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コルネットとトランペット、チューバとベースは違う楽器だよ

おはようございます、音楽家の河野一之です。

お知らせ


まずはお知らせをさせてください。

①The LIVE "In Eb"動画販売中!

令和3年2月28日(日)
東京都西日暮里駅もより「やなかホール」にてチューバ、テナーホーン、ピアノ、パーカッションの4人で開催されたライヴコンサートの配信動画です。

あの感動を再び!

②17LIVEという無料配信サイトで毎朝生放送しています。

ぜひ覗きにお越しください。

毎朝6:30~管楽器奏者が教えるブレスウォームアップ
毎日チューバライヴ

③金管バンドでスターウォーズを練習する会
6/26(土)10:00〜12:00
今回は前回のStarwars Phantom menaceに加えSWシリーズフォースの覚醒よりThe march of the Resistanceを練習します!

ご応募は以下より

同じ楽器を使ってたって役割が違うんだから

僕はチューバ奏者もさせてもらっています。

なので河野一之×チューバの組み合わせで様々な表現をするわけです。

例えば一番好きなソロ、そしてブラスバンド、ちょうど今日が本番のオーケストラ、室内楽、吹奏楽やポップス、映画音楽などなど様々なジャンル+編成で演奏を行います。

考えなくてもわかると思いますが、音楽のジャンルや編成が違うということは音色やビートの取り方などそれぞれが全く異なっているということです。

でもどのジャンルや編成でも楽器はいつもチューバ、吹いている人は河野一之と変わりません。じゃあ、何を変えるかというと頭の中の音楽です。

オーケストラならこれまで自分が聞いてきた素晴らしいオーケストラの演奏、ソロなら素晴らしいソリストの演奏、また自分の楽器以外での演奏ももちろん聴きます。

ヴァイオリンやチェロはもとより、声楽やロックやポップス、ジャズなど何でも聞きます。

これは勉強のためというよりかはチューバ×河野一之での表現の仕方の選択肢=音楽の引き出しを増やすために聞くのです(本当はいろんな音楽が好きだからですが笑)

なので同じ楽器=チューバ、同じ奏者=河野一之でも様々な音色をは表現し様ざなジャンルの音楽や編成に対応させていくのです。

コルネットとトランペット、チューバとベースは違う楽器

コルネットとトランペットは違う楽器です。

名前も開発段階も異なります。でもたまたま形状が似ていて、マウスピースのサイズ感もトランペットちチューバほどは遠くないので同じファミリーとして扱われますが違う楽器です。

英国の音大ではトランペットとコルネットは科がしっかり分けられています。別々に習える先生が独立していらっしゃいます。

どの楽譜を見てもコルネットとトランペットを同じパートとして扱っている楽譜はありません。しかしこの国では大多数の方々コルネットを演奏される前からトランペットを演奏されるのでトランペット風なコルネットの演奏が目立っています。

形状が似ているためそれでも吹けてしまうというのもありますが、それはまるでクラシックヴァイオリン奏者がエレキヴァイオリンを使ってロックの音楽をシンフォニックに弾いているような違和感です。

同じような楽器ですが、用途と奏法がいます。

チューバとベースも違う楽器です。

ブラスバンドでは最も低音域を担当する金管楽器をBassと呼びます。昔はボンバルドンなんていったりしましたが現在はベースです。

なのでオケや吹奏楽で演奏のようにブラスバンドでベースを演奏してしまうと話になりません。

逆にブラスバンドの奏法でオケや吹奏楽で演奏をしてしまうのも大問題です。

様式や編成を学ぼう

僕たちは好きなジャンルがあるとそればかり聞いてしまいます。またそればかりで演奏をしてしまいます。それもあり何なのですが、

昨今の音楽というのは様々な音楽を混ぜてみたり、演奏会の聞き映えをさせるために一つの編成で様々な音楽のジャンルを演奏したりと多様化が進んでいます。

その時にブラスバンドを聴いているのに、チューバのソロを聴いているのに

ロックな音が聞こえてきたり、オケのような響きが聞こえてきたり、歌のような音色があったりしたら楽しいわけです。

コルネットとトランペットの違いもそうです。

トランペットを吹いていてもコルネットの音色が出せるようにイメージしたり、その逆もあったり楽器を変えるのもありですが

自分の頭の中にストックしておく音楽と、それをアウトプットする際のイメージ力をもっと鍛えると幅広くなるかもしれません。

日本で多くの方が「ブラスバンドコルネットに音色が出ない」と言いますが、それほどブリティッシュコルネットの音色を聞いていないか、イメージをしながら練習されていないだけです。

実際に岡本さんをはじめ素晴らしいコルネット奏者はいらっしゃるわけですから

ベースも同じです。

ぜひお試しを!

Thank you

Kazz


















サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。