なぐちゃぐちゃになっちゃうってだけ。知識ないのに思考するなんて愚かですかね。はあ〜勉強したいけどしたくない。僕現在進行形で黒歴史つくってませんか?まあいっかどうでも。ぐわー。

もういいや疲れた。はぁーーーーーー、ちいかわでもみよっと。



ひん


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