ベイスターズは東都出入り禁止だったのか?

DeNAがオーナーになってからのベイスターズは12年ドラフト1位駒大白崎、14年ドラフト1位亜大山崎、15年ドラフト1位駒大今永、18年ドラフト1位東洋大上茶谷、他にも国学院から山下、柴田、立正大から伊藤など東都の選手を指名しています。しかしちょっと前まではファンの間でベイスターズは東都出入り禁止という都市伝説が流れていました。理由は87年ドラフトで東洋大入学が決まっていたPL野村を3位指名して入団させたこと、88年ドラフト外で東洋大学入学が決まっていた石井琢朗を入団させたことにより東都の全大学から大洋のスカウトが出入り禁止されたというものです。実際はどうだったのでしょうか?89年のドラフトで中大の川端が指名され、入団しています。中大も東都リーグです。確かに中大は大洋と特殊な関係があり大洋球団社長だった久野さんが中大の元理事長ですから例外というかもしれません。東都全大学が出入り禁止なんて現実味ないよなと思いながら、その元凶と言われた東洋大学出身で石井琢と同学年でプロ入りした選手にその実際を聞いてみました。「東洋大は野村、石井琢問題で大洋スカウトを出入り禁止にしていたの?」「そんなことないですよ。後輩の関口が日通経由ですがベイスターズ入りしてますし、自分も指名されたら入団してたと思います。行くなと言われたことはありません。あるとしたら球団側の縛りがあるんじゃないですか?」という話でした。出入り禁止は都市伝説だったことが判明しました。球団側の縛り。つまり〇〇大学から指名しなきゃいけない選手がいるから枠がない・・・みたいなことで敬遠されていただけみたいです。一時的に険悪になることはあっても大学側が行くなという球団は事実上ないようです。むしろプロ入りと社会人入りを天秤にかけている選手は社会人のチームからドラフト順位の縛りを言われたりすることはあるようです。高校や大学は学生の進路がとても大事です。社会人であれ、プロであれ行き先が多ければ後から入ってくる学生にとって学校の魅力となります。選手争奪戦のために出口が多い方がいいわけです。私が話を聞いた元プロ選手は現在強豪私立高校の野球部監督ですが、選手獲得のためにシニアリーグやポニーリーグの指導者たちとコミュニケーションを密にして、良い選手獲得のために特待生だったりのインセンティブを設けたり出口として大学や社会人の行き先を見つけなくてはいけません。高校で野球をやって終わりではなく、球児たちのその後の人生の道を描いてあげなくてはいけません。元プロが指導する高校はかつてはプロ入りする選手も多く輩出したチームですが、今はプロを狙える選手はいないということでした。ただ少しずつ強化していくことで次のメンバーに有力な選手が入ってくればドラフトで指名される選手も出てくるだろうとのことでした。チームを魅力的にしていくことを今は地道にやっているとのことでした。とはい千葉県大会を勝ち抜き関東大会へ進出しているわけですから今年8月就任なのにすごいとしか言いようがありません。

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