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【ポケモンカード】ローズピカチュウを作ったわけ

CL横浜前に新弾の仰天のボルテッカーが登場しました。
新弾が出たからには新弾のカードでデッキを組むのが自分の中の恒例行事です。今回はジムバトル初日に遊んでいて、なんとか勝てたデッキを紹介します。

デッキリスト

作ったきっかけ

新弾情報を見た時、ピカチュウVmax、マルマインととても旧裏を連想をするカードでした。今年の旧裏はマルマインのエネエネの速攻デッキが流行っていて、どこかで使いたいと考える事がありました。今回は旧裏の動きを現代へ再現をさせたい気持ちが大きかったです。

比較用に旧裏のカードを並べておきます。余談ですが、らいげきという技は後に出てきたゼクロムに効果を書き換えられてしまったため、現代ではエレキほうとなっています

やりたい事

旧裏ではマルマインの特殊能力を使ってライチュウがらいげきを撃ち続けました。
現代でやりたいことはキョダイボルテッカーの連打です。
旧裏はエネルギー加速が少ないので、マルマインに頼らざるを得ない状態でした。しかし、現代では雷デッキと相性のいいカードも多いため、様々な方法を駆使してやりたいことをやります。

カードの選択 ローズ or マルマイン(S4)

旧裏ではマルマイン一択でした。現代では新弾のマルマイン以外にローズというサポートがあります。

ローズはポケモンVMaxにトラッシュの基本エネルギーを2枚まで付ける事ができます。デメリットとして手札を全て捨ててしまいます。

マルマインはこのポケモンを気絶させる事で、山札の雷エネルギーを2枚まで付ける事ができます。こちらのデメリットは相手にサイドカードを1枚渡してしまう事です。

連続してキョダイボルテッカーを撃っていくことを考えるとマルマインはサイドカードを1枚ずつ渡してしまうのは負けに近づいてしまうため、選択はしにくいと考えました。公式も推しているので、他のプレイヤーも作るだろうとも考え、手札のデメリットを考えながらローズを使用する選択をしました。

カードの選択 ゼブライカ(SM7a) or シルヴァディGX

エネルギーを付ける方法をローズを選択しました。次に検討することはいかにサポートを使用せずにローズを手札に加えるか、ローズのデメリットで手札が0枚になった時のリカバリー、取ったサイドカードからの復帰です。
特性で手札を補充できるカードとして、ゼブライカ(SM7a)とシルヴァディGXが候補になりました。
ゼブライカの特性であるはやがけは手札を全て捨てて4枚引く事ができます。1進化ポケモンでありながら逃げるコスト1と優秀です。全て捨ててしまうことはデメリットですが、そもそもローズで全て捨てるデッキになっているため、全て捨てるということはあまり苦ではありません。

シルヴァディGXの特性であるディスクリロードは手札を5枚になるまで引く事ができます。一見ゼブライカと比べると引けるカードの枚数は多いです。デメリットとしては、手札を消化出来なければ5枚フルに引くことはできません。さらにGXというポケモンのため、無人発電所で特性が使用できないことや倒された時に2枚引かせてしまうため、速攻を仕掛けるゲームより早く終わってしまう場合があります。

ピカチュウVmaxデッキを組む上で知人とブレストを行ない、止まりにくいゼブライカの方が扱いやすいと結論が出たため、今回はゼブライカを選択しました。シルヴァディGXはBマークが落ちた時に使用することとします。

