お店の情報や写真入りの昔の地図を作る

先日、90年代後半に代官山に存在したあるバーの名前を忘れてしまって、ちょっと文章にする必要があったから、色々と検索してみたんです。

お店の場所も雰囲気もなにもかも覚えているから、とにかくいろんなキーワードを入れて検索したのですが、誰一人としてそのバーのことについて文章をネット上に残していません。

bar bossaが開店した1997年には確かあったはずなので、そんなに昔じゃないのにネット上には情報は残っていないんです。

ということは、この後、誰かがあのバーのことを書き残さないと、100年後にはあのバーは存在しなかったことになってしまうんだなあと思いました。

すごく良いバーでたくさんの常連さんがついていたはずなのに、なかったことになってしまうんです。

僕の場合はちょっとしたエッセイだったので、「名前は失念」と書いたのですが、「そのお店の名前や詳しい情報なんかをお金を出しても良いから知りたい」って人、これから何十年後かに必ず出てくると思います(そのくらい良いバーだったんです)。

そういう需要のために、今から昔の地図を作製しておくというのはどうでしょうか。

1995年の地図はもちろん地図会社にあるはずなので、それをベースにして、覚えている人がバーの名前や当時の電話番号や営業時間なんかを書き込んでおくんです。

さらにそのバーの詳しい情報を知りたい人はクリックすると、「こういう女性が経営していた」とか「メニューはこういうもので、こういう料理が美味しかった」とか「こういう有名人が常連だった」っていう情報も書き込んであります。

そしてさらに、そのバーの内部の写真を持っている人はそこにアップします。

同じように、そのお店の前の道路の1995年当時の写真を持っている人は、その道路のところにその写真をアップします。

動画やテレビに写り込んでいる風景もどんどんアップします。

そういうのを1965年ヴァージョン、1920年ヴァージョンって感じで、たくさんの代官山の画像や動画や情報が入った地図が出来るわけです。

そしたら、昔自分が住んでいた頃の街の風景を見に行って、「そうだったそうだった。ここにお肉屋さんがあったんだ。へええ。あのおばちゃんってあのビルのオーナーだったんだ。そうそうコロッケが美味しかったんだ。え、20円!」とかって楽しめるわけです。

そして、その写真や動画を2次使用したいときには、有料会員になるか、その場でお金を払う必要があります。

そしてそのお金がそのサイト運営者の「儲け」になって、さらに「その写真を提供してくれた人」にもお金が支払われます。

2次使用したいような写真であればあるほど、みんながアクセスするので、貴重で良い写真を提供した人には結構お金が支払われることになる、というわけです。

「あれ? このお店が出来る前って何のお店だっけ?」って思うとき、よくありますよね。そしたら、そのサイトに行けば「あ、そうだった。定食屋さんだったんだ。へえ、あの当時、生姜焼き定食が500円だったんだ」とか遊べるわけです。

さらに、自分が家を買おうかなって時に、不動産屋さんは「元は沼地だった」っていうことを知っているけど、伝えないってことありますよね。そういうのもそのサイトに行って、確認すると、「ここ沼地だったんだ。じゃあちょっと台風とか来たときどうなんだろう」とか色々と考えてみたり出来るわけです。

システムだけ作っちゃえば全世界の全時代の地図がこれからどんどん出来るので、最初にやった人は結構儲かるような気がします。

#エッセイ

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