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08/03_11:45

関西に来てからいつもと同じく色々な場所へ母親に連れ回された。
その中で感じたのは明らかに体温の感覚や体力の低下が衰えていたこと。
これはかなりやばい、と凄く不安になった。
暑さより寒さのほうが勝り常に上着とアームカバーを着用しているぼくを見て母親は毎日不審がっていた。
「暑くないわけ?」と。
35℃で暑いはずなのに丁度いいと感じているぼく。
母親が疑うのも仕方が無いと思う。
クローゼットを開けるなり半袖を渡してきた母親。
ぼくは着たくない一心で抵抗した。
肩出しの半袖なんてどう足掻いても傷が見える。
別に母親だけに見られることに抵抗は無い。
小5の時に見つかり酷く怒られ精神科に連れ込まれたこともあったから。
そして小学生時代の小6の時に公開処刑のような雰囲気を味わったから、ある程度はもうどうだってよくなっていた。
薄くなっているとはいえど2度見すればはっきりと見えてしまいそうな傷。
それを見られるのは嫌だった。
手首に残った消えない傷
ぐしゃりとしている腕
二の腕から肩まである赤みを帯びた傷
傍から見ればだいぶヤバい奴だというのは自覚していた。
1度堕ちてしまえばもう終わり。
消えない。抜け出せない。

関西でのぼくの逃げ場
図書館の個室。

好きな本を抱え込み4時間程籠る。
母親からメールは届くが「マナーモードにしていて気づかなかった」といえば言い逃れができる。
好都合。
そして今日もぼくは篭っている。
家を抜け出して誰からの視線も浴びないこの場所に
少しだけ楽になる気がした。
もうちょっとだけここに居たいと思って
途中、本を投げ出し絵を描き始めたり今のようにスマホに浸ったりする。
WiーFiのあるこの空間も、静かなこの空間も、
たいせつなばしょになっていた。

 【駄文】

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