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第4号:【特集】育児、教育にかかった・かける予定のお金について/【ご紹介】これからパパとママになる人、なりたい人へ

コラボマガジン『今日子育て』 第4号!

 こんにちは。あべです。大変遅ればせながら、『今日子育て』の第4号でございます。他のみなさんの記事と違って、まったくもって参考にならない話かもしれませんが、少し違った視点から育児にかかるお金の話をしたいと思います。

***目次***

1 【特集】育児、教育にかかった・かける予定のお金について

 (1)プロローグ〜あべはまだ、お金のこと、何にも知りません。

 (2)大事なのは「総額」よりタイミング。

 (3)社会的な話。お金がなくても育てられる国。

 (4)あべ的お金の使い方〜アナログな情報が子どもに伝えるもの。

2 【ご紹介】これからパパとママになる人、なりたい人へ

 「ぱぱとままになるまえに」

3 編集後記

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 それでは2、3分、お付き合いください。

1 【特集】育児、教育にかかった・かける予定のお金について

 (1)プロローグ〜あべはまだ、お金のこと、何にも知りません。

 僕は、親になってはいけない人間のような気がします。お金の面で。だってね、知らないんです、どんな費用がどれだけかかって、それにあわせたどんな手当や補助がどれだけあって、どうすればそれが使えるのか。僕はまだ何にも知らない。

 第4号は既にいろんなメンバーが書いています。その中で何度か取り上げられているのがコチラ↓

 ベネッセの教育情報サイトによると、出産から22年間の養育費は平均総額にして約1,640万円かかるのだとか(←教育費はまた別だそうです)

 そうかぁ。1,640万円かぁ。

 これ、どうですか?多いですか?少ないですか?それから、養育費と教育費は、どっちがどれくらいかかるのだろう。この国では、教育費にも結構なお金がかかるんだろうな。一般的には。

 …でもこれ、親になる前にどこまでの人が理解しているんだろう。少なくとも僕はまったく知らない。

 だから好き勝手なことを書こうと思います。お金について。

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 (2)大事なのは「総額」よりタイミング。未来を知ろうとする必要あるの?

 今は、いろんな情報をタダで入手できる時代だ。だから、職種に応じた予想される平均的な生涯収入なんかも調べればすぐ出てくるし、そういう情報の一つとして育児や教育にかかるお金も発信されてる。

 でもね、そんなのどうせまた変わるよ。

 以前、「子育てって何歳まで?」という記事を書いて、たくさんご意見を頂戴して、第1期のマガジンではテーマの一つとして取り上げていただいたりもしたけれど、やっぱり大体就職するくらいまでの期間は想定されるわけで、そうすると、およそ18年から22年くらいはあるわけですよね?子どもが生まれてから、幼稚園や保育園に行くまではわずか2、3年かもしれないけど、小学校で6年、中学校で12年くらいは先の話。そんな先のこと今予測してもどうせ外れるよ。自分の仕事や収入のことも、子どもの養育に「社会が」どれだけお金をかけるかってことも。

 だから考えなくていいってことではないと思う。備えることは大切。今あるお金を未来のために少しずつ残しておくこともきっと大切。でも、お金のことを細々考える前に、気づいてほしい。

 僕らの親や祖父母の時代は、そんな情報なくたって、今より不透明で、予測も計算も成り立たない状態の中で僕らを育ててくれたんだ。そこには、次々変わる状況に必死に対応し続けた知恵と覚悟があるんじゃないのか。

 今の自分の給料が、10年後にどうなっているかわかりますか?僕はまったくわかりません。どこで何をしているのかも。だからその時、子どもにどれくらいのお金がかかり、どのくらいのお金を使っているのかもわかりません。でもそんなの10年前だって今の自分のことわかってなかったよ。想像して、期待して、そこに向かって努力してきただけで。

 もちろんこれから少しずつ勉強します。そして備えます、僕も。

 だけどそんなにそこに不安や恐れはないです。

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 (3)社会的な話。お金がなくても育てられる国。

 「日本死ね」という話から、また今、社会としての養育環境が変わろうとしている。本当にそれが実現するのかどうかはともかく、今の流れは「お金がなくても子どもは育てられる社会」に向かっていると思う。

 そして今、それはもう既にある程度実現していると僕は思います。

 おそらくnoteを使っている人たちは、けっこう頭がよくて、世の中の情報にもアンテナを張ってて、だからある程度計画的に出産も子育てもできているんだと思う。そして子育てについてきちんと向き合っている。楽しんでいる。ほんとに素敵。僕もそうありたい。

