阪口

投手らしい投手 阪口皓亮

12 阪口皓亮とは?

大阪市立三軒家東小2年から野球を始め、大正東中学校時代には大正ボーイズに所属し、投手兼外野手としてプレー。DeNAに同期入団した山本祐大は中学校の1つ先輩にあたります。北海高校に入学すると背番号10を着けた3年夏には、左腕の多間隼介との2枚看板で地区予選を勝ち上がり、第99回全国高等学校野球選手権大会の南北海道代表として出場を果たします。初戦の神戸国際大学附属戦で先発登板した阪口は、初回に自己最速となる148km/hを記録。その後も140km/h台後半の直球に130km/h台のカットボールを織り交ぜながら試合を作り、4回2死で降板(8安打4奪三振1失点)。降板後に北海が逆転負けしたため阪口の甲子園登板は1試合のみでしたが、この好投がスカウト陣の目に留まり、小川淳司(当時東京ヤクルトスワローズシニアディレクター)は「この夏もう一度見たかった、一番の投手」と評価しました。17年のドラフトでベイスターズが3位で指名します。18年は一度も一軍に昇格することなくシーズンを終えます。イースタン・リーグ公式戦では主に先発で18試合に登板し、3勝9敗、防御率6.15の成績を残しました。シーズン終了後にはU-23野球日本代表に選出され、第2回 WBSC U-23ワールドカップに出場。2試合に先発し、10月27日のスーパーラウンド対ドミニカ共和国戦では7回無失点の好投を見せました。19年はキャンプで一軍に抜擢されますがオープン戦で結果が残せずに開幕を二軍で迎えます。その後5月3日に一軍登録され、同日の阪神戦にプロ初登板初先発。初回から自己最速となる150km/hのストレートをおりまぜながら、阪神打線を5回無失点に抑える好投を見せました。しかし、後続の国吉佑樹が初球から本塁打を打たれ、プロ初登板初勝利とはなりませんでした。その後、2回の先発登板の機会を得たが、いずれも試合序盤で降板し、一軍での出場はその3試合に留まりましたが、二軍ではチーム最多の17試合に先発登板し、4勝6敗、防御率4.67の成績を残しました。シーズン終了後には京山将弥と強化指定選手として期待をかけられています。また、11月からはキャンベラ・キャバルリー(オーストラリアン・ベースボールリーグの強豪チーム)に大貫晋一、平田真吾、笠井崇正とともに派遣されました。

憧れは大谷

身長186cmの長身から投げ下ろされる最速150km/hの角度のあるストレートに、キレ味鋭い130km/h台のカットボールやカーブが主体です。コントロールに甘さが残り、高校3年夏の南北海道大会では打ち込まれるケースもありました。指名挨拶に訪れた吉田孝司編成部長は躍動感のあるフォームから「三浦大輔に似ている」と評価していました。あこがれの選手は大谷翔平をあげ、高校時代から大谷のフォロースルーを参考にしています。チャームポイントは「大きな耳」です。

体を作れ!

入団2年目からの一軍起用にベイスターズファンからは不安の声が聞こえました。高卒ルーキーは少なくとも10年は体力づくり、3年はボールを握ってはいけないとか、20年かけて育成しろとか言われますがそれでは年老いてしまいます。3年目の今季がある程度勝負ではないでしょうか?社会人なら高卒3年目で即戦力ルーキーとしてドラフトにかかります。体を大きくして3年目の今季は一軍での活躍を視野に入れる働きをしないと阪口の今後は厳しいものになると思います。幸いにして二軍は良い施設と指導者も揃っていますので期待したいと思います。

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