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子どもを信じて一緒に戦ってください

7月に入りました。朝からぐんぐん気温が上がっています。夏らしさを感じています。

昨夜というか深夜に林真理子さんの新刊を読み出したら、どんどんと勢いがついてしまって読み終えたら朝を迎えてしまいました。

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結婚も就職もできぬまま50代になった子どもが、80代の親の年金を頼って生きていくという8050問題。

表題そのままの内容かと思いきや、引きこもり、それもいじめが原因であることがわかっていても学校は隠蔽し、親もなすすべもなしと子どもを急き立てるばかりの悪循環で、ついには子が親に暴力をふるう事態にまでになるという、まさに最悪の場面が描き出されます。

幸いにいじめに対する裁判をしようという弁護士に出会い、父と息子は次第にいじめ被害と真っ向から向き合おうと進み出します。そして裁判を前に思わぬ過去を突きつけられた父の怒り、息子が身体を投げ出して訴えるという残酷なクライマックスといじめを扱う民事裁判の難しさ、判決のあっけなさに、私の胸に冷たい鉛をドンと突き落とされた感じが残っています。

林真理子という作家が発表する新作に良くも悪くも色々と驚かされますが、今回は上手いと唸らせる場面が多い作品でした。

いじめと引きこもり、そこから表題の8050問題にどう繋がるかは是非読んでお確かめいただきたいです

息子が部屋に引きこもって7年、このままでは我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない――。
従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。(Amazon内容紹介より)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
季節柄ご自愛ください。

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