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「女医さんがいい」はある意味差別

最近、妊活を始めたので、婦人科に行く機会が多い。
人生で最初に婦人科を訪れたのは、おそらく20歳前後だっただろうか。
当時の気持ちは、忘れ去っていてもう覚えていない。
いつものように婦人科で、脚がガーッと開く内診台に乗りながら、私はもうなんとも思わないが、これに抵抗がある女性は、少なくないんだろうな、とふと思った。

私個人としては、医師に関して、性別のこだわりはない。
だが、強いて言うなら、男性医師の方がいいと思っていたことがある。
なぜなら、周りで、主に婦人科の女性医師に対して、不満を漏らしている人が結構いるからだ。
妊娠中に、担当の女性医師の対応が気に入らないということが原因で、病院を変えた、という人も何人かいる。また、すっかりトラウマになってしまい、男性医師でないと絶対に嫌、という人もいる。
理由としては、「対応がキツい、冷たい、怖い、痛い」など。
確かに、男性は女性の気持ちが理解しづらい分、気を遣って対応するだろうという反面、女医さんはいろんな意味で強い人が多いので、私は大丈夫だったんだから、あなただって大丈夫でしょう?これくらいのことで何を言っているの?という心境になるのかな〜、と思っていた。

最近は、ジェンダーにまつわる議論が盛んになってきている。
女性だから○○、男性だから○○、という考え方は古い。
その視点から考えると、女医さんに対して、「キツい」等の感想を持つ人、あるいは女性医師にこだわる一部の人(本人の羞恥心が高い場合や、男性パートナーが希望している場合は除く)は、「女医さんは、女性だから、優しく、丁寧で、親身になってくれて、共感力も高いはず」などの男女差別的な期待を押し付けているのではないだろうか。

もちろん、あまりにも対応がイケていない医師も存在すると思うが、それは女性だから、男性だからという理由ではなくて、単にその人の問題ではないだろうか。
周囲では、婦人科の男性医師に関して不満を言っている人は、あまり聞いたことがない(筆者調べ、ネットでも同様)。
しかし、統計上は男性医師の方が、女性医師の数よりもはるかに多い。これは医師全体だけではなく、婦人科のみで見ても変わらない。
にも関わらず、婦人科の女性医師に関して、ネガティブな意見が一定数存在するのは、男性医師の方が優しいとかそういう話ではなく、感情面に関して、そもそも女性医師に期待をし過ぎているからでは?という気がしてならない。人は期待したことに対して、思ったほどの結果が出ないと、不満が出る生き物だし、逆も然りである。

このことに気づいてからは、今までなんとなく、強いて言うなら男性医師の方がいい、と思っていた自分の考えを改めた。
また、コミュ力が高く、物腰が優しい医師の方が、病院も客商売なので人気は出るとは思うが、本来の目的は病気の問題解決なのだから、そこがクリアになることが最優先事項だということを思い出した。

…と言いたいところだが、私も人間なので、できれば、こういう人は遠慮したい、というタイプの医師がいることを告白する。
若いイケメンの男性医師だ。
以前、内科系の検査入院を行った際に、担当してくれた男性医師が、某人気ダンス&ボーカルグループの一人にそっくり(本人かと思って3度見)、ということがあった。
そして、検査について、結構な尺を取って説明してくださったにも関わらず、お顔の方に気を取られ、肝心の内容が、全く頭に入ってこなかった。
検査結果に問題はなかったので良かったが、このように、気が散って診察に集中できないという大きな問題があるので、できればイケメン以外を希望したい。

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