青山美智子「赤と青とエスキース」
読んだ本の紹介
出版社:PHP研究所
発売日:2021年11月10日
単行本:240ページ
内容:
この本を読んだ理由
著者の作品で「お探し物は図書室まで」がとても良かったので、今回も期待して読みました。
あらすじ
感想
題名にも入っている「エスキース」が下絵のことであることを私はこの物語で初めて知りました。
絵画の展覧会でデッサンを見たことがありますが、それも一つの作品なので、これが作品を通して大きなキーワードになっていることは、読まれていない方も想像がつくことでしょう。
若くして出会った男女が別れと再会を繰り返す、物語といって終えばそれまでですが、そこに至るまでに多く人や物が関わっていることが読んでいるととても不思議な気持ちですが、ふんわりと心地よさも味わえます。
著者の作品のやさしさが辛い気持ちを持っている、私のような読書に作品によって寄り添ってくれているような、そんな温かさも感じました。
理屈など考えることなく、素直に物語の世界に入ることこそ、楽しめる作品だと感じました。
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