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武器になる哲学 第6回

どうも、地方公務員のばたやんです!

今回は、自分の持てる能力をいつでも最大限に発揮できたら、人生何事も楽勝なんじゃないかな?と思いまして、この考え方にたどり着きました。

🔷フロー
~人が能力を最大限に発揮し、充足感を覚えるのはどんな時か?~

ミハイ・チクセントミハイ(1934 ~   )
ハンガリー出身、アメリカの心理学者。
心理学における「幸福」「創造性」「楽しさ」などを研究するいわゆるポジティブ心理学の確立において中心的な役割を果たした。

〇チクセントミハイの”問い”
人が、その持てる力を最大限に発揮して、充実感を覚える時というのは、どのような状況なのか?

〇”問い”に対する研究
チクセントミハイは、クリエイティブな専門家・外科医・ビジネスリーダー・スポーツ・チェスなどの各世界において、仕事を愛し、活躍している人たちにひたすらインタビューしていきました。
結果、分野の異なる高度な専門家たちが、最高潮に「ノッテいる」とき、その状態を表現するのに、しばしば”フロー”という言葉を用いる、ということが分かりました。
チクセントミハイはこの言葉を用いて「フロー理論」という仮説をまとめました。

〇「フロー理論」
フロー状態、いわゆる「ゾーン」に入ると次のような状況が発生します。

1.過程のすべての段階に明確な目標がある
 フロー状態では、常にやるべきことがはっきりわかっている。
2.行動に対する即座のフィードバックがある
 フロー状態にある人は、自分がどの程度うまくやれているのか自覚している。
3.挑戦と能力が釣り合っている
 自分の能力に見合ったチャレンジをしていて、簡単すぎず難しすぎず絶妙なバランスの上にいる。
4.行為と意識が融合する
 完全に今やっていることに集中している。
5.気を散らすものが意識から締め出される
 完全に没頭していて、些細なことや思い煩いが意識から締め出されている。
6.失敗の不安がない
 完全に没頭していて能力とも釣り合っているので、失敗への不安を感じない。
7.自意識が消失する
 他人の評価を気にしたり、心配したりしない。
8.時間感覚が歪む
 時間がたつのを忘れて、数時間が数分のように感じる。
9.活動が”自己目的”的になる
 フローをもたらす体験を、意味があろうとなかろうと、ただフロー体験の充足感のために楽しむようになる。

〇「挑戦」と「スキル」の関係

チクセントミハイは、「3.挑戦と能力が釣り合っている」という点について、次のようなチャートを残しています。

時間の経過にともなって上図の「挑戦レベル」と「スキルレベル」の関係はどんどん変わっていく。
例えば、「強い不安」ゾーンにあるとき、スキルレベルを上げていくことで「覚醒」を経て「フロー」ゾーンに入っていく。逆に、「フロー」ゾーンで同じ仕事をやり続けていると、やがて「コントロール」ゾーンに移行する、そうすると落ち着いてしまうので、成長が望めなくなってしまう。

フローを体験し続けるためには、「挑戦」と「スキル」の関係を主体的に変えていくことが必要

〇フローへの道のり
「挑戦レベル」も「スキルレベル」も、一気に高めることはできない。
まず「挑戦レベル」を上げてタスクに取り組むことで「スキルレベル」を上げていく。そのためには「不安」ゾーンや「強い不安」ゾーンを通過した先に「フロー」ゾーンがある。

この記事の内容が誰かの力や気づきになれれば幸いです。

それでは、地方公務員のばたやんでした。