(3)【8年目】NBB&RBB【ブラスバンド】
おはようございます、音楽家の河野一之です。
お知らせ
まずはお知らせをさせてください。
①10/30 17:30~19:30
金管バンドを練習して楽しむ会
コロナ禍になり、金管バンド難民となられた方々のために音楽、アンサンブル、そして金管バンドの楽しさをもっと味わってもらえる様に、本番一切なし、未経験、初見、上手、下手関係なしの会を開設しています。
今回はPhilip Sparkeのハイランド讃歌で楽しみましょう。
②12/19 18:30 河野企画5周年企画「The Tuba Recital」
場所:埼玉県南越谷駅、新越谷駅徒歩5分サンシティ小ホール
The Tuba Recital -Project Kouno 5th Anniversary-
出演
河野一之、今井斐、清水初海、Riverside British Brass
プログラム
Concerto for Bass Tuba / Ralph Vaughan Williams
Tuba Concerto / Philip Sparke
A Time for Peace / Peter Graham他
チケット11月販売開始!
③stand.fmにて音声配信中
【8年目】NBB&RBB【ブラスバンド】
先日ハッピーペンギンブラスの旗揚げ公演を聞かせていただきました。指揮者の考橋くんが留学を終え帰国した年が自分の帰国した年と確か同い年だったと思い、過去の自分と重ね、自身のデビュー戦の時を思い出していました。
何度か書いたと思いますが、僕がイギリスから帰ってきたのは2013年秋、大学院(PGDip)を出たのでもう2年本当だったら在留することもできましたが金銭的な面と「日本の金管バンド業界を盛り上げる」という様々な方々との約束があったので帰国しました。
もちろんチューバでの活動も続けていくつもりでしたが、日本で金管バンドをより活性化させるにはチューバの席からアドバイスや提案を行うよりも指揮者の席からさせてもらった方が影響力も何もかも良いと思い、帰国後は指揮者もやりたい!と常々口にしていました。
すると大変ありがたいことに浜松ブラスバンドからお声がけをいただき指揮者デビューをさせてもらいました。その後当バンドとは2回共演させていただきました。
そして2014年、今でもお世話になっているNexus Brass Band, Riverside British Brassとの出会いです。
何だか後付けになるのですが、こういう出会いや縁というのはまるでドラマのように台本があるかのように全て収まっており、ちょうど僕が帰国するタイミングに指揮者の席が空き、そこへ「河野を試してみよう」とお試しいただいたのです。
それから7年間、いまでは8年目を迎えお世話になっています。
自分の音楽性へも多大なる影響を与えた
指揮者というのはスコア(総譜)と呼ばれる全ての楽器も音符や指示が書かれた楽譜を持ち、それを元に音楽の創作を行います。
チューバの楽譜では99%チューバの音符しか並んでいないの合奏で合わせた時に初めてどんな音が鳴るのかわかります。(もちろん参考に音源は聞いていったりスコアの参照は可能なので不明瞭な部分は事前に確認もできます。)
ですが、初めから総譜なのかパート譜なのかの違いは大きく、さらに役割がそうしたパート譜28人分をおまとめし、一つの音楽に昇華させるのとチューバを吹き一音にてバンドのピースになるのとでは全く違います。サッカーで言えば選手か監督かぐらい違います。
そうした時に楽譜を平面、一次方向ではなく、俯瞰で多角的に多方面から見る能力がかなり上がったのです。
超簡素に、さらにシンプルに書けば2Dだった譜面が3D、4Dに見えてきたり感じられるようになりました。これはもちろんですが、チューバの演奏にも多大なる影響を与えました。
NBB&RBB
そうして自分自身のレベルがあがるのと同様に、何年も音楽創作を共にさせてもらっているバンドも素晴らしい音楽性を披露してくれるようになりました。
初期の頃は自分の音楽性、また指導法もまだまだ未熟で(指揮者したことなかったので)とにかく縦と横を揃え、Brass Bandでとても重要な要素の一つDetail、つまり楽譜に書かれてある音楽の内容や詳細をきっちり表現しお客様にお届けするという作業に徹していました。
なので音楽性か技能性で言えば、とりわけ技能性に偏った指導法だったと思います。とにかく基礎的なこと、音符が並び、音量の大小があり、音色やアンサンブルの仕方を徹底しました。そういうことをひたすら何度も何度も行うのです。
しかし、ある時自分自身気づいたのが「これは方法である」ということです。目的ではありません。そして、僕という音楽性にバンドを縛ってはならず、いつでも開放的で無限の音楽性を探さなくてはならないと感じました。
そこから方法を追求しつつ音楽の探究も行いましたが、”僕”という限定的な音楽性だけにせず、バンドの音楽性を発揮できるように案をあえて不確定的な物言いをしバンドに投げてみました。
するとやはり音楽が無限に広がっていくのです。それは僕自身も知らなかったようなバンドの魅力です。
僕が僕という世界を使って縛っていたものを解放した時に表現の幅がぐっと広がったのです。音楽ってすごくて、人とはすごいと学べた経験でした。
まとめ
そんなNexus Brass Bandの26回目の定期演奏会が来月11/21(日)14:00開演であります。
またRiverside British Brassは河野企画5周年記念リサイタルにお招きし、今回恐らく史上初のブラスバンドバックでのチューバリサイタル公演にて共演させてもらいます。
こちらは11月チケット販売開始です!
どちらも絶好調でリハーサル中です!ぜひ皆様、茨城&東京へ聞きにお越しください!
Thank you
Kazz
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。