【2019年8月22日掲載】JANOG44 in 神戸 参加レポート
松本:みなさま初めまして、ブロードバンドタワー ネットワークチームのまっつんです。
森山:初めまして、同じくブロードバンドタワー ネットワークチームの森やんです。
水落:初めまして、二人の上司のMizuです。
ま:今回はJANOG44 in 神戸に上司・先輩と一緒に参加してきました。ということで、JANOGにまだ参加されたことのない方向けに対話形式でレポートして行きたいと思います。
早速、そもそもJANOGって何ですか?というところから。。。チラッ
も:はいはい、JANOGというのは【JApan Network Operators’ Group】を意味し、インターネットに於ける技術的事項、および、それにまつわるオペレーションに関する事項を議論、検討、紹介することにより日本のインターネット技術者、および、利用者に貢献することを目的としたグループ、が主催するイベントになりますね。
ま:すごい、説明的。早口で言ってそう。
も:ウルサイヨ。
まぁとりあえず、夏と冬(7月、1月)の年2回開催される大規模な勉強会という理解で問題ないかと思います。
また、本イベントは3日間開催され、野良BoFと呼ばれるプログラムには載っていないものも合わせると50以上の大小様々な規模のミーティングが開催されています。
参加人数も年々増加しており、今回は本会議に1602名、懇親会には939名の方が参加したそうです。
ま:50以上!!1602人!?
確かに、全部は生で参加出来なかったし、めちゃくちゃ人多かったですね!
実際、Network Operatorsと銘打ってはいますが、所謂オペレーターだけでなく様々なレイヤーの方が集まってくるという印象でしたし、ミーティング内容も技術話だけでなく事業者の悩みや、キツツキにケーブル突かれる話まで話題も様々でした。
水:前々回のJANOG42から始まったハッカソンと呼ばれる開発大会も、今後注目していきたいポイントですね。
実際に職場等で存在している問題を取り上げて、それを解決する為のツールを開発するところが見られるので、自社に持ち帰って役立てようという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ま:確かに、実際の問題に対する一つの解答を見られるのは、自分の会社に戻ってきたときに役立つネタの一つですね。
も:創作意欲も刺激されるので、日常にマンネリを感じる人にも良いかもしれませんね。
水:と、まぁJANOGについて簡単に説明してきたわけですが、JANOG本会議でのプログラムはストリーミングで配信されているのでまだ参加意欲が湧いてこないのではないかなぁと思います。
ま:夏は暑いし、冬は寒いですからね。(会場は空調効いているので快適です)
外に出たくないというのは世の常、ナベツネですね。
も:。。。はい。
水:一々ツッコみませんが、JANOGに実際に現地で参加することの魅力が主に2つあります。
『懇親会』と『BoF』です。
ま:ごはん美味しかったですからねー
あのお肉は神戸牛だったんですかね?それとも神戸港から陸揚げされたオージービーフですかね??
水:あの肉の柔らかさ、上品な舌触りはまさしく。。。って、そうではないです。
本会議のプログラムではストリーミングされるという特性上、話せないことも出てきます。
また、時間の関係上すべてのことを話せないといったプログラムも出てきます。
も:ノリツッコみ。。。
水:そういったこともあり、実際に発表者と話す機会が持てるという理由で『懇親会』はとても有意義です。
BoFに関してもストリーミング配信が無く、オフレコ話が出やすいという現地参加ならではの魅力があります。
ま:なるほど、皆さん食べ物に目が眩んだわけではないんですね。流石大人です!
水・も:。。。
ま:?
それでは、JANOG44の内容について写真も交えてお伝えしていきたいと思います♪
【JANOG44 本会議】
◆会場・ブースレポート
ま:参加者数が多かったので流石の会場の大きさでしたね!
水・も:暑かったぁ。。。
ま:写真に写ってるのは協賛ブースの約半分になります。
弊社のブースもありましたが、意外と反響が大きかったのは光るパネルでしたね。
光に反応してしまうのは、ネットワークエンジニアの習性なんですかね?
も:虫みたいな言い方するんじゃないよ。
普通のパネルを置いておくよりも目立っていたんで、足を止めてくれるお客様も多かったですね。
水:イベントでの展示の仕方みたいなのも、各社特徴があって面白かったですね。
こういった創意工夫も誰かが教えてくれるというものでも無いので、不特定多数への見せ方というのが
ブース、また発表者のプレゼンの仕方から学ぶことが出来ますね。
ま:これ、最初缶バッチかと思いました。マシュマロだったんですね。
も:逆じゃなくて良かったね。マシュマロかと思って缶バッチ、じゃなくて。
水・ま:(笑)
◆プログラムの一部を紹介
※各プログラムのストリーミングアーカイブの公開は2019年9月2日(月)の正午頃までとのことなので、ご注意を!
ま:ここからは本会議でのプログラムの一部を振り返ってみたいと思います。
お二人は見たいプログラムには参加出来ましたか?
私は『知られざるマンションISPの世界』を見てきました。
自分の家もインターネット接続が元々付いている、所謂マンションISPの形態をとっているアパートで、現状仕事で直接関わりのある話ではないのですが、興味があったので参加してきました。
デラックスなあの方も来るのか?という期待もありましたが。。。
水:来たの?
ま:来ませんでした。。。ガックシ
他にも『IS-ISはじめの一歩 0から1へ』というプログラムにも参加してきました。
今自分たちの運用しているネットワークで何故OSPFが使われているのか?未来を見据えたときにOSPFでずっと運用していくのか?
