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同じ淹れ方なのに味が違う。エスプレッソの奥深さ


FELICE 幸谷です。


エスプレッソに限ることではありませんが、同じ淹れ方をしたのに全く味が違うことって経験したことありませんか?同じ分量、同じ時間、同じ温度、同じように淹れても味が同じにならない、そんな疑問に対して解説していきます。

それは原因がたくさんあります。コーヒーが植物である以上個体それぞれが異なるものであるため。日によって酸化の仕方が違う。気温や湿度の変化で豆の状態が変わっている。

エスプレッソマシンの影響もあります。調子はよいか、圧力や温度は適正に作動しているか。メンテナンスが行き届いているか。


人による影響もあります。その人の調子に影響されます。豆を多少なりとこぼしていないか、タンピングの圧力が本当に一定か、傾かず真っ直ぐ押せているか、ならしが十分に行えているか、全て動作がスムーズにできているか。一つ一つの動作が味の影響を及ぼしています。バリスタは豆の状態、マシンの状態を理解し、自分が適切に均一に動けているか、それがとても重要となります。

そして、トップバリスタであっても毎回同じく美味しいエスプレッソを淹れることは至難の技です。仲の良いバリスタとはいかに毎回80点以上で抽出できるかが大事と話しています。それゆえにバリスタは職人と言われると思います。


若手バリスタはよくラテアートを熱心に練習しているのをよく見かけます。もちろん大事です。ただ、エスプレッソをないがしろにしては美味しいカフェは作れません。エスプレッソを極めるには5年10年それ以上かかるかもしれません。しっかりそれを理解して取り組むべきだと思います。


バリスタを目指す方は初心を忘れずがやはり大事です。消費者の方はこれぐらい難しいということ、美味しい一杯を作るためにどれくらいの時間と労力をかけているか、少しでも理解していただければ嬉しく思います。


FELICE
https://www.barista-felice.com

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