「満腹感」から、生まれいづるもの
子供の頃から、『ハングリー精神を忘れるな』と言われて育ってきた。
現状で満足してしまわないこと、常に上昇志向を持ち続けること。
何の後ろ盾もない人間が世間の荒波を乗り越えていこうと思ったら、ハングリー精神だけが頼みの綱なのだから、と。
ハングリー精神とは、言い換えれば『飢餓感』だ。
まだ足りない、もっといけるはずだ、このままではいけない、という焦りがそこにはある。
もちろんその焦りがあったからこそ努力を続けてこられた側面もあるし、人間には『明日をよりよくしたい』という本能