というように、ただ何か技術的なものを教えるだけではなく、自分たちのネットワークに目を向けさせるような内容のプログラムもありましたね。
も:会場から挙がった質問も面白かったですよね。
OSPFからIS-ISに乗り換えた方が良いんですか?的な直球な質問もあったりして、「乗り換えのメリットは今のところ別にありません」という回答があったり。(笑)
国内では使っている人が少ないというデメリット?はあるけれど、機器メーカー的にはオプション開発しやすいのはIS-ISなので、SRv6の実装等の新しいものの実装を進めるうえでメリットが出てくるかもしれない。みたいな話もありましたね。
水:「今のところ」の部分が結構重要で、各社のネットワークチームもネットワーク更改をしていく上での判断ポイントになる部分になるのでしょう。
ま:他にお二人が参加されたプログラムは何がありますか?
も:私は『ここからはじめよう、運用自動化』が気になっていて、見に行きました。
運用自動化についてはこれまでも様々なアプローチで議論されてきていましたが、今回は働く人口が今後減っていくことを見据えてという社会問題にも目を向けたプログラムでした。
今までにあった、○○というtoolを使って運用を自動化しました、といったプログラムとはまた違った内容だったので印象深かったです。
水:運用組織の自動化に対するアプローチの仕方も議論されていて、管理者としても身につまされる内容でしたね。
ま:Mizuさんはどうですか?
水:毎回BoFが盛り上がるんですが、今回も良い感じに盛り上がっていましたね。
今回私は『クラウドについて語らうBoF』に参加してきたのですが、クラウドサービスの提供側、利用者側が集まって、それぞれの抱える問題、それに対する解決策を議論するので中々盛り上がります。
また、BoFに関しては同一会場内で2,3同時に開催されることもあり、マイクを使わず、みんなで小さな輪になって議論するBoFもあるのですが、そういった意味でも議論に”参加”している感じが強く、これもJANOGの醍醐味の一つだと思います。
◆BBTower社員も登壇しておりました
ま:はい、登壇してましたー
も:なんかテンション下がってない?
ま:気のせいです、疲れてなんかいません。
詳しい登壇内容については追々ブログ記事にして頂くとして、森やんさんに撮って頂いた写真を交えて雰囲気をお伝えいたします!
水:これは確かに、子を見守る親の背中だね(笑)
ま:カメラマンの腕が無駄に良い
ま:弊社ブログでもお馴染みの國武さんの発表ですね。
も:今後さらに利用拡大が加速していくであろうIPv6の落とし穴をわかりやすく解説してくれてます。
水:ストリーミングのアーカイブもあるので、どういった発表が行われたのかわかりますね。
ま:所謂、速度計測サイトの話でしたね。
水:インターネットのセンシティブなところを可視化するツールですね。
こういったツールが自身の持つネットワークの質を図る上での一つの指標になってきます。
ま:ネットワーク運用者にとって怖くもあり、またネットワークの楽しい部分でもありますね。
ま:SDN研、脅威の登壇率100%ですね!
も:研究所という特性上、こういったイベントで本領発揮といったところでしょうか。
水:データセンター間接続、俗に言うDCI(Data Center Interconnect)に関するプログラムでしたね。
DC事業社、また複数のDCにノードを設置している企業が直面している課題にフォーカスした議題でした。
ま:写真2枚目、カメラ目線じゃないですか?
も:カメラ写りをきちんと確認して発表する、これが匠の技です。
【JANOG44 懇親会】
ま:懇親会如何でしたか?
一つの部屋に900人を超える人が集まっているので、自社の人を探すのも一苦労でしたね。
も:アナタは金髪なんでわかりやすいけどね。
水:こういった場所で色々な人と話すことで、進めていたプロジェクトが一気に加速する、なんてこともあるのでやはりイベントの中でも重要なポイントになりますね。
も:確かに、Peeringの話とかたまたま担当者か、担当者の上司に会えたりすると、あんなに滞ってたのに次の日には。。。なんてこともありますね。
水:お酒の勢いというのもあって、あのプログラムではこういう話してたけど、実際どうなんですか?といった話や、
登壇者じゃない相手にも、こういう話があったじゃないですか?御社ではどういった対策取られてますか?なんて話で盛り上がることもあります。
ま:他社の同年代や、ネットワーク業界を生き抜いてきた諸先輩方から話が聞けるというのは良いことですよね。
国内だけでなく外資企業の方も参加されているので、異文化を知るのに良い場でもありますね。
も:仕事の話だけじゃなく、外でお友達を作っておくというのも、後々良いことがあったり。無かったり。
ま:え?ひと夏のアバンチュールですか?
水・も:いや、そうじゃない。
ま:あ、冬の開催もあるんで、人肌恋しい冬の夜的なこともありますよね!
水・も:いや、だからそうじゃない。
ま:うーん、大人の言うことは難しいですね。
【JANOG44 おまけ】
ま:神戸といえば、有名な牛さんですよね。
水・も:あ、聞いてないぞ。
ま:前回前々回の三重、山梨の時もその土地その土地の美味しいものがありました。
次回は北海道 札幌ということで期待が高まりますよねー。
も:次はカニかなぁ。。。?
水:いや、北海道は何でも美味しいからね。ジャガイモ蒸かしたやつにバター添えてもらうだけでも良い!
ま:。。。(やっぱ、みんな目的は食べ物なんじゃ?)