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【創作メモ】世界観を壊さない言葉選びについて考える /「パワー」「エネルギー」日常で使うカタカナ語

世界観に合った言葉選びについて考える瞬間

 ほんの少し設定作業が進みました。核となるものだったので、とりあえずアイディアが出てよかったのですが、その際に世界観に合った言葉選びについて考える瞬間がありました。

 これは作品の形式やジャンルによっては難しい問題なのかもしれません。小説であれば地の文ではセーフ、台詞だとアウトのような線引きができますが、私の場合形式がまだ未定で、グラフィックと音声が入ることを想定してプロットを書いており、最終的に会話の音声のみの表現となる可能性があり、言葉選びについて考えねばと思い至りました。

 基本的には、明らかに時代錯誤だったり、和風や洋風テイストが壊れないよう気をつけていきますが、言葉の違いで読んだとき・発声したときのリズムや受ける印象が変わるため、ガッチガチ固めていいものか、しばし思考を巡らせました。 

 ちなみに、その言葉選びについて考える瞬間とは、「~~程度の」という意味合いで「レベル」という言葉を用いた瞬間でした。今制作している作品が洋風ファンタジーなのですが、少なくともゴリゴリ和風で古風な世界観での登場に比べると、違和感が少ない気がします。

その時代感に合っていれば問題無い

 考えた末、パン、スープ、チーズ、テーブル、ナイフ、フォーク、スプーン、こういったものは昔から存在していたはずなので、テキストは勿論、音声で使用しても違和感がないように感じました。

 テキストであれ音声であれ、対象とするものがその時代感に合っていれば問題無いように思いました。科学進歩や社会の時流により生まれた事物、現象、概念などの用語以外で昔から存在するものであれば、中世?洋風ファンタジー作品にも使用できるような気がします。

日常で使いがちな"平易なカタカナ語"

 以下は、中世?の西洋を舞台としたファンタジー物語を書いている私が、うっかり入れてしまいそうな「日常でよく使うカタカナ語」です。

 ルール・アイディア・モットー・プライド・イメージ・エネルギー・コントロール・ショック・スタート/ストップ・センス・チャンス・プラス/マイナス・ミス・リズム等

 これらに共通するのは、それ以外の表現が難しく、便宜上どうしても使いたくなるような「概念」を示す言葉、という点です。だいたいが他の言葉で言い換えできますが、個人的に曲者に感じるのが「エネルギー」です。

特殊な力の概念と名称

 「パワー」「エネルギー」といった特殊な力を表現する一番手っ取り早い用語ですが、そのまま使ってしまうとアレなので、変わりとなる独自の概念とその名称を考える手段がよく取られると思います。たとえば「チャクラ」「気」「念」のように(これらは元々あるものだけど)端からその世界に存在するものとして名づけてしまう方法です。このどうとでも想像・解釈可能な、汎用性抜群の便利ワードを使わないことで、読者の認識をガッチリ固定しブレをなくすことができるのではないかと思います。

 「エネルギーっていっても、どんなエネルギーなの?」という疑問を上手く解消出来さえすれば「パワー」「エネルギー」でも成り立つ訳ですが、これらの類の平易なカタカナ語たちはとうに使い古されてしまっているので、個人的には、そういった陳腐さを払拭する意味で上述のような造語を用いた方が得策なのかな……と考えています。

 (カタカナ、熟語どっちかは考える余地がありますが)基本的に造語は全く新しい言葉なので「覚えづらく親しみづらくなる」可能性を含んでいます。なので、その用語の重要度・頻出度を考えた上でのネーミングがベストなのではないかと思います。

※☝もっとも、これらに関しては私も目下勉強中挑戦中です。※

まとめ・その他

 設定づくりやネーミングの話にそれてしまいましたが、言葉選びを含む「言葉の表現」は、文章にせよ音声にせよ、創作物を構成する細胞のような大切な存在であると私は思っています。

 そして、すごく「パワー」や「エネルギー」を持つ存在であると常日頃感じています。


 



 

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