「この物件でこんなお店を」という企画どうかなあ

僕は妻と東京の街を意味なく歩くっていうのが好きなんですね。

例えば、今回は日本橋周辺とか、今日は青山の方とかって感じで場所を決めてうろうろするんです。

そういう風に歩いていると、「空き物件」が気になるんです。

例えば外苑前のちょっと入ったところの1階に10坪で家賃20万円っていうのを見かけると、妻と二人でその物件を見ながら「ここだったら何のお店やったら儲かるかなあ」って色々とアイディアを出し合ったりして楽しんでいるんです。

「この辺は働いている人いっぱいいるけど、いわゆる普通の食堂みたいなのがないから、焼魚定食を1200円くらいで出すお店どうかなあ。この辺の人なら美味しくて良い食材を使ってたら昼でも1500円まで出すと思うよ」とか
「この辺はパン屋でちょっとお総菜も売ってるお店が良いと思うよ。ワインも1000円から2000円のビオを中心に揃えて。店内で軽く飲めるのもいいかもね」とかって話しながら歩くんです。

  ※

で、思ったのですが、こういう企画どうでしょうか?

毎回ゲストが一人います。例えばウグイスとオルガンの紺野さんがゲストで、僕と二人で谷中に行って、不動産屋さんに入って、何かオススメの物件を紹介してもらうわけです。

そして、紺野さんと二人で谷中をうろうろ歩いて、「やっぱり谷中って意外と観光客が多いですね」とか「ワイン・バルがないですね」とか話し合って、そして古くからやってそうな喫茶店に入って、そこのマスターに「お客さまはどんな人が多いですか?」とか「学生さんは夏休みはいなくなってしまいますか?」とか質問して、その街の特徴をリサーチするわけです。

そして二人でその物件を自宅に持ち帰って、紺野さんは例えば「日本酒とお総菜のバル」を考えて、内装はこんな感じで、このくらいお金がかかって、メニューはこんな感じで、お客さまの回転率や予想単価はこのくらいで、スタッフはこういう人を雇って、人件費がこのくらいで、売り上げがこのくらいで、儲けがこのくらいっていうのを書いてもらいます。

同じように僕は「古本も売っているカレーとビールのお店」というのを提案します。同じように、内装や人件費や売り上げなんかを計算して、儲けを予測します。

そして二人でお互いのお店計画を見て、「これ良いですね。あたりそうですね」とかなんとか話すという企画です。

ゲストは例えば、僕がお世話になったフェアグランドのボス中村悌二さんとか、あるいはBEAMSの青野賢一さんとか、雨と休日の寺田俊彦さんとかに出てもらうわけです。

で、連載がまとまったら本にするというのはどうでしょうか?

「いつかお店をやってみたい」っていう人がもちろん一番読むと思うのですが、「なるほど。そうやってお店って作るんだ。意外と簡単でそんなにお金もかかんないんだな。じゃあいつか自分もやってみたいな」なんて考える若者にも受けそうな気がします。

あと、ちょっと大人っぽい発想ですが、「不動産屋さんから広告料が貰える」とか「サントリーさんから広告料が貰える」とか色々な展開もありそうです。
媒体はどういうのが良いのか、ネットが良いのか、それともテレビのような動画が良いのか、そういうのが僕はどうもわからないのですが、「うちでやりたい!」、あるいは「私が企画持ち込む」という方がいらっしゃいましたら、是非!

#コラム

色んな質問に答えた本が出来ました。『ちょっと困っている貴女へ バーのマスターからの47の返信』 https://goo.gl/dZ32IW 立ち読みできます!
https://goo.gl/Q6mRvL

bar bossaに行ってみたいと思ってくれている方に「bar bossaってこんなお店です」という文章を書きました。→ https://note.mu/bar_bossa/n/n1fd988c2dfeb

この記事は投げ銭制です。この後、オマケで僕のちょっとした個人的なことをすごく短く書いています(大したこと書いてません)。今日は「絵が楽しい」です。

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