先生の卵たちへ

トニーワーグナー博士は言います。
イノベーター育成と学校はあまり相性がよくないと。

▼動画でも語られている学校が持つ5つの特徴
・個人の成果を褒めたたえ、専門性を重視する。
・教師自身がリスクを回避し、子どもの失敗を咎める。
・学習が受動的な消費に終始してている
・学習への動機付けが外的なものとなっていること

VUCAとも形容される今の時代において、イノベーター育成という側面から見た時にこれらの特徴をどのように転換することが求められるのか。

▼イノベーター育成で大切にすべきこと
・チームプレイを重視し、他分野にまたがる問題解決型の学習の展開をすること。学問分野の枠組みでは何が問題になっているかすらも分からない。
・リスク無くしてイノベーションはなし。失敗ではなく、あるのはただの"やり直し”であること。
・リアルな現場で創造をさせる機会をもつこと。
・遊び→目的→情熱という一連の流れの中で内的動機付けを大切にすること

これらの変革というのは、日本でもいくつか事例が出始めているように、学校単位で行うことは十分に可能であるし、それをもっと小さな単位...教室単位で行うというのは明日からでも教師が持っている技術的には可能なことだと思います。

僕自身が教師としてお世話になった学校でも、同じではないですが似たような表現でイノベーター育成で大切にすべきことに挙げられているような内容のことが授業を展開するうえで重視されていました。

教師の持つ技術的には本当に明日からでも教室単位でこうした授業を展開することは可能です。ただし、これには条件が加わります。

その条件というのは

教師自身がトニーワーグナー博士の言うようなことに対して必要感を抱いていること

教室で子ども達同士が話し合う行為ひとつにしても、それらが実社会でどのように生きてくるのか。そこにリアルなイメージをもち、教室でそれらを行うことの必要感を感じることが出来るかどうかは本当に大きな違いです。

僕自身、書籍などで時代の流れやこれからの時代に求められる力は勉強はしていたものの、その必要感をどこまでリアルに感じることが出来ていたかという点に関しては疑問が残ります。

しかし、学校から学校の外へと活動のフィールドがこ変わったこのの1年弱の時間で、自分が教室で展開していた授業の意味やその必要性というのをリアルに感じるようになりました。

教師時代に、先輩先生にこんな質問をしたことがありました。

「授業で、子ども達同士で話し合うことの意味は理解しているのですが、そもそも良い話し合いってどういったものなのでしょうか.....」

その質問には先輩先生も困ったような顔をしていたのですが、仮に答えが返ってきたとしてもそれはあくまで授業レベルでの子どもが展開する良い話し合い...という教師が多いはず。

既に複雑な社会に突入し、今後さらにその複雑さが加速していくことが容易に想像できます。

そして問題解決型の授業を展開する教師自身も複雑化した社会問題に向き合っている当事者です。

しかし、現在の学校のシステム上その当事者意識というのは薄れやすく、どうしてもマクロな視点ではなく、教室単位のミクロな視点のみになりやすい傾向にあると思っています。そして、そのミクロな視点というのは早ければ教員養成の時点からスタートしています.....。

ただ、そうした当事者意識のことを考えた時、日本はある意味で恵まれた環境にあると思っています。

課題先進国と言われる日本にはまさに世界や日本の縮図とも言えるような課題の山積した地域がたくさんあるからです。

そうした地域の持つ課題を学びの価値に転換して、トニーワーグナー博士の唱えるようなスタイルで学習を展開する学校も増えてきていますが、そうした地域の学びの価値をこれから教師を目指す人たちにも、提供したい。そんな思いが日に日に強くなっています。

手探りで活動を続けていく中で、実現したいことが増えてきているのはありがたいことです。そしてそのヒントになる人や機会との出会いにも感謝。

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今日も楽しくいきましょー!
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