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教習所では教えてもらえない、、雪道と路面危険度の見分け方

これからの季節、
雪道を走る機会も多くなりますよね。

そこで、路面凍結の見分け方などを
書いていこうと思います。

結論から言うと
窓を開けて、
水の音がしなかったら危険度が高い

道路の所々には、現在の気温が表示されているところも多いかと思います。

この時に、水は何度から凍結するかを
ご存知でしょうか?

そうですね、0℃から凍結します。

ですが、時と場合と場所で、
注意が必要になります。

どんな時かというと、

トンネル内の温度。
トンネル内は、
基本的に外気温よりも高いです。

次に橋の手前の気温計。
これは実際には2℃くらいから、
凍結の可能性を予測しておいた方が良いです。

橋の上は、普通の路面よりも、
冷えやすく凍結しやすい。と、
覚えておいてください。

橋の上での事故が多いのは
このためです。

このように、時と場合と場所により、
目安にする気温が変わってきます。

なので、窓を開けてみて、
走行中の車輪が、
水を弾く『シャー』という音が
聞こえてくる場合には、
まだ凍結の可能性は低いです。

それでも、氷の表面に水分がある場合には、
乾いた氷よりも滑りやすい
ので、
気をつけてくださいね。

凍結防止剤が撒かれている場合にも
過信はせずに細心の注意を払いましょう。

信号待ちは凍結確認のチャンス

信号待ちをしている時には、
周囲に十分な注意を払った上で、
路面を足で滑らせてみましょう。

すると、現在路面が凍結しているのかどうなのかを確認する事ができます。

ABSの罠

凍結の路面でブレーキをかける際には、
ABSに頼らず、軽く数回に分けて、
停止までの距離をいつもの何倍も余裕をみて、ゆっくりと止まる事を心がけましょう。

ABSを作動させると、
制動距離が無駄に伸びて、
追突事故を起こしやすくなります。

また、停止までの距離に余裕を持つ事で、
後方からの車輌の追突事故を
防ぐ事にも繋がります。

登り坂の途中では車間距離を十分にとり、
車が止まってしまわないように心がける。

タイヤの摩擦係数は、進み始める時と、
ピタッ!と止まる時が、1番負荷がかかります。

登り坂で止まってしまうと、
進み始める時にアクセルの力加減がわからず、
FF車だとフロントが横滑りしたり、

FR車だと進めずに
スタックをしてしまう事もあります。

なので、特に登り坂では、
できるだけ車間距離を空けて
止まらないようにする事をお勧めします。

あと、前回のnoteにも書きましたように、
大型トラックや、トレーラーは、
急勾配の登り坂の途中で止まり、
後ろにズルズル下がってきてしまう事も
あります。

車間距離を十分にとっておく事で、
このような事態からも
避ける事ができる余裕ができるかと思います。

下り坂では、もっと車間距離をとる

凍結路の下り坂は、
もっと車間距離を必要とします。

止まれるはず。なんて、勝手な想像をしていると、まさかの事態を起こしかねません。

パニックになり、ブレーキを踏んでも、ABSで制動距離が伸びて、全然止まれない!なんて、事故を起こしたベテランドライバーもいるくらいですので、車間距離には十分余裕を持って、速度を出さずにゆっくりと下りましょう。

実は雪道は凍結路面よりも
タイヤが効く

みなさん雪が降ると何処を走ってますか?

先行者が作った轍(わだち)を走っている人は少なくないはずです。

前を走っているトラックが、
わざわざ轍を避けて
雪の上を走っているのを
見た事はありませんか?

これにはちゃんと理由があるんです。

実は、気温0℃以下の
凍結の可能性がある路面では、
わだちよりも、
雪の上を走った方がタイヤが効きます。

なのでトラックが、
わざわざ雪の上を走るんですね。

その方がタイヤ自体も長持ちする。
という理由もあったりします。

スタッドレスタイヤは、
雪の上を走る様に作ってあるので、
アスファルトの路面を走ると
消耗が激しいわけですね。

これは蛇足ですが、
参考になればと思います。

吹雪の時には走行を中止するか、
できるだけ速度を落とす。

気温の低い時の雪は、
めちゃくちゃ舞い上がります。

高速道路で、トラックなどの後ろで、
雪が舞い上がっているのを
よく見るかと思います。

そして、前が見えない。

吹雪の時も同様に、
視界が5〜10mくらいしかない時も
あります。

これが危険なんです。

トラックの運転手は、
雪だろうが凍結だろうが、
荷物を遅れされるわけには
行かないので、

この吹雪の中を突っ込んでいきます。

私も経験がありますが、
この時に目の前で横になった
普通乗用車でもいたら…

と思うと、今でも恐怖で震え上がります。

そして、事故が起こった時には、
間違いなく多重衝突事故になります。

それが当たり前の生活になっていたので、本当に恐ろしいですよね。

今、同じ事をやれ!と言われても
怖くて走れないと思います。

さらにこれを普通乗用車では、
絶対にやりません。

むしろ、
業務で運行をしているのではないのであれば、
吹雪が止むまでは、車を止めると思います。

それくらい命がけで
長距離ドライバーは走ってます。

普通乗用車の皆さんは、
SA等で危険を回避してくださいね。

とはいえ、SAなどで待機していても、
どんどん雪が積もり、
SAから出られなくなったりする事もあります。

ザザザッと、雪道と凍結路の
注意点を書いてきましたが、
いかがでしたでしょうか?

まとめ

・窓を開けて、
水の音がしなかったら危険度が高い

・信号待ちは凍結確認のチャンス

・ABSの罠

・登り坂の途中では車間距離を
十分にとり、
車が止まってしまわないように心がける。

・下り坂では、もっと車間距離をとる

・実は雪道は
凍結路面よりもタイヤが効く

・吹雪の時には走行を中止するか、
できるだけ速度を落とす。

以上のような点に注意をして、
命を守りながら、
冬のお出かけをすると、
より快適な旅になるかと思います。

それでは、
今日も最後まで読んでくださいまして、
ありがとうございました。

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