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夏生まれの自分が好き

私は夏生まれだ。だから、私の名前はなつこである。

私が夏に生まれたから、親は私をなつこと命名した。

子供の頃は自分の名前があまり好きではなかった。算数の問題によく使われるようなありきたりな名前だし、何より夏生まれだからという名前の由来がなんだかピンとこなかった。

でも大人になるにつれて由来も含めて自分の名前が大好きになった。

理由はいくつかある。

最強のニックネームなっちゃん

『なつこ』のニックネームといえばもう絶対なっちゃんだ。だから老若男女問わず、そして親しくなりたてでも、ほぼ100%の人がなっちゃんと呼んでくれる。〜さん呼び期がほとんどないから、距離が縮まりやすい。
前の職場では、同期はもちろん、後輩から先輩、上司、最終的には常務までなっちゃんと呼んでくれた。

自己紹介のツカミのひとネタ

「夏生まれだからなつこなんです」と、今まで何度言ったことだろう。初対面の人と対峙するとき、覚えてもらうためになんとなく一声添えたくなる。でもいきなり深いところまで喋りすぎるのもちょっと。そんな時のライトタッチツカミとして、夏生まれだから、は最適。

夏生まれアイデンティティの確立

夏生まれのなつこと、刷り込まれ続けたことで、完全に夏好きの人間になった。好きな季節は夏、好きな花はひまわり、好きな旅行先は海辺、デートで行きたいイベント第一位は花火大会、第二位は夏祭り。キンキンに冷えたビールと白ワインが好きだし、流しそうめん機を持ってたくらいそうめんが好き。(流しそうめん機は電池の消耗が激し過ぎで処分したけど)
夏は私にとってただの季節ではなく、重要な人生のパートナーとなった。

親は私を夏生まれだからなつこと名付けたけども、私から振り返ると、なつこと名付けられるために夏に生まれたような気さえする。

それくらい私の人生にぴったり寄り添ってくれる。

親が名前に込める思いっていうのは、そういう未来を見越した全てのことなのかもしれない。

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