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オランダ備忘録(11)学食のあれこれ

ライデン大学のキャンパスは、とにかく絵になった。
街全体もそうなんだけど。
灰色っぽいレンガが斜めに組まれた道の左右に、赤茶色の煉瓦で組まれた建物が並んでいる。
ぴかぴかと大きな窓のまわりは、アーチで囲まれて簡明に装飾されてる。

なんとも統一感があり、煉瓦独特の、ハンドメイド感。ぬくもり。
人工であるけど、自然の中にいるような落ちつく感覚になるのだ。

レンガの建物も多かったけれど、一つくらいか、コンクリ建てのものもあり、たくさんある小さな窓に鎧戸があって、どことなく、かさぶただらけのドラゴンみたいな、ごてごてした感じ。
オランダ人の友達は「あの建物、アグリーだよね」とか言ってた。

特に学食の近くや、カフェコーナーには自動販売機があった。スナックなどを売ってる。紙コップに珈琲を注ぐマシンとかもあったような。
コインではなく、デビットカードでタッチ決済。

自動販売機は、後ろからプッシュして最前列の商品を押し出して落とすのが、外からもみえる。これがたまにつっかえて出てこなかったり。。

私が好きだったのは、無添加ノンフライのポテチ(サワークリームやトマトクリームとか色んなフレーバーあり)。
あとはダークチョコレートバーとか、セサミバーなんかも食べただろうか。

学食はわりといつも混んでいた。
食べ終わった後も、話し込んでる学生たちがいたり。

小さなフードコーナーでは、三角形のトレイを持って、そこに好きな食品をのせていく。リンゴ、バナナ、チーズ、ヨーグルト。
それに日替わりスープ3種類くらい、パン、コールスローサラダ、ビーツのサラダとかサラダ4種類くらい、それに筒状のポテトコロッケとかソーセージとか。
ふわっとしたコッペパンに、甘酸っぱいしゃきしゃきサラダとコロッケを詰め込んで食べると絶品だった。

フードコーナーでは、オランダ人にしては小柄で細い男性が、白い帽子にエプロンでいつも給仕をしている。頬がこけていて、どことなく気が弱そうな感じであった。

サラダとかは、一皿に盛り切りでいくらみたいな感じだった。
けど、はみ出すほどに無理に盛ろうとするやからもたまにいて、給仕のお兄さんと口論になってたと思う。

天井が吹き抜けになってる明るいコーナーと、天井のあるコーナーがあり。天井のあるコーナーは、白熱灯のようなオレンジ色の間接照明だったか、あるていどうすぐらい。
教授っぽい人が一人でボウル飯を食べたり、インド、アジア、よーろっぱ多国籍の学生が話し込んだりしている。
一人ノートPCでYouTube見てる人も。

さすがオランダは同性愛にも偏見がないので、男の子同士のカップルが片隅で手をつないだりキスしたりしてても、誰も関心を示していなかった。

手すりのあたりには、サークルのメンバー募集とかイベントの貼り紙がぺたぺた貼られてた。文庫本さいずの紙切れなので小さめ。

あとはモダンな図書館や、植物園があったりしたのだけど、これはまた次回書こう。

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