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新キャプテン 佐野恵太

44 佐野恵太とは?

広陵高校では、2年時から内野手としてベンチに入っていたが、後に捕手へ転向。3年夏の選手権広島大会では、3回戦で本塁打を放つも、この試合で敗退。結局、在学中には春夏共に、阪神甲子園球場での全国大会へ出場できませんでした。高校卒業後に進学した明治大学では、2年時から東京六大学野球のリーグ戦に出場。主に一塁を守り、4番打者を務めたこともありました。在学中には、リーグ戦で通算63試合に出場。打率.270(200打数54安打)、6本塁打、33打点という成績を残でした。16年のドラフト会議ではベイスターズから9巡目で指名されました。支配下登録選手としての指名では全体で87人中84番目、セントラル・リーグでは最後の指名でした。この指名に際しては、明治大学のOBでもある高田GMが、代打としての佐野の適性を評価したからだと言われています。1年目の17年春季キャンプから一軍に帯同。オープン戦での打撃が首脳陣に高く評価され、開幕一軍入り開幕戦から代打デビューしました。途中から二軍との往復をし、二軍では捕手としても12試合出場しています。一軍では18試合に出場しました。シーズン終了後には、台湾で開催のアジアウインターベースボールリーグに、NPBイースタン・リーグ選抜の4番打者として出場。選抜チームを初優勝へ導くとともに、大会のMVPに選ばれました。2年目の18年も代打中心の起用ながら73試合に出場。打率.230、5本塁打、14打点という成績でした、3年目の19年は外野手として出場し、ラミレス監督が2番筒香という布陣をとってからは佐野が4番打者を務めることも多くなりました。一軍公式戦89試合に出場。本塁打数は前年と同じ5本ながら、通算打率は前年より高い.295で、チームのレギュラーシーズン2位確保と横浜スタジアム史上初のCS出場へ貢献しました。20年からは筒香に代わり主将に就任。ラミレス監督からは4番打者としての起用を言われています。

長距離砲

長打力と選球眼を兼ね備えた左の長距離打者で、スイングスピードがとても速いです。また、得点圏で非常に強くオープン戦での打点王や2度のサヨナラ適時打、満塁本塁打などを記録しています。ドラフト時には長距離砲の代打候補を指名したいと考えていて仙台大の松本桃太郎と共に佐野が候補だったと言われています。ドラフト上位候補とも言われた松本と違い佐野については左打ちの一塁手ということで指名には最後まで迷いがあったようですが、高田GMの「どっちが長打打てるんだ?」、「佐野です。」、三原代表「指名しないで後悔するより指名しよう。」というやり取りで指名が決まったようです。

ドラフト最下位からの下剋上

無名のドラフト候補が下位指名からチームの4番打者、主将として主力で活躍するということはドラフトライターも諦めが付きます。例えば主力投手で社会人4年間で1度も打席に立ってない金城が首位打者獲るなんて誰も予想が付きません。一方佐野は広陵、明大と高校大学共に常にドラフト候補がいる名門のレギュラー選手。ドラフトライターなら誰もが複数回見てプロ向きと考えなかった選手の活躍は否定したくなる気持ちもわかります。「佐野はレギュラーの器ではない。」とSNSで誹謗中傷する方もいます。人間というのは成長するし、逆にケガなどでどんなにすごい素質でも活躍できないまま終わることもあります。少なくとも佐野は今ビッグチャンスを与えられています。長距離砲として佐野のチャンスを潰さないように応援してあげたいです。

主将として

佐野は明るいキャラクターでチームを盛り上げます。筒香は主将として途中からチームを背負い過ぎてしまった面があるように思います。時に痛々しい場面がありました。佐野にはチームと共に成長する主将であってほしいと思います。内野にはリーダーシップに富んだロペスがいます。投手陣では山崎康晃、今永がリーダー格です。彼らをうまく使いながら主将として成長して欲しいです。


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