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BDDNEWSレター 2022.5.15 NO.69

◇◆◇輸出の未来◇◆◇

【チッタゴン港の日】

4月25日はバングラデシュ第一の海港でインド亜大陸で最も古い天然海港の一つチッタゴン港の日。チッタゴン港湾局(CPA)が結成135年の記念行事を行う。

CPAはチッタゴン港の貨物やコンテナを扱うが、新型コロナ発生で、ここ2年間は記念行事を行うことができなかった。

24日午後、CPAはシャヒド・ファズルル・ラーマン・ムンシ講堂で、複数の著名ジャーナリストと意見交換会を行った。

「マタルバリ(Matarbari)深海港ターミナルの喫水は、近隣諸国の港の中で最も高いものです。完成すれば地域のビジネス拠点となり、CPAのコンテナ取り扱い能力は4倍以上となります。また、ベイターミナル、パテンガコンテナターミナルなど、CPAのターミナルは将来的にサービスポートとなるでしょう」
 CPA会長のMシャハジャハン少将は挨拶に立ち、チッタゴン港はかつてバングラデシュの輸出入貨物の92%以上を取り扱っていたと述べた。

入港した船舶数は2019年が3807隻、2020年が3728隻、2021年が4209隻。2021年には321万4548TEUS(20フィートコンテナ換算)を取り扱った。

チッタゴン港は、チッタゴン丘陵地帯の北東部からベンガル湾に注ぐカルナフリ川の河口に位置し、海から数マイル内陸に入ったところに水深の深い停泊地を持つ。ベンガル湾からカルナフリ河畔のメインバースまでは16キロメートル、立地や環境の良さから、9世紀にはすでに貿易やビジネスの中心地となっていた。

バングラデシュが独立した1971年以降、近代的な港として発展してきたチッタゴン港だが、急速な発展と拡張に対応するため、政府は1986年、CPA条例を公布した。

Financial Express Apr 25 2022

【日系企業の輸出率トップ】

日本貿易振興機構(JETRO)ダッカ事務所の安藤裕二所長は、バングラデシュで事業を行う日本企業の売上高に占める輸出比率は65.4%で、アジア・オセアニア諸国の中でトップだと述べた。また、バングラデシュで事業を行う68%の日系企業が2022年と2023年に事業拡大計画を持っているとした。

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