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【日常茶飯事】朝のひんやりヨーグルト

千葉麻紀さん撮影

この瞬間を生きていると、実感するための、もっとも簡単な方法は、逆説的に言えば、この瞬間を、生きていないことに気づくことかもしれません。

「世間よのなかは霰よなう 笹の葉の上への さらさらさつと降るよなう」
(『閑吟集』より)

今、ここにいるのなら、私たちは、今を、可能なかぎり楽しむ能力があるはずです。

人生は、今の連続です。

この瞬間に集中して生きることで、まったく、新しい選択が開かれるのだと思います。

では、今この瞬間を生きていないとは?

どのような状況を言うのでしょうか?

「新しき瞬間がありネオンサイン必ず消えてまた灯るとき」
(初井しづ枝『藍の紋』より)

過去の出来事や、経験や、経歴や、関わった人などにとらわれて生きている。

未来の不安に怯えて生きている。

将来のためだけに生きている。

その結果として、やっていることを楽しめない・味わえない。

幸せを感じられない。

生活を少しも楽しめない。

幸せに暮らすことができない。

「心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず」なんでしょうね(^^;

今やっていることに心を集中し、少しでも、楽しむことができればいいのだと思います。

反対に、

「楽しもう/味わおう」

と心がけることが、今この瞬間を、生きることにつながるのではないでしょうか。

「遠く來しもみぢの山にみづからの修羅見てめぐる 旅とはなに」
(畑和子『白磁かへらず』より)

「旅に出ても、自分自身から逃れることはできない。」

「you can’t get away from yourself by moving from one place to another.」
(ヘミングウェイ『日はまた昇る』より)

どんなことでも、何かしら楽しむ工夫や、努力は、できるはずだと思います。

過去の不幸や、未来の不安について、考えるのではなく、今、自分がもっているものについて、考えることができるといいのではないかと思います。

そう、不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らしたいものです。

また、自由な時間に、自分が幸せになれることを考え・実践することで、幸せを感じられれば、それも、今を生きることにつながっていくと思います。

今を大切にできるようになり、今が幸福だと思えるようになれたらいいですね(^^)

「けものらは滴(しず)ける闇に骨を解き冬の韻(ひび)きのとおく聞こゆる」
(辺見じゅん『雪の座』より)

さっぱりしっかり、食べたら気持ちも元気になれる♪かな。

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