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【第4号特集】子どもの成長を感じた瞬間/【回答】遺伝だなと思うことはありますか?

こんにちは!子育てマガジン執筆陣で唯一の「まだ親になってない男」あべです。

遅ればせながら、第4号をお届けします。お立寄り感謝!!!


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【第4号特集】子どもの成長を感じた瞬間

これはもう、「読む本が変わった時」ですね。

僕は以前、『ハリー・ポッターしか読まない自称「読書家」』という記事を書きました。

空いた時間にとにかく読書をしている子。活字離れが叫ばれる最近では、それだけ聞けばとても嬉しい状況に聞こえるのですが、僕のまわりではそうでもないことが多い。

ゲームやマンガが手元にあって、それでもなお本を読むのなら、それがたとえ『ハリー・ポッター』でもそんなに気にはしません。

でもね、勉強もたくさんしなきゃいけない状況なのに、あえて『ハリー・ポッター』ばっかり読んでいると、それは少し話が違うかなと思うんです。

10歳とかならともかくね。
九九もあやしい16歳とかですから笑


僕は、子どもが成長するというのは、「子どもにとっての世界観が広がっていくこと」なんだと思う。

つかまり立ちをして視界が広がること。

自分の足で歩くことで次々と知らない世界に飛び込むこと。

自分と他人の違いに気づくこと。

自分の家と学校や幼稚園の違いを分かること。

だから、いろいろな本を読んだうえで、あえて好きなものを何十回と読むのはとても素敵なことだけれど、「漢字が読めなくて…」「言葉が難しくて…」そういう「今の自分」のままで読めるからと、なんとなく魔法の世界に逃げ込むのは本当にもったいないことだと思うのです。

わからない漢字を調べながら、わからない言葉をその物語で理解しながら本を読む。
そういう経験をしてほしい。


だから僕は、いつも彼らの嫌いな「お勉強」をおもしろおかしく伝えることにたくさん力を注ぎます。


漢字の成り立ちの話。連立方程式が平和の方程式だって話。歴史上の人物が、今の僕らと同じように悩んで笑って生きていた話。花や動物の人間以上の能力の話。経済や領土の問題がいかに自分たちの人間関係と似ているかという話。。。


少しずつ少しずつ、何かにつけて興味を呼び覚ますようにたくさんたくさん話をします。


で、いつの間にか司馬遼太郎とか吉川英治読んでたり、新聞のスポーツと芸能以外の記事を読んでいたり、テレビのニュースに疑問を感じて質問に来たり、そういう

「あ〜こいつ今、世界が不思議でいっぱいに見えてるだろうな」

とか感じる瞬間が来ると、すごくワクワクする。


たぶん、小学校低学年くらいまでの子どもにはまだ、「自分らしさ」という感覚はない。でもそれは決して悪いことじゃなくて、「今までの自分」という殻がないという、可能性しかない素敵な状態なんだ。マリオの無敵状態よりも輝いて見える。

だけどそれは、だんだんと、「自分らしさ」の獲得と引き換えに少しずつ薄くなる、ことがある。

だから僕は、世の中が「わからないことだらけだ」って素直に思えるように、そして「わからない」は「楽しい」の入り口と思ってもらえるように、いつも一緒になってはしゃぐ、笑う、考える。


小さい時の「成長」は、「できなきゃ困ること」ができるようになること。

でも、その時期が終わると「できなくてもそんなに困らないこと」ができるようになる、そこに成長を感じたりするのかもしれません。


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【回答】遺伝だなと思うことはありますか?


あります!!! もうほんと笑えるくらい。

とりあえず、。誰がどの子の親かっていうのは、大抵わかります。なんとなく。


そして話し方。これは、言葉づかいとかの前に、「発音」です。

あいうえおの50音で、特に「さ行」と「ら行」はわりと特徴が出やすいとこかなと思うのです。結構、「あ〜似てるな」と思うことが多いですね。


同じような理由で「笑い方」も親子でよく似てることが多い。これは意外と「お母さんと息子」で似ているような気がするんですよね。



...さて、顔はともかく、「発音」とか「笑い方」とか、

「それ遺伝じゃなくね!?」

と思った方いませんか?僕もそう思いますよ。生物学的な意味での「遺伝」ではないでしょう。おそらく。

でも、僕はこれ、個人的には立派な遺伝だと思うんですよね。「後天的遺伝」なんて勝手に呼んでます。


鳥は、殻を破って最初に見た動くものを親だと認識することがあるそうです。人間は他の動物に比べてかなりの未発達状態で生まれてきます。馬みたいに生まれてすぐは歩けません。魚のように生まれる=泳げるでもありません。食事はおろか、そもそも五感のほとんどがまだまともに機能しない状態で生まれてきます。


だから、お母さんのお腹の中での遺伝はもちろんあるけれど、

生まれたあとに親から受け継ぐものだってたくさんたくさんあるのだと僕は思うのです。


で、実は発音よりも笑い方よりも遺伝するな〜と思っているものがあります。


それは...


歩き方!!!


これは結構親子で似てます。ほんとうに。

僕もたぶんオヤジにそっくりです。(というかオヤジの実家に帰省したりすると、遠目から間違われたりします。動きがそっくりだって。)


みなさまぜひ、ご自身とお子さんの歩き方、見比べてみてください笑


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【編集後記】

ということで、第4号はいかがでしたでしょうか。

書いてて改めて思ったんですけど、子どもって素敵ですね。

恐ろしく成長が早くて、異常なほど世界をよく見てる。

いろんな課題が山積みの世の中だけど、きっとまわりの大人が素敵な人たちなら、その子にとっての世界はきっと素敵なものに見えているんだろうなと、書きながら思いました。

自分のマガジン用に書いた記事も、この子育てマガジンで取り上げて頂いたりして、本当に光栄です。

僕は子育ての専門家でもなんでもないけれど、日頃の子どもたちとのやり取りが、どこかで誰かの参考になっていれば嬉しいです。

今日もご一読感謝。

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あべ@be

僕と子どもたちの面白やりとり紹介マガジン『ちょっと不思議な子どもの話。



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