野球の練習で気づいたこと
3/21にボーイズ(中学硬式野球クラブチーム)の練習があり、指導中、勉強になったことがありました。
3/21 気づいたこと
少し前の話ですが、野球の指導者というのは、一昔前までは、暴言・体罰がありました。
私自身も体罰・暴言を受けた経験もあります。なので、絶対に体罰・暴言をしても一つも良いことがないと思います。
恐怖を植え付けて指導をすることよりも、信頼関係を作る方が必要なことであると考えています。
それでも、指導者も人間なので、「喜怒哀楽」が存在します。
この喜怒哀楽の処理の仕方が、とても大切になるということを、3/21練習で選手から勉させていただきました。
指導者が「喜怒哀楽」の「喜」と感じる瞬間について
人それぞれあると思いますが、私の考える「喜」は
選手が上手くなったと感じる時
試合に勝利出来た時
指導が上手くできた時
このような瞬間に「喜」を感じると思います。
次は「怒」を感じる瞬間についてです。
選手が言うことを聞いてないと感じた時
指導が上手くできなかった時
選手がふざけている時(ダラダラしている、動きが悪い)
何度も同じ指導をしている時(また同じことを言ってる…)
これらのことで「怒」を感じると思います。
「哀」の瞬間についてです。
試合に負けた時
選手が指示を聞かない時
同じことを何回も指導・指示している時
これらが「哀」と感じると思います。
「楽」の瞬間についてです。
指導が上手くいった時
試合に勝利した時
選手とコミュニケーションを取っている時
これらが「楽」と感じると思います。(上記の「喜怒哀楽」はあくまでも私自身の意見で、もっとたくさん感じる時はありますが省略させていただきます。)
嫌な思い出、辛かった思い出は、嬉しい楽しいよりも残りやすいと思います。そして、小中学生のチーム指導者は、多くが負の感情の方が残っている印象があります。
ここからが本題の学んだこと
選手たちに学ばせてもらったことは、
小中学生は特に同じ指導・指示をすることが多くなる
当たり前なことだろうと言われてしまうかもしれませんが、小中学生は特に、基礎中の基礎を教えて行かなければならないからです。
ボーイズリーグは、少年野球を経験してきた子供たちが集まってきますが、軟式球から硬式球に変化することもあり、最初から教え直さなければなりません。
少年野球からボーイズへの移行期間は約12月から3月になります。
12月に最初入ってきた選手たちに、説明・指導し、それが3月まで続きます。
その4ヶ月間は、同じような指導の繰り返しになります。(指導を聞いていないという選手をいなくするため)
1年間の三分の一は同じことを指導していくことになります。
それが10年、20年と蓄積されていくと、
またこの指示を出しているという状況から、「怒・哀」の感情が芽生え、それを消せずに、指導に入ると、罵声などを浴びせてしまう、指導が続かない等につながると思います。
「怒」感情の処理として、自分が利用したのは、選手同士でコーチングさせ合うこと。
15人中3人人を呼んで指導し、最後に同学年に子達に必ず伝えるようにと伝えます。1週間後に確認するから絶対に知らない人を居ないようにしてと頼みます。確認して伝えきれていない場合は、他の3人を指名してもう一度同じことをする。
これをおこなうことで、選手間のコミュニケーション、言語力、伝達力、間違った意見を伝えらないから集中して話を聞く、メモをとる、これらの能力が付きます。そして、何より人に教えるというアウトプットにより、コーチングした選手の理解度も上がるということに繋がります。
こうすることで、理解力、伝達力等、社会人でも必要な能力が身につきます。それに加えて、指導者の負担も激減します。(負担軽減を実感している。)指導をする上で、理解力が高いから上達が早い選手が増えて、理解したことを情報として伝達することができます。
中学1年生の選手に対し、中学3年生は2年間このような取り組みをすることで、現在では、選手1人に伝えたことが他全選手に伝達されるという仕組みが完成している。
指導を長く続ければ続ける程、似たような経験、同じことの繰り返しが多くなります。その指導の負担を減らし、選手たちを見つめる大切な時間を増やして、選手たちに必要な能力を見につけてさせていけば良いといういことを勉強させてもらいました。
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