試作レシピ

メインとサポートのポケモンが決まり、連打するカードの選定も終わりました。その時に組んだデッキはこちらです。

ピカチュウ選びはどちらも甲乙付け難いので2枚ずつ、サブアタッカーにクワガノンVと割とバランスの良いデッキとなっていました。
一人回しをしていると気付く事があります。3枚ではローズというカードは連続してこない事が多かったです。この配分ではボスの指令を使うことよりもローズを使用して正面を倒す事が多いので、こちらの配分をいじる事にしました。
さらに一人回しをしていてとエネルギー0となった状態でシステムであるゼブライカが倒されてしまった場面にして見ました。手札にボールやデデンネGXがないとそこでストップしてしまい、そのまま押し切られる事が想定できてしまいました。そのリスクヘッジとして、さるぢえのヤレユータンを採用することにより多少ましになりました。このヤレユータンは固め引いたローズを山に返して次もつなげる事ができるようになったので、使い勝手は非常によかったです。
さらにさらに一人回しをしていると相手のポケモンがHP130のポケモンを出してきた時の事を想定してみました。キョダイボルテッカーを使ってエネルギーを全て消費してしまったり、エレキパワーが少なくなってしまうとそのあとのVmaxポケモンと戦いにくくなってしまう事がわかりました。そもそものデッキとして速攻を仕掛けていく事を考えていたため、スタンプが不要なのではと思うようになりました。実際にうんざりオンラインで1戦使用して、感想戦で助言をもらっていたため、納得するようにげんきのハチマキを採用しました。その対戦の中でザマゼンタVを突破できなかったのも印象的でした、ザマゼンタVを突破するために10まんボルトのピカチュウVの方を増やした方が良いと考えこちらのピカチュウVを重くしました。
発売日前にここまで状態で仕上がりました。空いている時間に一人回しをしていると細かい点を気付くようになります。それはエネルギーがこない事が多いという事です。デデンネGXで引っかかないことも多く、エネルギー10枚は心許ないのではと考えるようになりました。序盤の場作りとエネルギーを2枚落とす役割としてクワガノンVを2枚にしていましたが、ピカチュウVのじゅうでんやエレキサークルで2枚のエネルギーは落としやすくなるため、クワガノンVを1枚基本雷エネルギーとしました。
そんなこんなでこのローズピカチュウが組み上がりました。

ブレイクタイム・デッキの読み方

デッキの調整は上記に書きました。なぜこの配分で回るのかというと参考レシピがあるからです。その参考レシピからどの部分を読み取り、このデッキに落とし込んでいったか少し見ていこうと思います。
元のデッキはこちらです。

こちらは海外のPlayers Cupでベスト4だったTord Reklev氏のインテレオンデッキです。
https://limitlesstcg.com/decks/?list=4521

海外の大会で上位ということは安定してインテレオンVMaxとモスノウを場に立てて、3エネ技のダイバレットを使用できていると想定する事ができます。それも2ターン目からその盤面を作っているとも想定できます。
デッキ構築として当然メインのポケモンが多くシステムのポケモンがその次に多い枚数になっていきます。この枚数配分をローズピカチュウに取り入れました。
ピカチュウV4枚、ピカチュウVMax3枚のメインアタッカー、システムとなるシママ2枚、ゼブライカ2枚、ヤレユータンの1枚の計5枚と当てはめる事ができます。
さらに2ターン目にこの盤面を作るにはそれ相応のポケモンをサーチするカードが必要になります。1進化ポケモンを2種を場に出すためには10枚ものポケモンサーチが必要であると読み取る事ができます。これはそのままの枚数を採用しました。
カードを引く枚数に関して、このデッキからは博士の研究とマリィを4枚ずつ、デデンネGXとクロバットVを2枚ずつ採用しています。合計で12枚採用されています。ローズピカチュウではゼブライカがカード引く役割をになっています。手札補充のサポート6枚、デデンネGX2枚、ゼブライカ2枚の合計8枚で回すこととしました。ローズを連続で使用するためにも最低限な枚数だと考えています。
残った枠についてはピカチュウVmaxに必要なカードを詰め込むだけ詰めて完成です。
インテレオンというデッキから全く別なピカチュウVmaxのデッキができてしまいました。ポケモン以外にサポートの配分やグッズ配分からデッキの良さを知る事ができるので、他のデッキもみて考えることをオススメしています。かなりの数のデッキをみているとしっかり回ってゲームできるデッキと序盤、中盤で回らなくなってしまうデッキがわかるようになります。デッキの理解力は新カードの登場やレギュ落ちした時に多いに役立ちます。
本題に戻り、個別解説に続きます。

個別解説

結構長い文章になってしまったので、再度レシピを貼っておきます。

ポケモン(17枚)
3:ピカチュウV(S4)
今回のメインアタッカーのたねポケモン。
後攻でのじゅうでんで雷エネルギーを2枚つける事ができる。旧裏のピカチュウより1枚多い。
2ターン目からキョダイボルテッカーを使うためにもエネルギーが付けられることは強く、仮に倒されてしまっても後続のピカチュウがVmaxになり、ローズにつなげる事ができるため、エネルギーは無駄にならない。
ザマゼンタVに対してエレキパワーを使う事で突破することも考えて3枚採用。


今回のメインアタッカーのたねポケモン。
少しダメージを与えたい時に使用する。こちらを使用するときはVmaxにならないため、単体使用する事があるため1枚採用。

3:ピカチュウVmax
メインアタッカーであり、2枚場に出したいため、サイド落ちを考慮して3枚。
HPは他のVmaxポケモンよりも少ないが、キョダイボルテッカーは爆発力がある。
エネルギーをトラッシュしない場合は120ダメージを与える事ができる。最近の非VポケモンはHP120が多い。
全てトラッシュすると270ダメージを与える事ができる。タッグチームのGXやVポケモンは270以下な事が多いため一撃で倒す事ができる。
雷ポケモンのサポートカードであるエレキパワーでさらにダメージを与える事ができるため、何かと倒す事ができる。

