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ヴィブラートの話

河野企画代表、チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家、英語通訳、企画運営の河野一之です。

今日はヴィヴラートの話。

最近こだわっている練習がある、ヴィブラート(以後V)だ。

前に作った動画はこちら

英国の友人たちはとても美しくVをかけ音楽に彩りを加える。時には音量を大きく聞かせたり調和を増やしたりと効果は多岐にわたる。

さて、R.Webster氏いわくVには三種類かけかたがあるようで、
1、腕を動かすShaking
2、息を動かして行うV
3、顎を動かして行うV

ジャンルによってはShakingが効果的だけど、コルネット奏者の彼曰くワーストは息でかけるやり方かなと説明していた。

なのでブラスバンドでいえば我々は顎でかける。

下顎をほんの少し開閉させ続けることにより息の速さや太さが変わり唇の振動が変化して楽器から出る音色や音が変わる。

これをとにかくゆっくりから、自分に無理のない速度+長さ+音域から始める。とにかく地道な作業だ。

そうするとVをかける感覚が身につき頭の中に流れる音楽(にかかっているV)とリンクし顎が自動で動く。

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ここからが最近練習をしていてわかってきたことだけど、

・頭の中に表現したい音楽、そしてVのかけ具合がより具体的にある必要がある。
←これが無いとVの練習をしていても”どういう”音楽やVをかけたいかわからなくなり迷子になる。
・顎の開閉が行われ息の速さや太さが口内で変わる=Straight Toneと比較して息が継続的に安定して出づらくなる。そこで唇を安定して振動させ続けるために息の圧がSToneより必要。(目下研究中、もっと脱力し唇とMPの設置具合も工夫したらもっと楽にいけそう)
←これをしないと単純に音が止まる。さらにTubaの場合お腹でもVをかけようとすることでより顎の補助ができる可能性もある。(目下研究中2)
・ヴィブラートの種類も何通りとある。金管バンドが参考にしてきたオケや合唱、民謡などさまざなVを使う音楽を聞きVの多種にわたるかけ具合を学ぶ。
←現在の金管バンドのレパートリーが行進曲、賛美歌、オリジナルピース以外にもさまざなジャンルの音楽があるので対応が必要。河野はロックやポップスには強いので現在弦のVを研究中。
・Vをかけない所を学ぶ。
←あくまで装飾品、にんにくを入れすぎたラーメンは好みが別れるのと一緒。

大学時代、チューバの独奏が全然好きではなかった。

なんでだろうとずっと考えていた結果が奏法やVだ。

オーケストラや吹奏楽、金管バンドなどの大編成での演奏。色んな楽器たちのハーモニーの根底を支える役割が多いチューバ、その演奏の方法でソロも演奏されているような演奏ばかりに聞こえたし、きっと僕もそのやり方しか知らなかった。チューバのオリジナル曲もそんな感じであまり好きじゃなかった。

でもやっとYoutubeに気づいた2008年、そこにはこんな動画があった。

まるで歌っているかのように演奏している。チューバ=伴奏楽器ではなくて本当に主旋律を担当するリード楽器だ。

これなら面白い!と思いチューバを辞めずにもう20年も吹かせてもらっている。

ヴィブラート、「今までやったことがない」の一言で済まさずぜひ挑戦してみてほしい。

世の中の感動する音楽の半分以上に使われている奏法、歌唱法なのでその効果は絶大。でもみんなやらない。

知らない、できないじゃない。「やらない」ということを自分で選択している。

極論、音楽に合わせて顎動かすだけだよ。きっといい未来が待っています。

コルネットからベースまでやって損なしヴィブラート、ぜひ!


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