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オランダ備忘録(5)もっと早くに来ていれば…。

オリエンテーションウィークで、最初に圧倒されたのはやっぱり向こうの教会だろうか。
街の中で一番大きな教会。ややゴシックぽい尖塔。ゴシックほど尖ってないから、ロマネスクなのだろうか? ちょっと建築には詳しくないので正確なところは不明。(後期ゴシックだそうです)

高い窓から日光が入り、円柱が巨木のように内部に並んでアーチ型になった天井を支えている。

内装は白っぽい。柱、床、天井が白大理石からできている。
清潔で明るい雰囲気。

オランダはプロテスタントの国だから、中世まであった色んな装飾品や像をぜーんぶはぎ取ってしまったらしい。なんでカトリックの教会みたいに色々な飾りは一切なし、かなりシンプルな、ホール感のある空間。

それでも、枝葉を広げる木々のような、均整もって組み立てられた天井のアーチや、窓のステンドグラス。建物自体の美しさや大きさ、植木があったり、天井からぶらさがった数々のシャンデリアはやはり壮麗。

鍛冶屋さんとかギルドの紋章や銘板も壁に飾られている。

ここで最初の式があったのかな。そいで、その場で軽く飲み物やサンドイッチ、クラッカーなどの立食会。
世界各国から集った学生が、グラスを打ち合わせている。

この時、心の底から、シャンデリアのきらきらを見上げながら、ああ、こういうの、もっと早くにやっとけばよかった! もっと早く外国に来てればよかった!と思った。
二十代の時に来てたら、人生変わってた・・・・と。
日本だけが舞台じゃなくて、世界中に仕事や居住できるという感じに視野が広がっただろうし、やっぱり文化の違う世界の人々と話すと、世界が全然広がったのではないかな、などと。
踏み出すのって大切。勇気って大切。

しかし、いつも十分な資金とかがあるとは限らない。
わけであり。
そういう条件が整った人は、尻込みせずに行った方がいいと思った。
特に大学などに資金を出してもらえるチャンスがあるのならなおさら。

それから、教会の近くの路地に、屋台テントみたいのを何列かに並べて、バーベキュー。ウインナーは、インドネシアの影響なのかスパイスの味がついていた。他にサテとか食べたような気がするがあまり覚えておらず。

わちゃわちゃ人が話してて、リスニング能力もあまりないから、それほど会話できナカたっと思うけど、みんな将来なんになるとか話してたか。
「一城の主、それはいいね」とか、あと案内人の女の子の母親がフランスで働いてるけど、なかなかボスとの序列具合がすごいとか。
平社員だと、冷房もない部屋で働くとか言っていた。
それに比べると、オランダは職位にかかわらずフランクにやり取りできる、とか。

オランダ人はあまり人を家に招かないと言ってたのもこの時だろうか。
これはちょっと意外?
なぜなら、オランダの家は、すべてショールームのように美しく整えられてるから。通りに面した部屋の窓は大きく、カーテンも全開で、家具、花瓶、本棚、ソファなどが本当にバービーハウスみたいに綺麗に配置され、そして窓には曇り一つない。
通りから見えない部屋がどうなっているのかは不明だけども。

人文学部のグループだったので、言語学、文学、哲学、法律、その他の専攻が多かったように思う。

続く。

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