2:シママ(SM7a)
ゼブライカのシステムを使用したい事、場に1枚は欲しいため、最低限の2枚採用。
1エネでダメージを与える事ができるため、エレキパワー混みでジラーチやメタモン♦︎︎︎︎︎などを倒す事がある。
このシママは唯一のHP70。

2:ゼブライカ(SM7a)
特性のはやがけで手札を全て捨てて4枚引く事ができる。
場には最低でも1枚出したいため2枚採用。
ローズを探すことやローズを使用した後のリカバリーをしてくれる。
序盤ではエネルギーを捨てローズを使用条件を満たすこともしてくれる非常に使い勝手の良いカード。

2:デデンネGX
特性デデチェンジは手札を全て捨てて、6枚引く事ができます。
序盤の場を作ったり、中盤以降ローズを探しに行ったりと結構使用します。
回しているとベンチスペースがないため、最低限の2枚しかなかった。
GX技の権利が余るため、1ターン欲しい時や負け筋を消す時にこのカードを動かす事がある。

1:クワガノンV
パラライズボルト(でんじしょうがい)で相手のグッズを使用できなくできるポケモン。
本来は2枚採用していたが、エネルギーの方を優先したため、1枚だけ採用。
序盤から中盤にかけて相手の速度を落とす事ができるため、雷デッキでは1枚入れておくと安心できる。

1:ヤレユータン(S1H)
ゼブライカのリスクヘッジとして1枚採用。
番の始めのドローに加えて、もう一枚見る事ができる。
ゼブライカや博士の研究で捨てたくないカードを山札に戻す事ができるため、これも非常に使いやすいカード。
さるぢえで戻した後、クイックボールなどのカードを使用すると戻したカード以外を引く可能性があるため、特性の使う場面は要検討。

1:カプ・コケコ♦︎
特性のせんじんのまいでトラッシュの雷エネルギーを2枚をベンチのポケモンに1枚ずつつける事ができるカード。
プリズムスターのルールのため、1枚しかデッキに入れることはできない。
ベンチのピカチュウにエネルギーを付けてキョダイボルテッカーの準備をする事ができる。クワガノンVを使う時に同時に場を出すとグッズロックシフトの構えをされず、グッズロックできる事がある。


特性でトラッシュのサポートカードを1枚手札に加えられるポケモン。
5枚目のローズであり、最後のボスの指令を使うためにこのカードを1枚採用。このカードが山札に残っている方が良いので、できるだけヤレユータンやポケモン通信で山札に戻し続けたい。

エネルギー(11枚)
11:基本雷エネルギー
ローズを使うため、なるべく早く基本雷エネルギーをトラッシュに2枚送りたい。一人回しの結果この枚数がしっくりきたため、11枚採用。
10枚では初手でこないこともあったので、10枚が最小枚数だと考えている。

サポート(12枚)
4:博士の研究
手札を全て捨てて7枚引く事ができるサポート。
後攻1ターン目、先攻2ターン目と場を作らないといけないため、4枚のフル採用。エネルギーをトラッシュに送る役割もある。

1:シロナ
手札を全て山札へ戻し、シャッフル後6枚引くカード。
序盤に捨てたくない時があるため、その回避策として1枚採用。

1:マリィ
お互いのプレイヤーは手札をシャッフルして自分のデッキの下に戻し、自分は5枚、相手は4枚引くサポート。
相手に唯一手札干渉できる。これがないと一方的に動かれてしまうため、1枚採用。
1枚のマリィでは、相手が欲しいカードを引いてしまう事があるため、1枚だけ入れるのであれば、ジャッジマンの方がよかった。

4:ローズ
このデッキのメインエンジンであるため、4枚採用。
Vmaxポケモンに2枚エネルギーを付けた後、手札を全て捨ててしまうため、このカードを使用する時は、使えるものは全て使用しておく。

2:ボスの指令
1ゲームで1回使用したいため、サイド落ち込みで2枚採用。
基本はローズを使用し続けるため、序盤に捨ててしまう事が多い。山札に残っているならゼブライカとデデンネGXで探し、トラッシュにあるならワタシラガVで拾う。場面としてトラッシュなしでキョダイボルテッカーを使用する事があるため、その後のターンにボスの指令を使うチャンスがある。

