YOUTUBER高木豊

スーパーカートリオの核弾頭高木豊とは？

中央大学時代、早実で王選手を指導し甲子園で優勝した宮井勝成監督に指導を受けて大学日本選手権で優勝し、自身も日米大学野球日本代表に2年連続で選ばれるなど東都を代表する二塁手として80年ドラフト3位で大洋に指名され入団しました。東都の同じ二塁手で亜大の大石大二郎が近鉄に2位指名で自分が3位だったことに高木選手は当初立腹していました。二塁手としてベストナイン4回の高木選手に対して、大石選手は2回、東都2位の115安打の高木選手に対し大石選手は99安打と成績も上回っているという主張でした。1年目は高木、大石共に守備固めなどがメインで高木選手は二軍の須藤監督のもとでみっちり鍛えられていたという感じです。しかし2年目82年に大石選手は新人王と盗塁王を獲得します。高木選手は二塁手には基選手がレギュラーでいるため外野手と掛け持ちでした。83年関根監督が長嶋監督が就任したら高木選手を主力として使ってもらえるようにと二塁のレギュラーを与え、スイッチヒッターに転向。レギュラー初年度に二塁手でダイヤモンドグラブ賞を獲得します。大石選手へのライバル心を晴らしました。この年から4年連続打率3割を超えています。84年には56盗塁で盗塁王。85年からはスーパーカートリオの一番打者として活躍しました。しかも85年には近藤貞雄監督が内野を反対に入れ替えるコンバートをして一塁レオンを三塁、二塁高木を遊撃、遊撃山下を二塁、三塁田代を一塁に変更しています。85年には遊撃手としてベストナインに輝いています。ただ85,86年の慣れない遊撃手で負担も大きかったのか87年二塁に戻ります。90年は打率2位の活躍で90,91年は二塁でベストナインに輝いています。92年も打率3割ですが年俸ダウンとなり球団と揉め、年俸調停をしています。93年になるとローズが二塁に入り、進藤、石井がレギュラーとなり、高木選手は一塁を守ることが多くなります。130試合に出場して35歳ながら130安打も放ち活躍しますが、オフに解雇されます。FAで駒田選手を獲得するための資金作りとも言われていますが、かなり大胆でした。その後日本ハムに移籍しますが1年で引退しました。

ハマのジュリー

高木選手が入団した時の横浜大洋という雑誌には「ハマのジュリーと呼んでください。」と当時人気の歌手だったジュリーこと沢田研二さんに自分は似ているしモテるということを発言していました。実際にかなりモテたようです。高木選手はバットコントロールやボールコンタクトのセンスが抜群でダウンスイングで当てに行く打ち方ではなく、レベルスイングで振り切るスタイルでしたがゴロ中心の打球に俊足を絡めたヒットも多かったです。ただし腰を使うスイングだったので腰を痛めることはあったようです。

監督候補

ベイスターズを不本意な形で退団した高木氏ですが引退後、タレント活動や解説者として活躍しながら02年名将森監督がベイスターズ監督に就任すると内野守備走塁コーチに就任します。森監督の選手は駒であり、選手にグラウンドで考えさせるな、監督の考えをコーチが選手に徹底的に叩き込み上意下達で選手を動かせるようにチームを作れという管理野球スタイルだったため、選手にもストレスが溜まっていました。そのはけ口として高木コーチが選手からの不満を聞いたりして、記者に結果としてミーティングの内容が漏れてしまい森監督から嫌われ1年で退団しました。本来であれば森監督から英才教育を受けて次期監督となってもおかしくなかったのですが、高木氏はまたベイスターズを離れます。04年アテネ五輪の長嶋ジャパンのコーチに高木氏は就任します。この時は途中で長嶋監督が倒れ、ヘッド格の中畑コーチが監督代行をし苦労してチームを銅メダルに導きます。この時、中畑監督を支えたのが高木氏でした。そしてDeNA監督に中畑氏が就任すると高木氏がヘッドコーチとして次期監督睨みで入団します。中畑氏の任期は2年だったのでその間に高木氏の監督しての素養を高田GMが判断しようとしたようです。ここでも高木氏は2年でベイスターズを退団します。天才肌の選手で気さくな人柄から選手から親しまれやすいのですが、DeNA流のデータ野球とは違った野球観があったのではないでしょうか？

YouTuberとしての活躍

高木 豊 Takagi Yutaka

最近では高木氏はYouTuberとしても活躍しております。またお子さん3人がJリーガーという子育ても大成功しております。明るい人柄で世間の人を楽しませるスーパーカートリオメンバーということでこれからも活躍して欲しいです。