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初めてのOJTがうまくいった話(1)

こんにちは。
私は東京の会社で営業マンをしています。
今年で31歳。そろそろ会社でも中堅どころになってきたところで中途採用で入社してくる新メンバーの教育を任されました。
首尾良く、入社4か月目にしてコロナ禍のなかでもしっかり立ち上がってくれたので、振り返りを含め記事にしたいと思います。

まともな教育を受けたことがなかった

私の会社は中小企業で営業マンの人数も少ないため、教育の場がOJTしかありませんでした。
しかも先輩は業務と並行してOJTで教育していくため、特に計画もなく案件があるたびにいろいろ教えてもらいます。そうすると、どうしても断片的にしか教えてもらうことができず、仕事の全体像を把握するのには自分自身で努力して教えを乞い、さらにそれに真摯に答えてくれる先輩につくという幸運に恵まれない限り、難しいことでした。

人が育たず、どんどん辞めていく

上記のような環境なので、せっかく人を取ってもなかなか立ち上がらない。
さらに教える側の先輩も負担が大きく、上も下も辞めていくという悪循環に陥りました。
※おそらく、辞めていくのは他の要因もたくさんあったんだろうけれど。

そんな中、初めてのOJTリーダーに選ばれた

上長から呼び出され、「お前の下に1人つけるからよろしく」と一言言われたような、言われてないような。
いつの間にか、新人の教育係 = OJTリーダーに指名されていました。
なかなか人が育たない環境をどうにか変えていきたいと思っていた自分でしたが、何から手を付けていいのかわからず、とりあえずググりました。
最初に手を付けたのはOJT計画表です。
1か月後の目標と3か月後の目標を立てました。

1か月目標:
 ・先輩の指示に従ってW/Fの操作ができる
 →要は先輩の事務作業補助ができるくらい、社内のDB操作はできててね。という意味です。
 ・営業マンの知識がどこまで付いたかわかる確認テストの作成
 
3か月目標:
 ・先輩/上長の補助を受けながら案件を進めることができる。

1か月目標の1つ目と3か月目標については、ありきたりなものだと思います。ポイントは1か月目標の確認テストの作成です。
入ってきたばかりのやつにテストを作らせて意味があるのか?とも思われましたが、これが後で効きました。(効果は後程)

人財管理のセミナーに参加したら大きな収穫が!

会社から言われて参加したセミナーに人財管理をテーマとしたものがありました。これが、OJTリーダーをやるこのタイミングではとんでもなく当たりました。
いろいろな理論の勉強しましたが、今回の教育で役立ったのは
・マズローの5段階欲求
・状況対応型リーダーシップ
の2つです。

マズローの5段階欲求は前から知っていたのですが、ちゃんと理解はできていませんでした。今回の教育でこの理論を応用したいと思ったのは、"下位の欲求が満たされないと上位の欲求は満たされない"というポイントです。
これにより、まずは新人さんの居場所 = うちの会社で頑張れるんだ!という心理的安全性の担保に注力する重要さを理解できたと思います。

状況対応型リーダーシップについては、このセミナーで初めてしりました。
私もいろいろな上司とつきあってきましたが、圧倒的に指示が多かった上司も自分の仕事の習熟度があがると、指示が少なくなりこちらから相談すると答えてくれる上司がとても働きやすいと感じていました。
肌感覚では感じていたのですが、ちゃんとした理論にもなっていることに驚きました。
新人さんに今の指示だらけの日々ではなく、今後どのようにサポートしていくか & どのように成長して欲しいかを提示する良い題材となりました。

いよいよOJT開始

新人さんには今まで準備してきた内容を踏まえ下記を伝えました
①: 1か月目標/3か月目標の提示
②:①を達成するために必要な知識と習得スケジュールの提示
③:マズローの5段階欲求と状況適応型リーダーシップの説明
  まずは社内の雰囲気になれる
  第1段階は私のいうことをとりあえず聞いてくれ。1か月後以降から君の意見も聞くようにする

今回の新人さんは理解度も早く、①~③については早々に理解してもらいました。

3か月経って

一気に時間は飛びますが、OJT開始から3か月が経ちました。
結果としては、彼は1人前にやれるレベルまで着々と成長しています。
新人さんと振り返りをし、良い部分/悪い部分をピックアップしようと思いますが、それはまた次回。。。

後編はこちら→(2) https://note.com/bayashi_nao/n/nba547407bff6

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