グッズ(18枚)
4:クイックボール
手札を1枚捨ててたねポケモンを手札に加えられるグッズ。
ピカチュウVやシママ、デデンネGXと序盤から終盤まで場に出したいポケモンが多いため4枚採用。
理想の場的には、ピカチュウV2体とシママ1体を1ターン目に用意したい。

4:ポケモン通信
手札のポケモンを戻して、山札からポケモンのカードを手札に加えられるグッズ。旧裏でいうポケモン交換おじさん。
博士の研究やゼブライカのはやがけでトラッシュしたくないポケモンはこのカードで回避しつつ、場に欲しいポケモンに変える事ができる。
ポケモンが17枚入っているため、このデッキでは使い勝手が良い。
デデンネGXのサーチに繋がるため、4枚採用。

2:しんかのおこう
山札から進化ポケモンを1枚手札に加えられるグッズ。
無条件でピカチュウVmaxやゼブライカを持ってくることができる。枠の都合上2枚採用。

4:エレキパワー
雷ポケモンの与えるダメージを+30する事ができるグッズ。
このカードのおかけでVmaxポケモンを1撃で倒す事ができる可能性がある。
330まではなんとかできるが、340のVmaxポケモンは難しい。

3:ふうせん
場に置いておけるポケモン入れ替え(逃げるコスト−2)として採用。序盤から動きたいため3枚採用。
2枚では動きにくさが目立つので、3枚あると安心。

1:げんきのハチマキ
この道具を付けていると与えるダメージを+10する事ができるグッズ。
HP130のポケモンにエネルギーをトラッシュしたくないため、1枚採用。
クワガノンVに付けても便利。

スタジアム(2枚)
1:サンダーマウンテン♦︎
雷ポケモンに必要な技コストを雷1つ分減らしてくれるスタジアム。
ピカチュウVmaxのキョダイボルテッカーの技コストが雷2枚になるため採用。このカードとローズ1枚で使用する事ができ、ベンチのピカチュウに手張りする余裕ができる。

1:トレーニングコート
トラッシュの基本エネルギーを1ターンに1枚手札に加える事ができるスタジアム。
このスタジアムがあるとエネルギーを手張りする事がほぼでき、ゼブライカのはやがけやローズを使用した後にも手札を増やすこともできる。
序盤にエネルギーをコストにして、クイックボールを使用できるなど、使い勝手が良いため採用。
ピカチュウVmaxがエネルギー3つ必要なため、このスタジアムとローズの相性は非常にいい。

サイドボード
ローズタワー
手札が3枚以下の時、3枚になるように引く事ができるスタジアム。
このスタジアムは一度試したが、エネルギーを探している事が多く、トレーニングコードの優先度が上がったため、このカードは不採用。

スピード雷エネルギー
雷ポケモンに付けた時、2枚や山札からカードを引く事ができる。
強力なカードだが、トラッシュに基本雷を2枚おくことを優先させたため今回このカードは不採用。

リセットスタンプ
相手の手札を全て山札に戻し、相手のサイドカードの枚数だけ引かせる手札干渉のグッズ。
非常に強力な効果だが、デッキの特性上、手札を捨て続けてしまうため、使いたい場面で使用できないため、不採用。

ともだちてちょう
トラッシュのサポートを2枚まで山札に戻す事ができるグッズ。
再度、サポート利用できるが、使いたい時にまた探しに行くのは手間がかかる。今回はワタシラガVを優先させたため、不採用。

ジャッジマン
お互いの手札を全て戻し、4枚引くサポート。
手札干渉のカードが少なく、自分の動きがまだ強いマリィを採用したため、今回は不採用。今使うならこちらのカードを採用したい。

終わりに

今回、キョダイボルテッカーを連続で使うコンセプトのピカチュウVMaxデッキを作成しました。場のエネルギーがなくなるデッキなので、リスクを大きいですが使って楽しいデッキです。
新弾発売日は新弾カードのデッキを握って遊びに行くので、伝説の鼓動発売日も新弾で遊んでいました。多分初日に勝ってしまったトゲキッスVMaxデッキで遊んでみた人も多いと思っています。あれは初日はムゲンダイナVMaxが多いと予想して、ムゲンダイナには勝てるくらいの裁量で作ったデッキでした。構築は1時間くらいでした。

ローズピカチュウやトゲキッスVmaxコントロールは何枚か差し替えればCマーク以降でも戦えるデッキになるようにしています。Bマークが使用できなくなった後に本記事を見直してくれたら幸いです。
この記事を読んでくれた皆様、ありがとうございました。

転載元
ポケモンカードゲーム公式ホームページ トレーナーズウェブサイト
https://www.pokemon-card.com/

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