亡き叔母の教え〜自分を大切に、自分らしく生きる〜

 私は、現在25歳の会社員です。
幼少期からサッカーを始め、大学までずっと続けていました。就職活動を経て、卒業後は普通のサラリーマンとして働き始めました。

 社会人になって早3年、仕事にも慣れてきた頃、母から急に連絡が入りました。
叔母がガンで余命あと少しだと、、、余命は持って3ヶ月くらいとのことでした。
叔母とは小さい頃に遊んでもらった記憶はありますが、物心ついてからは住んでいるところが遠くなってしまった(片道4時間くらい)ので、あまり会えていませんでした。

 母からの連絡を受け、すぐに電話をしてみることに。
久しぶりに連絡したにも関わらず、ガンで余命少ないのにも関わらず、「久しぶり〜!元気〜?」と、軽やかな口調で電話に出てくれました。
私には姉がいるのですが、小さい頃、母・叔母・姉・私で出かけた時、母の見えないところで姉に意地悪されてたのをよく覚えていると笑いながら話してくれました。

 そんな昔話をしながら、話は今の自分の悩みである「自分らしさが出せないこと」に移っていきました。
当時の自分(今もそうだが)は、人目を気にして、人から批判されるのが嫌で、自分らしさを出せずにいることが悩みでした。それに加え、長年それを変えることのできない自分は、そこが自分の長所とさえ思っていたのかも知れません。
そんな自分の小さな小さな悩みに対して、叔母はアドバイスをくれました。
「私も昔は人目ばかり気にしてたよー。あなたのお母さんは強い人だからそんなこと気にしてなかったと思うけどねー!自分の人生だから自分を大切にしなきゃ。好きなことをやったらいいよ。周りに嫌われることなんて気にしなくていい。まずは外見から尖ってみたら!?自分を大切にして、自分を好きにならないと他人を大切にはできないよー」

軽やかな口調で優しくアドバイスをくれる叔母にとても感動しました。自分のガンのことは一切触れず、終始笑いながら大切なことを教えてくれた叔母に感謝です。
結局、叔母は医者の宣言通り3ヶ月程で亡くなってしまいました。コロナの真っ只中ではありましたが亡くなる前に一度会えたのは本当に良かったです。叔母からは母のこともいろいろと教えてもらいました。気が向いたら母の事も記事にしようかと思います。
記事にした理由は、自分の中で整理して残しておきたかったからです。もちろん心の中には一生ありますが。
大切なことを教えてくれてありがとう。安らかにお眠りください。