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India Yoga Trip インドヨガ修行旅 Goa 編〜始まり〜 

チェンナイ空港から、Goa国際空港に降り立ったのは、夜の8時過ぎ。いや、9時近かったように思う。チェンナイ空港とは打って変わって、結構簡素なGoa空港の外は既に真っ暗だった。


旅の相方、Ogiちゃんが事前に『黄色い看板のプリペイド式のタクシーがあるからそれに乗ろう!』調べておいてくれて、早速その黄色い看板を見つけ、意気揚々と看板の示す方向に歩いた。一目で観光客とわかる私たちには、容赦なく浴びせられる『Taxiー!!、Taxiー!!』の掛け声。その声を尻目に、カウンターの方に向かう。


カウンターの前には、インド人のおじちゃんが何人か集まっていて(きっとその人たちは運転手の皆さんだと思う。が、あくまでも推定)、
『お前ら、どこ行きたいんだ?』っと一斉に聞いてきた。

どっひゃーーー!インドに来たんだ!!!
ど初っ端から、勢いに圧倒されそうなインド感満載のスタート。

なんだか怪しさ満開だけど、カウンターだし、言わないことには前に進めないので、ホテルの住所の『Anjuna アンジュナ!』と答えたら、『アンジュナ アンジュナ』と言葉が交わされ、カウンターのお兄さんから金額が書かれたレシートを渡された。
Ogiちゃんと思ったより安いね。とか、なんとか話てるうちに、『おい、こっちだ!僕が運転手だ』と、おじちゃんがこっち来いと手招きしてくれてる。
あんまりにもすんなりと事が進むもんだから少し拍子抜けしながら、おじちゃんの車が停めてあるところまで歩いて向かった。

その歩く道すがら、そう言えば両替してなかったことを思い出した。

Ogiちゃんに軽い気持ちで、
『そう言えば、両替してなかったね!クレジットカード使えるか聞いてみるね!』と伝え、おじちゃんに
『おじちゃん、クレジットカードっていけるやんな?!』と確認すると、
おっちゃんは、『NO NO Cash Only (現金のみだよ)』と苦笑いで教えてくれた。

この時はまだ明るい気持ちでおっちゃんに、実は両替してなくて現金がなく、どこか両替出来るところがあるか、もしくは両替出来るところに寄ってからホテルに向かって欲しいと伝えると、

『こんな夜遅く開いてるとこなんかないよ、お姉ちゃん。』と立ち止まった。
(お姉ちゃん部分は完全にニュアンス)

『オーノー。本当?!お金はあるんだけど、インドルピーがないのよ〜』
と、説明すると、今日最後のお客さんにとんでもないのを掴んでしまった。
とでも言うようにおじちゃんは、『オイオイ、それは困るな〜』と、
苦笑いから明らかな困り顔になって、道行く人たちや同業者に今から開いている両替所がないか片っ端から聞いてくれた。

インド旅をして思うのがインドのこう言うところがとても優しいし、おおらかだ。
わからないことがあれば、その辺の人に聞く。
そして誰かが助けてくれる。
そして困ってる人がいたら、当たり前のように声をかけてくれる。
一体何人の人がこの当たり前の行為が出来るだろう。

その内に、おっちゃんは道の塀に腰掛け、両手を広げて、時々通り過ぎる同業者か友達、はたまた通りすがりに何事か?と声をかけてくれる人に事の次第を困り顔で説明するのであった。

肩に背負っている45リットルぱんぱんに入った、バックパックが肩に食い込み始める。主たる解決策がないまま、時間だけが過ぎていくGoaインド最初の夜。

半分は大丈夫、絶対なんとかなるという気持ち、
そしてもう半分は、もしおっちゃんに見捨てられたら、プランBで空港で一夜かな〜。ベットで寝たいな〜と思う気持ち。色んなことが頭に浮かんだ。

そんな中、おっちゃんが名案を閃いてくれた!!
それは、ホテルに仮で支払ってもらう。だった。
何という。名案。私たちも早く気がつけよ!
そうだよ!いやもう、ほんまそれしかない!!!と、急いでホテルの番号を調べ、おっちゃんの携帯から電話をかけさせてもらった。
いくつか書いてある番号を試し、やっと繋がった。

先ず、おっちゃんがことの次第をホテル側に説明。
『お前んのとこのゲストが現金持ってねーってよ。』と困り顔で言っていた。
(ように、思う。)
そして、電話が私に渡された。

『Hello, 今夜宿泊予定のエリです。現金がなくてタクシーに乗れないので明日必ず返すので今日のタクシー代を支払ってもらえないですか』

『Ohhh、え〜、んん〜。それは無理です〜。』

と、明らかに難色を示すホテル側。

『でも、そうしないと今日そちらに行けません。どうかお願いです。』

と、何分間かやりとりを続け、誰かに電話を変わると伝えられその内に電話が切れてしまった。

おっちゃん『電話切れたのか。。。』
私    『Yes ……』

おっちゃん、私、Ogiちゃん。3人がその場に呆然と立ち尽くした。

もうこの時点でおっちゃんに申し訳ない気持ちMAX全開。

なぜあの時、なぜあの時私たちは、両替という最重要課題をそっちのけにし、チェンナイの空港で呑気にビリヤニを食べ、夕焼けの写真を撮ったり、ぶらぶらと空港内を散歩していたのだ。

チェンナイ空港でのビリヤニ。辛かったけど、それなりに美味しかった。
それはそれは美しい夕焼けでした
チェンナイの夜景

あぁ〜、なぜあの時。。。
あの時にやっていれば、今頃ホテルに着いてのんびり寛いでいたのに。
あぁーーーーーーー。

と走馬灯のようにほんの2、3時間前の自分たちの行動を思い返した。

はぁ〜と、顔をあげた瞬間おっちゃんの電話が鳴った。

なんとホテルからだった。

どうやら相談の結果、ホテル側が肩代わりしてくれることに!
まぁ当たり前と言えば当たり前なのかも知れないけど、本当に感謝感激雨あられ。
歓喜乱舞状態の私たち。
こここここれでホテルに向かえるーーー!!!

Thank you Thank you とレシートの合計金額を伝え、満面の笑みでOgiちゃんにGoodサインを送り電話をおっちゃんに代わった。
おっちゃんはもう一度レシートの金額をホテルに伝え、
よっし!と満面の笑みで電話を切った。

やったー!!と3人で喜び分ち合い、
そしておっちゃんも元気を取り戻し、さっきまでのどん底のテンションとうって変わり、3人でおっちゃんの車に乗り込んだ!


さぁ!これが私たちのIndia Yoga Tripの幕開けだった。


インド旅Tip
・ Goaに行かれる方は、場所にもよりますが両替できるところがあまりなさそうなので空港である程度両替しておくことがお勧めです!(oviously!!笑)  夜の時間帯は特に!

・ 今回の旅で、プリペイドタクシーにはとてもお世話になりました!黄色の看板だったり、青色だったり。私たちは今回、Goa, Pune, Kerala空港に行きましたがどこの空港にもありました。事前に値段が分かるし、距離で料金も決まってるので安心でしたよ!





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