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野望は【丁寧なごはんを手抜きして作る】こと

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病気やアレルギーやメンタルが落ち込んでたりで日々の料理が苦痛な自分のための、毎日それなりのものを食べていくための、なにかコツのようなものを書いたり集めたりしたものです。 だってね… もっと読む
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#日記

茎だけブロッコリー

 義父が冬のうちから家庭菜園に植えていてくれたブロッコリー。春が来て、隣のうねの菜花が収…

食べ物に関わる仕事をしている人は、アレルギー表示の向こう側についても思いをはせて…

 アニサキス(寄生虫)のアレルギーがあり、魚介類は全部口にできない佐藤尚之さんの「闘アレ生…

雪のような真っしろな塩もみ《頭の悪いレシピをばおひとつ》

 義父の家庭菜園、小松菜が芽をだして、すこし大きくなったので間引きました。  でも、もともと…

知りたいのは「なんでそうなるの?」……だけど、レシピは教えてくれない《頭の悪いレ…

 鶏の手羽元を、軟骨まで、つるん、ときもちよくはずれるまで煮込んだら、夫がハマってしまいまし…

身の回りが日本文化の入り口に溢れていたら

こんにちは。和樂webスタッフのさいころです。 和樂webのスタッフになって半年が経ちました。…

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尊厳とゴミ箱

朝、鳥を捨てた。 私の手を離れたそれは、駐車場の片隅にある青いゴミ箱の中にボスンと落ちた…

なんのへんてつもない白菜の重蒸しこそ奥深い 《頭の悪いレシピをばひとつ》

 11月にはいってから急に寒いし、豚肉食べたいし、野菜もたっぷり食べたいし、白菜はひとたま転がっているし(台所に)……というわけで、白菜の重蒸しをつくりました。  フライパンに白菜のくきを敷いて、豚肉をひろげて、また白菜を敷いて、豚肉をひろげて、最後に白菜の葉っぱをのせて、ちょっとだけ水を入れて、ふたをして、焦げないように火加減だけは気をつけて、蒸し煮しただけ。  めんどくさいからだしの素とか塩とかも使わずに、素材オンリーでつくります。  蒸しあがったら、コンソメや牛乳で

昨夜、夫が「今年は冷やし中華(インスタント)がまだ特売になってない。変だ」と。まだ酷暑だし、特売したら損じゃん、というと、「この暑さもこの1週間くらいで終わるはず!」とえらい自信。たしかに、今朝は急に冷え込み、予言的中。でも、季節の変わり目をラーメンの特売で感じるのはちょっと……

ボウルのなかにツナの空き缶が2つも入っていたので、ぽいっ!ってしたら、帰ってきた夫に「缶が無い!」ってしかられました。なんでも、トウモロコシを蒸すための「道具」なのだそうです……広めの鍋に浅く水を入れて、空き缶の上にトウモロコシを1本ずつのせて……的な。夫、案外、アタマいいかも。

8月31日、子どもの弁当再開を思うとゆううつでした。9月1日、日曜日でよかった、とほっとしました。9月2日は始業式、9月3日は実テ。3日の猶予で、苦手なことに立ち向かう気構えが整いいました。だけど、8月31日、心底嬉しかったのは、9月からは2年半通った歯医者に行かなくていいこと!

義父宅は裏の藪でたけのこを掘る、という究極の産直が可能です。が、実態は、たけのこを放置していると、地下茎が伸びてきて庭が竹藪になり、床下からたけのこが!という危機と隣り合わせ。だから、たけのこを収穫することで、義父は家を竹から守ってきました。春が来るたびに、数十年もの間、ずっと。

たけのこの皮の重なり目は、着物の襟の重なり方と全く同じビジュアルです。だから、1枚ずつ丁寧に皮を剥いでいると、かぐや姫をヌードにしているような気分になってきます。それにこの重ね着具合い、剥いでも剥いでも中身が出てこないところは、まさに十二単……孟宗ならぬ妄想が姫を生んだのかも。

夫と義父が裏のたけのこを掘ってきたのが昼過ぎ。すぐにぜんぶ皮をむき、いましがた茹であがりました。めっちゃやわらかくて、めっちゃあまい。えぐみもぜんぜん残っていません。こんなに旨いたけのこは初めてです。目の前で掘ったものをすぐに料理するというだけで、ここまで味わいが違うとは!

白菜を蒸すだけで餃子感が楽しめる!?って、マジで興味津々……だけど、それ以上に、阿古さんがうつとたたかいながらたどり着いた「料理」であることが激しく尊くて、なんか、涙がじわる。 阿古真理さん《うつのおかげで考案した時短料理》 https://note.mu/acomari/n/n02b5891acfaa