 でも、僕の周りには、そうではない状況を生きてきた子がたくさんいる。物心両面の貧困の中で生きてきた子たちが。

 幼少期に両親が離婚。母子家庭で母の受け取る生活保護で生きてきた。

 そんな子がたくさんいる。

 今の仕事に就いて一年くらいした頃、僕の中にある間違った認識ができあがっていました。それは「離婚したら子どもは健全に育たない」というもの。

 僕の周りにいる学校になじめなかったり、不良になったり、犯罪に手を染めたりした子たちのほぼ100%がそうだったからだ。いろんな劣等感と愛情やつながりの不足の中で、学力も育たず学校に馴染めず、そして進学なんて選択肢が最初からなく、目先の金に囚われて生きていく。

 でも、本当にそうなのか?母子家庭で経済的に厳しいと子どもは健全に育てられないのか?進学させてあげることができないのか。

 できますよね。

 奨学金もある。いろんな手当もある。

 去年、久しぶりに一緒に食事した友だちのシングルマザーもそう言っていた。

 経済的に苦しいのは間違いない。だけど、手当や補助金を使ってきちんと考えてやりくりすれば子ども自身にかかるお金にはそんなに困らない。

 そして続けた言葉に僕は心から共感し、そのとおりだと思っている。

 塾に通わせたり習い事をさせる余裕はない。だけどそれって別に必須じゃないでしょ。絵本は古本で100円で買える。服やおもちゃはネットで買ってネットで売る。わからないことはスマホでなんでも教えてもらう。タダで。鉄道博物館に行かなくても電車は見れるし、動物園に行かなくても外をあるけば鳥も虫もきちんと見つかる。きちんと見て歩けばそこらじゅうにあるものを、わざわざお金をかけて経験させてあげるのがいい子育てだとは私は思わない。私も勉強はできないけど、だから時々一緒に調べて勉強してる。塾行かなくてもうちの子はいつも100点を取ってくるよ。子育てにお金がかかるって実感はない。…大きな病気をされたら困るかもね(笑)

 ほんとにその通りだ。

 自分がどういう子育てをしたいのか、それでかかるお金は全然違う。

 母子家庭で、経済的に貧しい上に、それをサポートする仕組みを全く知らずに自分の境遇を子どもに押し付けると、子どもが非行する。貧しいだけなら、子どもを健全に育てていくことはきっとできる国だ、ニッポンは。ちがうのかな。

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 (4)あべ的お金の使い方〜アナログな情報が子どもに伝えるもの。

 …書いていたら長くなってしまったので、ここ省略。(笑)

 今度別で書きます。

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2 【ご紹介】これからパパとママになる人、なりたい人へ

 これはただのご紹介。素敵な活動だと思います。

 NPO法人ぱぱとままになるまえに

わたしたち【ぱぱとままになるまえに】は、ぱぱとままになるまえの、わたしたちだからこそ、聞きたい希望と、知りたい不安をカタチにしていきます。

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3 編集後記

 読んでいただきありがとうございました。お金のことは難しい。僕は本当にそう思います。でもそれは、「よくわからない」とか「情報がない」ということではなく、「どうにかできるんだ」という前提のなさなんだと思います。自分にお金が無いということが「家庭にお金が無い」ということではない。大切なのは「なんとかする方法はないか」ときちんと考える事なんだと思います。

 だけどそれが一番むずかしい。だって、生活保護や母子家庭の極限状態って、そういう前向きなことを考えられないから。戦後の方が生活は厳しかったはずだ。この国は、モノと技術と治安の代わりに前向きさを失ったんだ。

 僕はこの記事を書くまでにずいぶんと長い時間がかかりました。

 それは、「俺子育てしてないから、お金のこと書ける立場じゃないよなぁ」という戸惑いももちろんあったけど、こういうテーマを自分なりに書くために、考えてキーボードに向かうためのコンディションが整わなかったからだ。

 あまりの忙しさに、家でパソコンを開くことも、スマホでnoteを見ることもできなかった。やってもやっても増えるような仕事に忙殺され、読書をする余裕すらない。そんな中では、記事を書くことができませんでした。(メンバーのみなさん本当にすみません)

 子育てもしていない僕が、ちょっと仕事が忙しくなるだけでこの有様。経済的に大変な状態では、世の中の情報にアンテナを張り、手当や補助や奨学金や、支援してくれる仕組みや団体を見つけることすらできないんだろうなと思いながら、でもそういうところにこそ支援が必要だよな、と改めて感じました。

 こんなことを書いたらイケハヤさんあたりは「だからそんな消耗するような仕事はやめなよ」と言うのかもしれませんね。

 ご一読、ありがとうございました。

**マガジン紹介**

ちょっと不思議な子どもの話。』(僕と少し問題を抱えた子どもとのやり取りなど。)

今日はこんな子育てしてみました』(コラボマガジン)

希少種【B型左利き】のナナメのメ』(好き勝手なことを書いています。)

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