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言葉の鎧を脱ぎ捨てる

ある女性作家さんが、テレビのインタビューで「たゆたう…」という言葉を使っていた。

(……ん? たゆた…う?)

気になって辞書を引いてみた。

“心が決まらずに迷う”
“心が動揺する。ためらう”

とあった。
とてもしっくりきた。

わたしには「心が決まらず迷っている」と言われたほうが"すっ”と届く。

自分が使いなれていないとか、知らないというのももちろんある。だけどそれ以上に違和感だったのは「たゆたう」という言葉を「ブランド物の高級バッグ」を見せびらかすような、“表現の見せびらかし”や自分を高く見せる“言葉の鎧”のような…。そんな印象を受けてしまったからだ。

会話で使う言葉
文字にする言葉

文字にする言葉のほうが、直接よりも届きやすい性質があるような気もする。「たゆたう」を前後の情景がなく、会話にポンッとおかれると、本来の意味よりも「難しい言葉で知性を表現する」に、わたしにはネガティブ変換されて届いてしまった。

ちょっとした“心地わるさ”の原因は、自分の中にあることが多い気もする。

感情を表現するのはとても難しいし、うっとりした言葉やそれを使う恥ずかしさの自意識がつきまとう。その自分の自信のなさかもしれない。今のわたしの中に、きのう大切なひとへ伝えた言葉に不安があるからなんだな…。とも思う。

自分を高く見せるでもなく、斜めからじゃなく、感じたまま伝えられたのだろうか…の不安。

それを作家さんから感じた“心地わるさ”に重ねているのかもしれない。

まっすぐ届く言葉ってなんだろ。過剰でもなく、高く見せるでもなく。自分の気持ちを表現するとき、ぴったりの言葉が見つからないときもある。

“言葉の鎧”を手に入れるより心をそのままとりだして正直に伝えたい。「感じる」「書く」を重ねて、心と言葉がまっすぐつながる瞬間を探しつづける……の朝でした。

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