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ドルが下落するなかポンドは上昇、ドル円は日銀金融政策決定会合控え様子見外国為替(FX)・デイリーレポート2024.9.20(2024.9.19)

株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
外国為替グループ

市況概況
1 9日の外国為替市場はドルが下落するなか、ポンドが上昇した。ポンドは英中銀の金融政策委員会(MPC)で政策金利の現状維持が決定されたことを受け、主要通貨に対し幅広く上昇した。ボンドドル(GBPUSD)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ決定を受け一時1.32977ドル付近まで上昇していたが、その後は市場が混乱するなかで上下動を繰り返しながら1.31550ドル付近まで下落した。ただ、日本時間午後に入ると英中銀が政策金利を現状の5.00%に据え置くとの観測から徐々に買いが優勢となり、政策金利の現状維持が決定すると1.33140ドル付近まで上昇した。英中銀が公表した声明文で、「インフレ圧力の低下により今後数カ月で段階的な利下げが可能」としながらも「インフレが低水準を維持することが極めて重要で、早期や過度の利下げにならないよう注意する必要がある」とし、利下げに対し慎重な姿勢を示した。尚、今回のMPCは8対1で政策金利の現状維持が決定し、1名が25bpの利下げに票を投じた。

 一方、円は下落した。ドル円(USD/JPY)はFOMCでの大幅利下げにもかかわらず、円売りが優勢となり、日本時間午前中には143.95円付近まで円安が進んだ。リスクオントレードが金融市場全般で活発化したことや日銀金融政策決定会合を控え円買いに傾いたポジションの調整で円売りが先行したと見られる。尚、本日終了する金融政策決定会合では、政策金利は据え置かれると予想されているが、細かな修正や日銀総裁会見が注目されている。その後は、142円付近まで円高が進む場面も見られたが、欧州時間帯以降は142.50~143.80円付近で方向感を探る展開となっている。また、クロス円も全般的に上昇。ユーロ円(EUR/JPY)は160円、ポンド円(GBP/JPY)は190.50円を試す展開となっている。

(当レポート1時間足のチャートは全て日本時間で表記しています)

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