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Basic Channel についての備忘録 / BC-02:1993年: Phylyps Trak: 1: Phylyps Trak 2: Phylyps Base 3: axis

ベーチャン(Basic Channelのこと、DJ仲間の間では、皆んな略称してそう呼んでた)節の片鱗を感じる、表題トラックのPhylyps Trak、始めは、ベーチャン節なモコモコベースとモコキックのビートで始まり、後追いして聴いた私は「そうそう、これこれ!この感じ待ってました!」って感じた!(キャッキャ😍キャッキャ😍)
3分過ぎからは、インダストリアルテクノ風味なキンキンした音色のミニマルなフレーズがビートの尻を引っ叩くように唸りを繰り返す、BC02からミニマルなフレーズの繰り返しだけでなく、絶妙に彩られた別の音色のミニマルなフレーズが折り重なる、その重ね具合が実に見事である。
これこそ、ベーチャンの真骨頂であると私は思っている。BPMも01とまでは行かないが早め、レーベル当初はかなりクラブユースフルで所謂ハードミニマルテクノである、クラブで鳴る音であることに重きを置いている感がある。 この辺りは、デトロイトテクノのマジシャンDJのジェフ・ミルズ御大からの影響が窺える。
トラック2,3は、トラック1の別バージョンのようなモノ。これはDJ諸氏なら分かると思うが、2枚使いしたくなるトラックである。イコライザーいじりながら、重ねたい、堪らん。これで3杯飯食える。
このトラックは後にボリューム2という形で、同じ名前でIIと銘打たれてリリースされる。それはまた後ほど語るが、思いっきり振り切ったトラックがリリースされることになる。
これは、今や日本を代表するDJでもあり、私も大好きで一番尊敬しているDJの田中フミヤさんもインタビューで次のように語っていた、「いつもレコードバックに入れているレコードの一つ」だと。あ、あまり語るとその時に語ることが無くなるので、この辺でw

田中フミヤ番長のweb : fumiyatanaka.com

(田中フミヤ番長は、なんと実は今はベルリンを縄張り(ベース)に活動している。もとは京都府福知山市出身、東京ベースだった。このお方も天才!当時はそのイケメンルックスからアイドル的な扱いもされメジャーデビューもしてる時期もありましたが、田中氏もベーチャンと同じく自分道を貫く方で、メジャーから離れ自分のレーベルで音を進化させる道を今でも貫いている。上記のサイトにカラフルな丸が左右からランダムに流れてると思いますが、それにマウスオーバーしてみると?凄く面白い仕掛けがしてあります。)

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