ヲタクっつーのは

ヲタクには様々なタイプがいますが、大きく分けると3つのタイプに分類することができます。(※あくまで個人の見解です)
誰がどういったタイプのヲタクに当てはまるかは、本人の性格や推しの行動などによっても変わってきますし、推している間に変化していくといったこともあります。また、必ずしも1つのタイプに収まるのではなく、いくつかのタイプにまたがった特徴を示す場合がほとんどです。
なお、本分類はどのヲタクが最もいいということではありません。ただ、自覚していることで不幸な出来事を回避/予防することができたり、また、アイドル側もプロモーションやリスクの部分について、あらかじめ対応を検討しておくことができます。

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ヲタクのタイプ

享受タイプ画像1◆特徴
推しが存在していること自体を喜び、それを生きがいとできるタイプ。推しに会えることが喜びとなっているため、地下アイドルからメジャーアイドルまで距離感に関係なく推しに没頭することができる。基本的に推しの存在、推しの笑顔がすべてで、応援することで元気をいただいているというスタンスなので、推しが喜んでいることであれば恋愛なども基本的には理解し、受け入れることができる。

推しの頑張る姿や生き方など、人間的な魅力に惹かれてヲタクとなる場合が多い。

◆課金額
課金についてはそこそこ高い。
ある程度盲目的に課金してしまう場合はあるものの、節度は保てる。ただ、プライベートを含めて病んでいるときや、会いに行きたいという感情が高まってしまうと限度を超えてしまうこともある。

◆安定性
高い。
家庭ができるなどの生活環境の変化や、健康上の理由などよほどのことがない限り、推し増しはあっても突然の推し変などは基本的にない。ただし、愛情というものは少しずつ薄れていくものなので、ライブや接触イベントなど定期的な刺激が必要。

支援タイプ
画像2◆特徴
推しが活動を続けられることに喜びを見出し、それに対して支援を行っていくタイプ。アイドルとの距離感が近くなるほどこのタイプは増える可能性が高い。同時に距離が近くなるほど支援度が増す。同性の推しに対してこのタイプになることは稀で、多くの場合は異性の推しが対象となる。
自身を推しに捧げていると考えているため、推しに対して不義理をしてしまうことに敏感で、病みやすい。

推しの頑張る姿と併せて、か弱い一面や困った姿を見てしまうことで、他のタイプから支援タイプに変化してしまうケースが多い。
逆に、それを見越してあえて弱い一面を演出したり、寂しそうな一面を演出し、支援タイプを多く抱え込もうとするアイドルもいる。

◆課金額
最も高い。
アイドル活動を続けるにはお金が必要で、お金を出すこと=応援(支援)と考えるため、チケットや遠征費だけでなく、グッズのまとめ買いなど生活ぎりぎりまで課金してしまう人も少なくない。ある意味では課金そのものが目的化しているともいえる。

◆安定性
固いが崩れやすい。
推しが活動を続けられることが目的であり、もっと言えば、そこに自分が関われているということ自体が喜びとなっているため、アイドル側から見ると活動を続けるという点では最も安定した客と言えるが、一方、自身の支援の結果が反映されなかったり、推しに裏切られたと感じる出来事が起きた場合(恋愛スキャンダルや前述にあるか弱い一面が演出だったと思い知らされた場合など)は、一気に厄介ヲタクになる可能性があるのがこのタイプ。運営側にとってはリターンも大きいが、リスクヘッジが重要となる。

享楽タイプ
画像3◆特徴
アイドルに対してというよりかは現場そのものを楽しむことが目的。ヲタ芸やコール、カメラなどで楽しむためにライブに足を運ぶ。特定の推しを決めることもあるが、より楽しそうな現場を見つければ推し増しや推し変なども厭わない。ある意味では一番冷静にアイドルを見ているタイプでもある。
このタイプがライブに来てくれると、ライブ自体は盛り上がる半面、安定的に来てくれるかどうかが未知数であり、集客や収入の予測がしづらい。いわゆる浮動票。現場そのものを楽しむことを目的としているため、ライブや接触イベントなどで楽しさを感じ、それが特別な感覚になった場合、享受タイプなどに変化する。

◆課金額
本人の価値観にもよるが、固定の対象に継続的に課金するということではなく、楽しめる現場に対してまんべんなく課金する。課金が目的ではないため、無銭現場でも構わないし、フェスなど複数のグループが集まる現場も好んで参加する。一回当たりの課金額は決して多くないため、運営側からしてみると、この層は数の確保が重要。

◆安定性
上記の通り、アイドル本人に対してではなく現場そのものに向かうため基本的には固定ファンではないが、現場かぶり等の場合にどの現場に行くかの優先度という点で、推しを決めている。運営側にとっては収入の予測が立てにくいが、この層が増えるほど現場が盛り上がるため、アイドル側もモチベーションが保ちやすい。

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以上が自分が考えたヲタク3タイプです。

享受タイプ、支援タイプは推しに向かう感情がベースになっているのに対し、享楽タイプは自身の感情がベースになっている点が大きく異なります。もちろん上にも書いた通り、どれか1つのタイプのみに当てはまるということではなく、享受4割・享楽6割といった形でまたがっているケースがほとんどです。また、ある推しに対しては享受タイプ、ある推しに対しては支援タイプと変わる場合もあります。

ヲタク側として重要なことは、自分が何割どのタイプなのかを認識することで、金銭的、あるいは人間関係的にどう転びやすいかを意識し、回避することです。

また、アイドル側からすると、自身の行動や言動によって、どういったタイプのヲタクがつきやすいか、といったことを認識しておくことで、収入の予測や、ファンを敵に回さないようにするにはどうすればよいのか、といった回避策を講じることができます。

タイプ分けの基準は他にもあると思いますし、上記に当てはまらないヲタクもいるかもしれません。重要なことは漠然と全体をとらえるのではなく、区分けをしたうえで意識することです。ヲタクの場合は、自覚することで自身が危うい状況に陥りそうなときに立ち止まるきっかけとなり、アイドル・運営側の場合は、定義しておくことでどのようにアプローチしていくかのベースとすることができます。

自分は性格的に支援タイプになることが多いので、特に金銭的な歯止めが効かなくなりそうなとき、思い出すようにしようと思っています。

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