《サラリーマンのためのBass講座~第四回「アンサンブルをしよう」~》

どうも、ボクです。

なんだか体調が優れず、あまりベースにさわってません…。

11月13日は、すみだトリフォニーでOrchestraの本番だというのに、忙しさにかまけてまだ譜面を見ていない&合奏に参加していない、という有様…ダウン

さて、連載4回目となる今回のテーマは、《アンサンブルをしよう》です。


2人以上で、1つの曲を演奏することは簡単なことではありません。まして、譜面が難解になれほど、それはより比例します。

そこで、1つの曲を仕上げるにあたり、必要なことは色々ありますが、
まずは、「アンサンブル」をしようとよく言われます。

一言で、「アンサンブル」といっても、何をすればいいのか、ただ合わせればいいのか、譜面通りに弾けばいいのか…。

いやいや、そんなことはないはずです。

今回の講座では、その気難しいアンサンブルとやらについて、その難解な紐をほどき、理解を深めながら進めていけたらと思っています。

Googleで、アンサンブルについて色々勉強していたら、とあるすばらしいトロンボーン奏者の方が、アンサンブルについて、なんともわかりやすいご説明をされていたので、一部参考にさせてもらいました。
(不適切なら削除します)

では進めていきたいと思います。

[アンサンブル]とは、
2人以上で演奏することで、
ブラスアンサンブルのような室内楽はもちろん吹奏楽、オーケストラも大きなアンサンブルと考えます。

⇒もちろん、バンドもですよ(^_^;)

慣用語として、「演奏のバランス」は「統一性」とします。
ではアンサンブルをする上での考え方、注意点を解説しましょう。

①《音をブレンドさせる》

良いアンサンブルをするにはこれに尽きます。
音をブレンドさせると言っても、「ブレンドされた音色のイメージ」がなければブレンドできません。色々なプロの演奏を聴きましょう。

ブレンドされた音色は、2人以上で演奏しても新しい1つの楽器として聞こえてきます。

(例)
トロンボーンで三和音を演奏した時、3つの音が聞こえるのではなく1つの音の塊として聞こえます。これはトロンボーン同士だけでなく他の楽器とでも同じ事ができます。


⇒バンドの場合、すべてが違う楽器なのでイメージしづらいかもしれません。そういうときは、例えば“弦楽四重奏”だとか“サキソフォン四重奏”を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。


では音をブレンドさせるにはどうすれば良いのでしょうか。

②《周りの音を聴く》

音をブレンドさせるには周りの音を聴くのが第一歩です。
そして聴いた音に自分の音を合わせます。
「音量」
「音程」
「アタック」
「音の長さ」
「余韻」
「音の形」
など、すべて同じにします。

(例その2)
基本的に1番トロンボーンに合わせるようにし、1番トロンボーンは1番トランペット、1番トランペットはコンサートマスターに合わせます。この事から各セクションの1番奏者は音の処理(長さ)、音楽の流れ、方向、和音の構成、ほかのセクションとのバランスなど考えなくてはなりません。


⇒Orchestraでは、各楽器セクションに1番奏者(首席)が設けられています。
トロンボーンの場合、ほぼ3本で演奏されます。左から1番トロンボーン、2番トロンボーン、3番トロンボーン(バストロ持替え)など。
コンサートマスター(ミストレス)とは、第一ヴァイオリンの1番奏者のことです。


⇒バンドに置き換えた場合、すべての担当楽器はほぼ1名だけなので、それぞれが1番奏者であり、上記(下記にも記載)の5点を網羅する必要があります。

●音の処理(長さ)、
●音楽の流れ、
●方向、
●和音の構成、
●ほかのセクションとのバランス


ほかの奏者も聴くセクション、考える事がたくさんあります。まず他のセクションで同じ音、同じフレーズを見つけるのが最初です。

2番奏者は、1番奏者が演奏しようとしている事を瞬時に正確に合わせ3番奏者に演奏で伝えます。
言葉で書くと簡単ですが、トロンボーンセクションのサウンドを良くも悪くするのも2番奏者の肩にかかっています。
オーケストラでは、ベテランの経験を積んだ奏者がこの席に座っています。


⇒バンドに応用した、1番奏者をボーカルにしたとすると、サウンドメイクで重要な2番奏者は、ベース&ドラムではないでしょうか。

③《アインザッツの合わせ方》

 アインザッツとは、「音の出だし」、「アタック」、「縦の線」を指します。
これがずれてしまうと、どんな良い音で演奏してもブレンドしません。逆に合っていれば、何となくブレンドしているように聴こえてきます。


⇒バンドに応用した場合も同じです。タイミングです。
ベースの場合(コントラバスも同様)、特性上発音がすこし遅れがちになるので、注意ですね。


以上、
①《音をブレンドさせる》

②《周りの音を聴く》

③《アインザッツの合わせ方》

という3つのサブテーマで書いてみました。

いかがでしたでしょうか?


合奏というのは、

決して一人で弾いているのではないので、

言うなれば、一緒に演奏する方への“音楽的な思いやり”が必要です。

それができないなら、
個人でカラオケや音源に合わせて弾いて、気持ち良くなっていればいいのです(それを自己満足といいます)


実は、いま私の所属している●●●では、これがいま一番の課題ではないかと考えています。

どうしたら良いアンサンブルができるか、試行錯誤を繰り返していますので、もしよろしければ皆様のお知恵を拝借できれば幸いです。


メンバーのみんなと、
ちゃんと話し合いながらバンドとして成長していけるようがんばります

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