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Rule 5 タフとは何かを知る

減水すると、岸際のカバーがなくなる。そして、何よりも、水が悪くなってしまう。考えられるアプローチを試してみても反応がない。何をやっても反応がない。いわゆる、タフという状態になってしまう。

タフったときの対策としては、やはりスローに攻めることが頭に浮かぶ。しかし、その選択が、ベストであるとは限らない。タフという状況を俯瞰してみたときわかることは、ふたつ。

ひとつは、相対的に、バスの活性が下がってしまうこと。そして、もうひとつは、バスの状態はひとつではないということ。つまり、中にはタイミングによって食い気が立つ奴もいる。しかし、それが全体からみれば圧倒的に少ない状態だ。

食い気のないバスをスローに何とか食わせるのか。数は少ないが、やる気のあるバスを手返し良く探すのか。確率的な話になれば、どちらに分があるかは、その状況によって、はっきりと断言することはできない。しかし、キャスト数はそのまま確率に反映される。

またタフという状況は、バスの行動範囲が狭くなるという見方ができる。つまり活性が高ければ追っていける距離を追わない。こうした状況を想定すれば、あの辺、この辺ではなく、バスの半径30cm以内にルアーを通していくような感覚が重要となる。

この事実を、どこまで自分の中で納得して取り込めるか。タフな状況というのは、ある意味でアングラー自身が創り出しているものだといえる。ルアーやリグが多種多様にあるのは、バスの好みに合わせてあるのではない。それは、あらゆる状況に合わせて効率よく釣るためにある。

それは、そのときにアングラーが、何が最も効率的であるかの判断次第であるということだ。タフな状況における確率の問題。ルアーによって釣れる釣れないが語られがちな中で、それ以前にあることを、しっかりと押さえておきたい。

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